転売屋の正体、悲惨な末路は?現役転売ヤーに取材してみた。


ニンテンドークラシックミニファミコンの再販が決定し、週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョンなんてものまで予約開始になりました、我々ファンにとってはまたひとつ楽しみが増えました。

ところが予約開始からしばらく経ってからECサイトを見てみると、その販売価格は定価を大きく上回る金額に。その理由こそが「転売屋」の存在。一見我々消費者と小売店との流通に水を刺すその立ち居地や、定価以上の価格で販売するという経済活動に対して、合法とはいえモラルの面で見た時に釈然としない違和感を覚える意見も多く、その正当性を巡り長きに渡り押し問答が続いています。

ということで、現在転売業を営んでいる現役の転売屋の方にその生活、転売に対する考え、大失敗した同業者のいわゆる「メシウマ」「ざまぁ」な末路についても伺ってみることにしました。

現役転売屋ご紹介

「転売ヤーの日記速報」様
20代中盤
男性
本業:自営業
元々一般の会社員だったものの、脱サラして転売を含む仮想通貨などの投資ビジネスを生業とされているとのこと。税金対策と事業の拡大を理由にタイを拠点に活動中。1万を大きく超えるtwitterフォロワー数や取り扱い商品の規模から察するに、同業者の中でもかなり前線で活躍されているご様子。

転売屋の生活は?活動拠点は海外!

私「まず前提として私自身は転売業そのものに対して(全面的には)良い印象は持っておらず、不快なお伺いをしてしまったらご容赦ください…。とはいえ転売ヤーには転売ヤーの方の哲学があると思うので、一旦この場で転売そのものの正当性みたいな水掛け論は控えようかと。」
転売ヤーの日記速報(以下「転」)「大丈夫ですよ!」

私「まず最初に、本業についてお伺いできますか?」
転「本業は普通のサラリーマンでしたが脱サラして今は自営業してます。」
私「ということはこの転売業が本業!?
転「まぁそうなりますね、他にも色々投資などしてますが。」
私「年齢と性別についてお伺いしてもいいですか?」
転「年齢は20代中盤で男性です。」
私「若い!
転「10代前半から転売してましたからね。」
私「お答えいただける範囲で結構ですが、今の収入ってどれくらいですか…?事業全てと転売だけとどちらも伺いたいです。」
転「事業全ては少し言いにくいので省きますが、転売だと500より上くらいです。年々下がってますね。
私「凄い、やりようによっては転売だけで生計立てられる可能性はあるってことですね。年々下がってきている背景ってどんな理由が考えられるんですか?遅い時間に色々と伺ってしまい申し訳ありません。」
転「時間は大丈夫です(笑)こちら海外で時差あるので。」
私「なんと!ちなみにどちらですか?」
転「タイです。

私「タイに移られた理由は?」
転「やはり税制の問題とビジネスの拡張です、転売だけでは物足りないので。年々(転売による収入が)下がってるのは企業の転売対策とバイヤーの人口が増えたことが原因です。
私「企業の転売対策って具体的にどんなものがありますか?」
転「すぐに再販したり数に制限をかけてくるので、購入しても利益取りにくくなりますね。結局制限かけられると人を雇ったりしないといけないのでコストがかかります。」
私「人海戦術ですね、人件費もタイは安そう。」
転「タイは制限なんてないですし緩いです。買ってくれればオッケーなので。」
私「商材として扱われているかわからないですが、最近だとミニファミコンなんかも確かに再販して市場価値がグッと下がりましたね。」


転「ゲーム機も市場価値が下がりましたね。昔は3DSの予約券一枚で5000円とかで取引されてました。企業による努力がバイヤーに深刻なダメージを与えてるのは事実です。今はなんでも買えば良い時代は終わりました。

転売って、誰でも稼げる?

私「転売屋の人口が増えているとのことですが、端から見ている限りでは出ては消えて…やり始めてみたけれど思ったより上手くいかないから辞めた…みたいな方も多いように見られます。お話を伺う中で、それだけである程度の利益を出せる人って、視野角が広くて物事を俯瞰できている人なのかなっていう印象がありますが。」

転「がっつりと商品買うバイヤーは増えてませんが小遣い程度に購入する層はかなり増えました。」
私「転売業そのものは、例えば知識の無いパッと出の新手が利益出せるほど、誰でもできるものなのでしょうか?」
転「自分の好きな商品から転売しないと難しいですね。誰でも出来ることは誰かがやってます。独占出来るからこそ儲かるビジネスモデルです。誰でも出来ると転売市場はあっという間に崩壊します。」
私「転売始めてみたけれど、思った以上に利益出せなかった、みたいな人も多いと思うんですけど、転売業で利益出せる人と出せない人の違いって何でしょうか?お話を伺う限りでは嗅覚なんかは重要そうに思えます。」
転「情報量かと思いますね。やはり他人に頼ってばかりでは利益出すのは難しいです。インターネットやSNSがこれだけ流行ってるので調べれば分かります。嗅覚を使うのは氷山の一角です。ほとんど情報量で稼げます。」

>ページ2「転売ヤーが思う転売の意識、失敗した時の悲惨な末路は?」

この記事へのコメント

  1. コンサートチケットとかはどうなんでしょうね

    売れなかった爆死はいいですけど客は入らないがチケットは売れたのでガラガラの場所でパフォーマンスは行わないといけないと言うのはアーティストとかイベント会社が悪いんですかね?

    1. 転売価格で売れない(人気の無い)チケットはそもそも転売ヤーは仕入れませんよ

  2. 誰も転売で稼ごうと思わなくなるくらい企業が対策を進めてくれますように。

  3. いやあ、やっぱ転売屋は死ぬべきだわ。
    相手の弱みにつけ込むモラルなき商売。
    普通の職業は無くなると何か誰か困る。
    が、転売はある日全員死滅しても誰も困らない。
    この時点で社会に必要無い奴ら。

  4. 海外の珍しいアンティーク品などを直接現地で買い付けて日本国内で少し上乗せして販売したり、例えば一般の人は参加できない形式で行われる車のオークション代行の類なら殆どの人は文句は言わない筈だ

    然しなぜ国内転売屋がこれ程嫌われるのか

    そう、彼等は本格的に規制が入るずっと前からツールなどを使って殆どネット環境から大量注文し、商品を買い占め状態にしていただけである

    転売屋の常套句、並んで苦労して買ってあげたんだからその分手間賃を上乗せさせて貰ってるなどの言い訳は、殆どが嘘である可能性が高い

  5. 小売から買うから嫌われるんじゃないの?
    メーカーから買って販売すれば普通の商店と同じにんだから批判はされない

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