[ネタバレ配慮]PS4「ゴーストオブツシマ 」こんな人は楽しめる!クリア後の感想。


PS4「Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)」クリアしました。

100点満点。最高に良かった。とんでもないゲームだった。トロコンまでしてしまい、久しぶりにゲームクリア後にロス状態に陥りました。

途中でデータ削除というトラブルに見舞われ、発売からクリアまでに丸々1ヶ月かかりましたが、他のゲームもほぼ放置のぶっ通しで楽しんでました。

遅くなりましたが、クリア後のレポートです。
※ストーリーのネタバレは配慮しています。

プレイヤー毎で楽しみ方が異なる戦闘の幅広さ。

まずゴーストオブツシマ、システムの主となる戦闘について。これはプレイヤー毎に楽しみ方が全く異なるでしょう。

スピード感、爽快感溢れる剣戟アクションで、ある程度の被ダメージを覚悟で正面から現れる敵をバッサバッサと倒していったり(私はこちらです)、相手勢に見つからないよう物陰や建物に隠れて一体ずつステルスキルしたり、敵の攻撃をタイミングよく見極めて弾き、ハイリスクハイリターンの真剣勝負を行ったりとバリエーション豊富です。

イベントによってそれぞれ使い分けを求められますが「あれ、俺が好きなのって脳筋プレイじゃなくってタイマンかも」と思うほど、戦い方はそれぞれ楽しい。

スニーキングアクションを主としたもの、弾きのタイミングを求められるアクションを主としたもの、それぞれ人気の別ゲームと比較しても劣らない仕上がり。固定のボス戦は一度倒したら二度と再戦できないけれど、何度も戦うボス戦モード欲しいなと思ったほど。

シンプルだけど哲学的、捉え方によって分かりやすく、深くもあるストーリー。

ズバズバ剣戟を楽しんで次々に蒙古や賊から集落を解放していく楽しさはもちろんですが、私にとってこのゲームのアクション要素なんてのはどうでも良く。

プレイヤーの捉え方によってシンプルにも哲学的にも感じられるストーリーの見せ方とキャラクターが秀逸。

海の向こうからやってきた蒙古、對馬の民、そこで無法の限りを尽くす賊、それぞれ立場の異なる正義や価値観がぶつかり合う。もちろん對馬の民を守るという仁の視点で物語は描かれているけれど、賊は賊の営みがちゃんとそこにはあるわけで。

全体的に容赦なくドライなシナリオも好感が持てる。主人公の仁が民を助けたところで全然報われなかったりするし、単純に命を救ったからといってそれが必ずしも当事者の幸せや解決に結びつかなかったり、よくあるお花畑なゲームでは描かれないような中世日本における極限的な生き様が描かれている。

登場するメインキャラクター勢もまた人間臭い。もう情けないくらい感情に振り回されまくり。その辺のファンタジーに出てくる聖人君子みたいな人間もいなければ、最後には結局みんな仲良く主人公に同調みたいな御都合主義も一切なし。みんなそれぞれの事情や感情に呆れるくらい忠実に動くし、裏切る時は平気で裏切る。こんなにゲームのキャラクターに対してもどかしさや苛立ちを抱いたことあったかしら。感情移入が凄い。

主人公の仁は仁で、これまで培った誉の精神と現実とのギャップや自身の変化に戸惑いまくる。

それぞれ事情の根幹には家族の絆があって、単純な生死だけではない家族との決別が切ない。思い出の詰まったおもちゃを破棄するような、初めて親元を離れていくような、どこにも行けないし二度と元に戻せないようなそんな感情を揺さぶられる。そしてこの戦乱の世における壮絶な蒙古との戦いの中ではその別れすら心の濁りみたいなものが取れていく不思議。

今こうしてすっかり一人立ちして所帯持ちになってしまった私なんかは、これらの家族をストーリーを真正面から捉えるとなかなか応えるものがあります。話半分くらいで解釈しておくのがちょうど良いかもしれないけど、引き込まれちゃうんですよね、悲しいことに。

侘び寂びから色彩まで、日本人も驚くほど忠実に再現された和の世界観。

それにしても感心するのが、サッカーパンチという海外メーカーが作ったにも関わらず、日本人が見ても違和感の無い侘び寂びの世界をよくここまで再現したなということ。

演出、映像、どこを切り取っても絵になる見せ方や世界観ももちろんだけど、グラフィックで使われる色味にも驚き。よくこのくすんだ感じの、日本独特の淡い色彩を再現したなと感動。日本の美しさをまさかこうして海外のメーカーによって再認識させられるとは思わなんだ。

初めて本作の話を聞いた時、きっとアメコミに登場するようなギラギラした色味で見たこともないパワードスーツが登場するかと思ったものだけど。

ゴーストオブツシマ 、こんな人はプレイした方が良い!

上述の通りその幅広いアクション性で、少なくともゲームとしてはきっと誰もが楽しめる作品だとは思うけれど、特におすすめしたいのは、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを楽しめた方、そして大河ドラマ好きの方はどストライク必至。

だだっ広いオープンワールドの世界を駆け巡って、探索や発見というコンテンツは似ています。とか言いつつも、どちらも大好きな私からすれば、それぞれ魅力は全く別物。ゼルダはゼルダでファンタジーだからこそ表現できるダイナミックな演出やシステムが楽しい。コンテンツとして似ている部分はあるけれど、揺さぶられる感情ははっきりと違う。

そして何より馬のいななき、ひづめの音、秩序を保とうと暴力や統制、それから裏切りが渦巻く戦国時代の話は、大河ドラマファンにはたまらないはず。

それから、ゲームをやったことがない、ゲームに偏見を持っている人にこそやってみてほしいかも。ゲームがここまで楽しめるエンターテイメントに昇華していることを知ってほしい。

単純にゲームで遊んだというよりも、上質な芸術作品を観せていただいた感じ。とにかく関わった方々にありがとうと言いたい。6年という途方もない開発期間にも納得。

エンディングもほろ苦くて最高に後味が良いので、敢えて2は出さないでほしい!

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