ニンテンドー3DSが好きだ。
好き過ぎるあまり、ダウンロードソフトですぐにmicroSDカードの容量をいっぱいにしてしまう。その都度遊んでいないゲームを選び、消去し、eshopから再び時間をかけてダウンロードするのだ。
めんどくせー。
がしかし、任天堂の公式アナウンスによると、3DSに対応しているmicroSDカードの容量はたったの32GB以下。ガラケーか!
一言にmicroSDと言っても色々と規格があるようですが、違いの分からない男である私はmicroSDはmicroSDなんじゃないの?と思ってしまうわけで。
だけど、もしも大容量のmicroSDに保存できたら、再ダウンロードの煩わしさから開放される。やらない後悔よりもやってダメだった方が後々清々しい気分になる。かどうかは分からないですが、検証しました。
new3DS LL用に、使える前提で256GBのmicroSDを購入。
検証する前に、そもそもSwitchだのPS5だのが発売されて久しい昨今、今更3DSを遊ぶ人などいるのでしょうか?
私です。
ソフトをダウンロード版主流にしつつありますが、microSDがいっぱいになったら、使っていないソフトを消して再ダウンロードする煩わしさたるや。
ところが、任天堂のアナウンスによると、3DSに使えるmicro SDカードの最大容量は32GB。
microSDの対応サイズがもう少し大きければ、この煩わしさから解放され、ダウンロード版の恩恵に預かれるというのに。
私の実生活においてはmicroSDのサイズが大きかったから使えませんよという端末に出会ったことがなく、パソコンでもデジカメでもなんでも、小さかろうがデカかろうが、すんなり受け入れてくれていた。3DSも本当はそうなんじゃないか?
ということで、買ってみることに決めた。
もう後戻りできない。
そもそもどのサイズを買えばいいのやら。
実は、3DSのストレージにはもうひとつルールがあって、ソフトの容量を問わず、最大300本しかソフトを入れることができない。
そして、ソフト一本あたりのざっくり平均サイズを調べてみると、6,000〜7,000ブロック、メガバイト換算では800MB弱といったところなのだそうな。仮に300本フルでソフトを入れたとしても200GBちょっとあれば無駄なく使うことができるんじゃないか。
と思い、256GBのmicroSDを購入。
しかしSDカードも安くなったもので。
過去二年間の推移を見てみると、半分くらいになっているし、今だと1TBのmicroSDも気合いを入れれば買えなくもないくらい。これくらいなら3DSに使えなかったとしても特段大きな損失でもないし、別の何かに使えばよろしい。
256GBのmicroSDカードの価格推移。この2年間で半分くらいの価格にまで下がっている。
古いmicroSDから新しい大容量microSDへ、普通にデータをコピーしただけではダメだった!
それでは早速現在使用している32GBのmicroSDカードに保存されたゲームなどのデータを、購入した256GBのmicroSDカードへ移行していこう。
手順は以下のステップ。
①古いmicroSDのデータをフォルダごと全てPCにコピー
②新しいmicroSDに①のデータを全てコピー
③②のmicroSDを3DSにイン
早速やっていきたい。
それにしても、3DS界のハイエンド機new3DS LLは、microSDカードを取り出すまでにネジを外すという厳重な構造になっている。それもこれもちびっ子がお口にポイしてしまう可能性を加味してのことでしょうが、ちびっ子はなんでも口に入れるのでこれは正解。うちの6歳の娘も落ち着いている方だと思いきや、ついさっき工作で使っていたガムテープをくわえていたくらいだから。
入っていたのは32GBのmicroSD、任天堂の仕様に準拠したサイズを正直に使っていたのだね。当時の私よ。
だけど今は違う。
そのルールを翻し、背徳感と共に新たな挑戦へ今一歩足を踏み出そうとしているのだ。
それでは上記①の工程である、microSDのデータをPCにコピーしてみます。使用PCは2019年製iMac。
古いmicroSDカードに入っていた30GBほどのデータをコピーするのに20分ちょっとで完了。意外とかかる。
続いて工程②へ。
古いmicroSDをPCから外し、このデータを新しい256GBのmicroSDへコピー。
こちらも同じ時間で無事完了。
新しいmicroSDにし、なんと200GB以上もの開きができた!
これで3DSが無事動けば、たくさんのソフトを入れ替えせずに動かすことができる。子供の頃に思い描いていた未来って感じだ。(そんな大袈裟なものではない)
それではいよいよ最大容量256GBにパワーアップしたmicroSDを3DSに挿入し、起動してみることに。
緊張の一瞬、スイッチON!!
…あれ?
FAT形式でフォーマットした結果、使えた!が、3DSの起動が遅い!
なんと256GBのmicro SDカードの起動に失敗。
理由はひとつ、任天堂がダメだと言ったからだ。何も間違っちゃいない。悪いのは掟を破ろうとした私だ。
だけど、今回は「普通に256GBも使えましたよ〜、便利ですよ〜」といった記事で終わらせるはずだったがために、想定外の結果に動揺を隠せずにいます。
だがしかし、これで「やっぱり使えませんでした」で終わらせるには時期尚早。
調べてみると、64GB以上のmicro SDカードはSDXCといって、3DSで使えていたSDHCとは規格が違うのだそうな。買う前に調べるよね、普通。
ところが、それをSDHCカード と同じファイル形式「FAT32」へ変更することで、SDHC規格対応デバイスで使うことができる説。
なんか小難しい横文字が並びますが、要するにmicroSDをとある形式でフォーマットすればOK、という話。
Macの場合、ディスクユーティリティ からmicro SDをフォーマットできるが、その際にフォーマット形式「MS-DOS(FAT)」を選択。
それではフォーマット開始。あっという間に完了。
次に先ほどの①〜③の工程通り、古いmicroSDに入っていたデータを、このフォーマット済みmicroSDにコピー。
完了後、3DS本体へ挿入し、再度起動。
さあどうだ!
5秒経過。
10秒経過。
15秒経過。
動いた!おせー!
new3DSLLで256GBのmicroSDカードの起動成功!良かった、危ない、壊れたかと思ったよ。
そして設定から残りのストレージをチェックしてみると…!
3DSでは計測、識別できない残数に!
空きブロック数は999,999ブロックに!正直単位がブロックだとピンと来ない!けれど、実際にはこれまでのをコピーしたデータ分差し引いて200GBくらいは空き容量があるはず。
ストレージ増強完了!無駄金にならずに済んで良かった!
ホーム画面の起動にかかる時間が激増。が、ゲームは開始してしまえば全く問題なし!
がしかし、起動が著しく遅くなった。
256GBのmicroSDに変えてからは、3DSの電源を入れてからホーム画面とゲームのアイコンが表示されるまでに約20秒弱。32GBの場合は7秒くらいで起動できていたので、体感的に滅茶苦茶遅くなった印象。
その後ソフトを色々再ダウンロード、microSDの容量を50GBまで利用したけれど、特に起動の速さに違いは無し。
そして、遅いと感じるのは3DS本体の起動だけで、ソフトの起動や、ゲーム内のセーブ、ロードを含めゲームプレイ全ては非常に快適。
他にも、スリープからの再起動、本体設定などアプリケーションの起動も全く問題無し。
とにかく3DS本体の起動にかかる時間だけが激増。これを犠牲にして、ソフト入れ替えの手間を省くかどちらか。
そもそもネットの速度に関わらず3DSソフトはダウンロードに時間がかかるので、私としては複数のソフトをインストールしておいて持ち運びたい派なので、十分に価値ある結果と言えます。
ただし、3DSのメーカーである任天堂が、公式で「3DSに認めているSDカードの最大容量は32GBだからね。それより大きなサイズを使って何か起きてもウチら知らんから。」とアナウンスしており、ゲームプレイ以外で何かしら理由があって32GBのルールを設けているかもしれないので、あくまで自己責任にてお試しくださいませ。
わたしも今3dsのスーパーマリオメーカー3dsにはまっています
メガテンが入っていてなんか嬉しくなりました