Sa・Ga COLLECTION(サガコレクション)買って良かった理由を4つ挙げてみる。


Switch「Sa・Ga COLLECTION(サガコレクション)」を購入。懐かしさ故衝動に身を任せて買ってしまいました。初代の魔界塔士SA・GAが出たのは1979年、昭和から平成になり、3%の消費税が施行された時代なんですね。私も半ズボン履いてゲームボーイやってました。懐かしくて泣きそう。

さて、ヌルヌル動く超美麗グラフィックの昨今の最新タイトルに比べれば、30年も前に出たそんな携帯機の白黒画面はなんとも派手さに欠ける。

がしかし。

現役時代に散々遊んできたドンピシャ世代の私は買って満足パターンかなと思いつつも実際に動かしてみるとどうだ、せっかく買ったPS5そっちのけで遊んでいます。ゲームボーイのゲームがPS5を超える瞬間。

ゲームボーイのサガ、ヤバいぞ。

一部テキストが改変されてしまっているらしい!

それはそうと、テレビに映し出されたデカいサガの画面に生まれる違和感。

サガがデカい…。

当時の14〜15倍も巨大な画面でゲームボーイのサガを動かす行為は、ポケットサイズと省エネというゲームボーイ最大級の利点を愚弄し、そのアイデンティティを全否定するような悪い気がしてきた。

そんな私の悪行に対する戒めか、なんとこのサガコレクションではいくつかのテキストが変更されてしまっているのだそうな。なんだって!?

いったいどこが改変されてしまったのか?

「しりたがりやはわかじにするぞ」とか「いまのあんたがいちばんみにくいぜ」とか、一度は口にしてみたい男臭いセリフがサガの魅力だったのに。

まさか、「俺は嫌だぜ」とか「聞くまでもなかろうよ!」とか言っていたエスパーギャルをはじめとする女性キャラが、急に女言葉に修正されたりしないだろうか…?

と不安に思っていたら、その辺は全然大丈夫で、エスパーギャルでも人間女でもしっかり一人称は「俺」でした。多様性が求められる時代に配慮した表現とも言える。

そんな理由でもないか。

ギャルですが、一人称は「俺」。そこがサガの良さでもある。

どうやら「プルトニウム」とか「げんしりょくはつでんしょ」といった被ばくを想起させるワードや(かくばくだんはOKらしい)「ねこむすめ」「モビルスーツ」など著作権を侵害する恐れのある名称が改変されているのだそうな。

ファンとしては当時のセリフそのまま移植してほしかった気持ちはありますが、「障害物競争」とかが不適切なんて言葉狩りの激しい時代です。だったら世間で使われる「お米券」とか「ちんすこう」とかの方がよっぽどヒヤヒヤすると思うのですが、このあたりの価値基準は人それぞれではあるので不用意な発言は差し控えるとしよう。

その①GBサガも戦闘の幅広さが楽しいぞ!

さて本題に入って、買って良かった理由を挙げていこうと思います。

まず、サガは何と言ってもゲームボーイの頃から戦い方の幅が広く、自由度が高い。それは単に特徴の異なる様々な種別のキャラクターでパーティーを組めるだけではなく、武器や技ひとつを取っても効果が様々なのだ。

パンチなどの体術は最後の1発だけ残してボスでぶっ放すもよし、序盤なのにいきなり覚えるスーパーパワーでちからを99にして無双するもよし、大胆な戦い方が楽しめるのがサガなのだ。

3はシンプルなレベルアップ型RPGに落ち着いたと思いきや、種別システムは健在だし、ステスロスの設備を探し回ったりするのは楽しい。

その②快適な高速モードで忙しい世代もサクサク!

このサガコレクションにも追加されている機能が高速モード。

体感的には1.5倍くらいの速さで、戦闘も移動もサクサク。

「倍速」ではないのがミソで、レトロフリークなどに備わっている倍速機能だと移動も会話もメニュー画面も速すぎて操作が着いていけなくなってしまい「んもうっ!」ってイライラすることがあるけれど、ゲームを快適に楽しめる速さに収まっている印象。

当時サガを楽しんだゲームボーイキッズも今や仕事や家庭に忙しいお父さん、お母さんなわけで。こういう時短機能は嬉しい。

昨今主流になりつつあるステートセーブ、ロード機能(戦闘中でもオリジナルではセーブ不可ポイントでも)は備わっていないけれど、もともとセーブ、ロードしやすいシリーズではあるので特に不満は無し。そのままで良し!

その③裏技まで移植されている!

ゲームボーイのサガは、本編だけではなく、裏技も豊富。

サウンドテストなどというマイルドなものから、ステータスをメキメキ増やす技まで、一部のゲームボーイの裏技もそのまま移植。さすがスクエニ、分かってらっしゃる。

ただし、移植元は「後期型」がベースになっているようで、初期ロットでのみできた裏技はできない様子。後期型で実施可能な裏技なら全てできるかは不明ですが、本編の進行に支障をきたすような空間移動技もできるらしいので、そこはちゃんとファンのことを考て移植されている。否、むしろ何も考えずに移植されたのかもしれないけど結果オーライ。

アイテム無限化とかはできるのだろうか?いつかそれぞれの裏技実現可否でも検証してみようかな。

その④GBソフトがますます高騰化の時代、価格面でも高くはない?

今やレトロゲームのソフトは現行機のものに匹敵するほど高額に取引されるものも少なくなく。

生産していないにも関わらずファンは世界中にいるので、今後ますますゲームボーイソフトの高騰化が予想されます。

2021年7月現在このゲームボーイサガ1〜3においても、いずれも送料込みで1,000円前後かそれ以上の高値になっていることに驚き。

参考として、過去10年のゲームボーイサガ3の価格推移は以下の通り。

10年前は中古で1円だったのに。

当時のありのままのサガが好きなのであれば、レトロフリークや吸い出し機などで頑張るのもアリですが、サガを懐かしむ、ゲームを楽しむのであれば、決して高くはない買い物かもしれません。それがこうして3タイトルが1本に集約されているのだから、もうしばらくこの先1年くらいはこのサガコレクション1本でゲームは十分だ。

いや、それはやっぱり寂しいので撤回させてください。

さて、こうしてサガをいじっていて、それぞれの楽しさや仕様をこの数十年ですっかり忘れてしまっていたけれど、遊んでいるうちに色々思い出してきたよ。戦闘後のステータスアップ時にメッセージが出るのは2からだったこととか、サガ3の魔法はお店で買うスタイルだったり。

あんなに狂ったように繰り返し遊んだのに、色々忘れていてごめんね、サガ。

あと、購入時ダウンロードが異常に早いと思ったら、ゲームのサイズは驚きの219MB!そりゃ中で動かすゲームは白黒のゲームボーイソフトだからね。逆にこの200MBくらいはいったい何に対して容量を使っているのか?

そんな省エネ仕様なのだからバッテリーの持ちだって凄い。長時間プレイしてもバッテリー充電のメッセージが出て来ず。

大人になって、何かと忙しない毎日を過ごしています。が、こうして当時半ズボンで駆け回っていた頃の遊びに触れると、少しだけ心が時間を遡って純粋無垢な気持ちに戻ることができた気がします。大人も楽しいけどね。

買って良かったです!

この記事へのコメント

  1. この記事のおかげで当時の事を色々と思い出せて良かったです。私は友達から3を借りてプレイ2と1もやったかもしれません。

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