「任天堂機」「ジャイロセンサー」「スピード感」このキーワードから連想されるゲームと言ったら何を思い浮かべるだろうか?
それは「ジェットコースターをつくろう!3D」だと思う。
スプラトゥーンと考えた人は周りの流れに捉われすぎず、もう少し自分の意見を大事にしてほしい。
実際スプラトゥーンは面白い。私だってここ連日スプラトゥーン3でばかり遊んでいる。平日仕事をしているか不安になるほどスプラトゥーンばかりしているのだ。つまりスプラトゥーンでも正解です。
しかしながら、eショップの閉鎖を迎える3DSのeショップでセールになっていたので、スプラトゥーン3が流行っている昨今敢えてこのジェットコースターをつくろう!を紹介したい。
私ほど3DSの3D機能を愛している人間はいないと思っているので、ジェットコースター疑似体験なんて、私のためにあるようなゲームだ。
ジェットコースターをつくろう!3Dが面白い。臨場感が凄いぞ。
大層なことを言ってみたけれど、実際のところは3D機能を使うと目がシパシパしてくるのでいつも5分くらい堪能したらOFFにしている。
だがしかし、ジェットコースターともなると話は違ってくる。
あの体感をご家庭で味わいたいがために、ジェットコースター系の映像は自然とVR化されたりする。人々の夢が詰まっているのだ。
しかもそれが携帯機で楽しめてしまうのだから、遊ばない理由は無い。
まずはこの公式動画を見てほしい。
この映像だけでアドレナリンが出てきたあなたは、まずは体験版からでも試してみる価値はあるのかもしれない。
私も改めて公式の動画を見た時にアドレナリンが吹き出した。
けれど、その後適当なジェットコースターの動画を見てみたら、それはそれでアドレナリンが出てきた。
別に3DSじゃなくてもジェットコースターの映像は楽しいことが分かってしまった。どうしよう。
しかしながら、買ってしまったからには感想を続けたい。
ゲームはストーリーモードにあたる「キャリア」と、自由に作れる「サンドボックス」に分かれていて、キャリアでミッションをクリアしていくことで、基本的なコースの作り方を学びながらロケーションやデコレーションなどをアンロックしていくことができる。
コースの編集は、360度回転させながら、タッチペンを使い高さやカーブを作って直感的にコースを作ることができる。
あらかじめ作られた起伏の無い平坦なコースに複数マークされた場所を、この曲線を作って通過するなどしてミッションをクリアしていく。
作ったコースは座席視点、俯瞰視点などいくつかの視点で再生可能。速さやGなども表示されている。
コークスクリューやループといった派手なコースもつくることができ、作ったコースを乗客視点で楽しむことができるのだ。
ひたすらにレールを編集。ループやコークスクリューもあり、ジャイロセンサーでアドレナリンが吹き出す。
メインのコンテンツはやはりサンドボックス。
自由にコースを編集して、自分が作ったコースを実際に乗っているような視点で楽しむ。
もちろん3DSの立体視にも対応。
立体視にしなくても十分に臨場感があるのだから、立体視にした日には大変なことになる。
マリオカートや何かをしていると、気合が入り過ぎて体が左右に揺れてしまうけれど、この作品はマリオカートどころの騒ぎではないのだ。誰だ、YouTubeのジェットコースター動画で十分なんて言ってる奴は!前へ出ろ!
ふふふ、だがまあそうがっかりしないでほしい。
なんとこのソフトは3DSのジャイロセンサーにも対応しているので、3DS本体を傾けると空もレールもその方向を向いてくれるし、もちろん横の座席に別のキャラクターが座っているのだ。
「楽しいね」「ちょっと怖いね」とかブツブツ言いながら3DS片手にフラフラさせながらジェットコースターを走っていると、富士急ハイランドやよみうりランドにでも友達と一緒に来たような気持ちになるかもしれない。
それからQRコードで作ったコースをプレイヤー同士交換することができるのだそうな。だがしかし、今こうしてジェットコースターを作ろうを遊んでいる人間は日本にどのくらいいるのだろうか?
もしいるのであればもちろんコースを交換したりこだわりのコーナーについて語り合いたいので、どうぞお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。(いただいた頃には遊んでいなかったらすみません)
自分と向き合う時、時々あの浮遊感を楽しみたい。
さて、私はかつてPSVRを並んで買った男。こういった視覚的に楽しめるソフトも大好きなのでございます。
大好きなのでございますけれども、このジェットコースターをつくろう3Dは安価故に何十時間も遊べるコンテンツが入っているわけではなく、基本的にはコースを編集して楽しむものなので、30分くらいコースをいじっては体をゆらゆらしていたら満足してしまった。
どうしようか。
そうだ、走ろう。
風になるんだ。ジェットコースターなど乗らずとも。
10月に入り、ここ東京もすっかり秋めいてきた。
ランニングも少しずつ気持ち良い季節になってきて、9月の台風の名残か少し強めの風が汗ばんだ体を冷やしてくれる。
ランニングコースに立ち並ぶ木々には鳥たちが歌い、突き刺すような夏の日差しはいつの間にか暖かい木漏れ日に変わっていた。
鳥はいい。
もし空を飛べたなら、いさかいやしがらみに囚われず、敷かれたレールに乗ることなく大空を駆け巡ることができるだろう。
それでも人として生きる以上、時々こうして3DSで擬似的にジェットコースターで大空を駆け、自分を見つめ直したいと思う。
違うな、落としどころに悩んで変な風になってしまったけれど私は元気です。
本日はカジュアルなゲームを取り上げましたが、立体視といいジャイロセンサーといい、3DSは隠れたハイテク機能が搭載されまくったハイエンド機。
パッケージ化されていないタイトルであっても、ワンコインくらいで3DSの強みを体感できるソフトがあります。
いい歳した男が一人で遊園地へ行くことは周りの目もありますので、年に一度くらい思い出したように時々こうして動かしてみたいと思います。