[画像あり]超面白い…!敢えて今、シリーズ初代「マリオテニスGB」をやってみた。


巷ではNintendo Switchの「マリオテニスACE(エース)」が盛り上がっている模様。

残念なことに、マリオオリンピックだとかウイイレだとかのスポーツゲームにはめっぽう疎い私ですが、そういえば私は中高生の時にテニス部に所属していて、レギュラーだったのだ。そして当時はボリス・ベッカーやピート・サンプラスといったスター選手にも憧れたものだった。

ネット越しに相手を睨んでいたあの血気盛んだった思春期の頃の様に、常に闘争心は燃やしていたい。あの時の勢いを取り戻すべく、ラケットをゲームのコントローラーに持ち替えて。

マリオテニスをするぞ!

「マリオテニスGB」に感じるルーツ

選んだのは2000年11月1日発売の「マリオテニスGB」。敢えて時代に逆行し、ゲームボーイ晩期のマリオテニスをチョイス。決して間違えたわけではありません。パッケージを見てなんか楽しそうだったから買ってしまったんですね、すなわちジャケ買い。

プレイ環境は今回もこちら。

ご無沙汰だよね。

レトロゲーム界に革命をもたらしたレトロフリーク。ゲームボーイのソフトもファミコンのソフトもインストールし、リビングの大画面に映して遊べるその荒々しい使い道たるや、レトロゲーム界の松岡修造といったところか。

早速マリオテニスGBを40インチのテレビに映して遊んでみることに。するとどうだ、心なしかスイッチのマリオテニスACEをやっている風に見えなくもない!見えないか。

正直今はスイッチ版のマリオテニスがしたい。

マリオテニスGBの操作方法を学び、豊かな表現と操作性に感動!

形はどうあれ、マリオテニスが遊べることにワクワク。ところが今時カセットでゲームボーイのカセットを買ってしまったものだから説明書が無く、操作方法が分からず。

と思いきや、ゲーム内のメニュー内でボタン操作について説明がちゃんとなされていました。さすがゲームボーイソフトも後期になると、行き届いた配慮がなされています。

ちなみに操作方法は以下の通り。

A:トップスピンショット/サーブ
B:スライススピンショット/サーブ
A+B:フラットショット/サーブ
A押しながらB:ロブ
B押しながらA:ドロップショット
※その他:

A・Bは、ボールが高い位置にある時にスマッシュ、ネット付近でボレー

ゲームボーイは十字キー、スタート、セレクトの他にはAボタンBボタンのみ。このたった2つのボタンでストロークからロブ、ボールの回転までバリエーション豊かに操作できてしまうのだから驚き。

本作のルーツである同じゲームボーイの「テニス」と比較しても、色鮮やかな画面はもちろん、その快適な操作性や表現の進化に感動。さすが並行してゲームボーイアドバンスが稼働していた頃に出ただけあって、画面も操作性も非常に洗練されています。

無策で始めてみるも、相手(NPC)にまるで勝てず。

所詮はテニスのラリーをするだけのゲームかと高を括り、何も考えずにゲーム開始。メニュー一番最初に表示されていたエキシビジョンを適当に選択。

最初はルイージとベビーマリオとドンキーコングなど特定のキャラクターのみ選択可能で、マリオやその他の仲間たちはゲーム中の条件を満たすことで次々に追加されていく模様。

まずはプレイキャラはルイージを、対戦相手はベビーマリオを選択。基本を学びつつ、赤ちゃん相手に余裕綽々で勝とうという大変大人気ない魂胆。

ところが。

手も足も出ない…!

赤ちゃん相手に手も足も出ず。

難易度はデフォルト(ノーマル)赤ちゃんなのに機敏に動き、サービスエースをガンガン決めてくる。こんな赤ちゃんいるのか?私は弱い。

この時点で元テニス部レギュラーのプライドはズタズタ。

本記事の冒頭で「闘争心は常に持っていたい」とかイキってみたけれど、本当はできる限りトラブルは避けて生きていたい。テニスだって、揉めるくらいなら接待をする。そしてまた翌朝気持ち良く目覚め、新しい気持ちで仕事に向かうのだ。

だとしても、基本的な何かがあまりにも足りていない。その何かを求め、まずはストーリーモードで基礎を学ぶことに。

キャラクター育成と基本を学び、上達を実感!

ストーリーは自分の分身キャラと、ダブルスでパートナーとなるキャラ2体を作成し、基本となる操作を学びながらNPCと対戦、出題される課題をクリアしながらレベルアップ、キャラクターを育成するというモードです。

ゲームボーイ「テニス」の様にボールを追いかけて、Aボタンでストローク!Bでロブ!という単純明快な操作でラリーを楽しむ程度かと思いきや、それは大きな間違いであることが発覚。

実際のテニスさながらのリアルな駆け引き

ストロークの際に溜め打ちをしたり、ロブやトップスピンで手前にボールを落としたりといった使い分けからレシーブ時のわずかな反動まで、妙にリアルなテニスに似た動きと駆け引きが求められます。

それにしても私がテニス部だった中学生の時、こんなにちゃんとテニスの基礎を教えて貰えただろうか。いや、きっと教わっていたのかもしれないけど、真面目故にきちんと覚えていないことが今になって響いてきた。村松先生、ごめんなさい。…音楽の先生だった奥さんが教室で発狂したあの事件は大変だったね。

さて、ストーリーモードでは先輩プレーヤー達から特定のお題に沿って操作の基礎を学んで行きます。

また、条件を達成することで得られる経験値でレベルを上げて、ポイントをパワー、スピン、スピード、コントロール4つのパラメータに振り分けることで、自身の分身キャラがメキメキと強くなっていきます。

キャラクターの強化と先輩からのレッスンで少しずつマリオテニスGBの基本が分かってくると、だんだん練習試合にも勝てるように。

舞台である学園を駆け回りライバルを倒し、ランキングを勝ち上がっていきます。夜にマリオテニスを始めてから気がづけば午前3時、楽しい。

何これ、超楽しい…!

強化の際、脳筋の私はとりあえずパワーに特化させることに。すると、ストーリー序盤においてはほぼサービスエース、ストロークもかなり球速が速くなり、勝ち方が少しずつ分かってきました。

私は強いかもしれない。

ストーリーが進むと装備するシューズとラケットを変更することもできる。

構内にはトレーニングジムも完備され、壁打ちやマシーンを使って千本ノックよろしいレシーブを行う事で経験値を増やすことができ、それを再びパラメータに振り分けます。強化が実感できるのって、やっぱり楽しい。

もう十分強化はできたか?というところで一度ゲームをセーブし、再びメニューからエキシビジョンへ。マリオテニスGB開始時にボコボコにされた赤ちゃんへ仕返しをするべく!

確実に上達!勝てなかった相手に勝てる喜び

とにかくラケットにボールを当てることに精一杯だった前回とは異なり、確実に攻め方を考えながら動いています。

再度エキシビジョンマッチに挑戦したところ、ベビーマリオに対してサービスエリアスレスレにサーブを放ち、力一杯スマッシュを浴びせ、ストロークで左右に振り、見事勝利!

これでいいのだ。

調子に乗って対戦相手をルイージやドンキーコングに変えてみても、同じようにコースや打ち方を使い分けて戦い勝利。上達している実感はなんとも言えない嬉しさがあります。

ところが、調子に乗って難易度を「難しい」にしてみたところ、再びベビーマリオにボコボコにされました。今の自分の実力を目の当たりにする瞬間です。もう少し練習か、あるいは再びストーリーモードで分身キャラを強化するか…。

他にもテニスの専門用語について学べる「テニスじてん」や、ミニゲームなどもあり、小さなゲームボーイカセットにギュッと様々なコンテンツが詰め込まれています。

カラーとはいえゲームボーイのソフトでこのクオリティ、熱中性とは恐れ入りました。そして思ったのが、これ二本買って誰かと対戦したい。シンプルは操作でこれだけ奥深い駆け引きが楽しめるのは、幅広い層で盛り上がること必至!であればこそのSwitch版「マリオテニスACE」なんでしょうけれど。

今はニンテンドースイッチで、コントローラーをおすそ分けすることでいつでもどこでもマリオテニスを対戦できますが、このご時世さすがにゲームボーイを現役で使っている、ちょっとイっちゃってる人はそうそう多くないはずですから。

イっちゃってるのは私ですが。

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