「ペルソナQ2 ニューシネマラビリンス」を購入しました。これで3DSの主力タイトルは出収めというところでしょうか、感慨深いものがあります。
私も過去シリーズは全てプレイして参りましたが、5作目にして驚異的なセールスを記録した超名作RPGペルソナのスピンオフとなるペルソナQの2作目はどんなストーリーでどんなシステムなのか?またその面白さ、オリジナル「ペルソナ」との違いについて、プレイしてみた感想をご紹介します。
ペルソナQ2のストーリー・オープニング
秀尽学園に通い冤罪により保護観察中の身であるペルソナ5の主人公は授業中に居眠りをし、映画館に一匹の蝶が飛んでいる夢を見る。
放課後竜司が登場し、今日の怪盗団の活動をどうするのか決めるべく、アジトである喫茶店ルブランに集まるようにメンバーを召集。
メメントスに入ると、様子がいつもと違うと話すモルガナ。メンバーはその違和感に気づかずモルガナバスに乗り込むと、突然バスはコントロール不能になり、異世界に迷い込む。
そこは日本とは違う摩天楼の街。その場にいた警察官に話を聞くと、大都会「カモシティ」であるとのこと。
ところが、怪盗団の怪しい姿を見た警察官は一行を連行しようとし、メンバーはシャドウにも囲まれる。メンバーはペルソナで応戦しようとするも、いつものような力は出ず。
その場を凌いだものの、追っ手に加えて強敵「F.O.E」まで登場し、逃げる一行。
逃げた先の壁に映ったスクリーンから入れることに気づき、飛び込む。
飛び込んだ先は、主人公が夢で見た映画館。ところが、同行していたはずの真と春がおらず、映画館を探して回ることに。
映写室に入ると謎の黒い物体が。シャドウのような姿で話しかけてみるも反応は無く、意思疎通はできない様子。
さらに真と春を探し回ると、映画館の出入り口と見られる扉を発見。ところがチェーンが頑丈に巻きつき4つの鍵がかけられた状態で、ピッキングを試みるも普通の鍵ではない模様で開けることができない。
客席に戻ると、映画館の支配人である「ナギ」と、観客の一人とみられる「ひかり」が隠れているのを発見。話を聞くと、気づいたらお客さんが一斉に消滅して出入り口には頑丈な鍵がかかり、ナギも閉じ込められたと言う。
いなくなった真と春について尋ねると、ナギは二人を「映画」の中で見たと話す。そしてその二人は映画「カモシダーマン」の登場人物に捕らえられてしまったとのこと。
このシアターに異変が起きてから、映写室にいた「ドー」と呼ばれる怪しい映写技師がずっと同じ映像を繰り返しているが、正体はナギにも分からず、映画を流す以外にはこちらの問いかけにも答えず何もしてくることもない様子。そこへ突然主人公一行がスクリーンから飛び出してきたと言う。
竜司がスクリーンに手を入れてみると、確かにスクリーンの中に入り込むこともできることを知る。真と春はスクリーンの向こうに取り残されており、二人を助ければ映画の中に入るしかないと判断。
ナギは協力したいと申し出るが、ナギが信用できるか、そしてこのシアターの情報を探るために双葉とモルガナは館内に残ることに。二人を残し、一行は真と春を探しに映画カモシダーマンのスクリーンに飛び込む。
ゲーム開始時の難易度設定は全部で5つ。
ペルソナQ2を開始すると、難易度と主人公(ペルソナ5)の名前を決めることになります。まず難易度は下記の5つ。
SAFETY:安心して物語を楽しみたい方向けのモード。戦闘の難易度が最も低く、全滅してもその場ですぐ復活できます。
EASY:戦闘の難易度が低めに設定された、気軽にプレイを楽しみたい方に適したモード。
NORMAL:適度な緊張感ある戦闘を楽しめる、戦闘の攻略も存分に味わいたい方にオススメのモード。
HARD:より難易度の高い戦闘でシビアな駆け引きを楽しむことができる上級者向けのモード。
RISKY:死と隣り合わせの超上級者向けのモード。主人公を戦闘から外せず、主人公が死亡すると、その時点でゲームオーバーとなります。後からの難易度変更はできません。
続いて主人公の苗字、名前を設定します。漢字入力も可能。また主人公の名前は通信機能を使ったコンテンツで相手に公開される可能性がある模様です。
ペルソナの戦闘、仲魔システムに「世界樹の迷宮」のマッピングシステムを踏襲
続いてシステムについて。フルボイス(ほぼ)で、イベント、戦闘問わず相変わらず喋りまくり、賑やかです。
マップはペルソナ1や女神転生、世界樹の迷宮などのような3Dダンジョン型の視点です。同じくアトラス製「世界樹の迷宮」のシステムで、タッチスクリーンにマップを自分で描いていくスタイルです。
演出や見せ方は5がベースになっていて、BGMはオリジナルペルソナ同様ジャジーな歌入り。アニメーションも要所に頻繁に差し込まれます。
弱点で攻撃すると「WEAK(ウィーク)」が、またアタックや物理スキルでは「CRHITICAL(クリティカル)」が発生することがあり、発生させたキャラクターはブースト状態に。
ブースト状態になるとスキルの威力アップや消費コストが0になる等の効果が得られます。また上記の攻撃をヒットさせると敵がダウン状態となり、敵全員をダウンさせるとおなじみの総攻撃も発動可能。
また、マップ上にはFOEと呼ばれるその場にランダムエンカウントする敵よりも遥かに強い強敵も登場、これも世界樹シリーズから踏襲されているもので、フィールド移動時の緊張感を高めてくれます。
醍醐味であるペルソナシステムについて。前作ペルソナQ同様キャラクター毎に所持している固有のペルソナはメインとして基本装着したままに、途中で獲得したペルソナはサブとして脱着することが可能。サブはスキルが使えるのと、ボーナスHP/SPとして加算されます。
以降入手したペルソナ同士を合体させ、それぞれのスキルを継承した新たなペルソナにする悪魔合体システムももちろん健在。
ここが面白い!オリジナルとの違いは?
序盤ですが、探索、挑戦、報酬がぎゅっと凝縮された申し分の無い面白さです。お手本的なJRPG、久しぶりに遊んでいる気がする。
そして相変わらず、見て、聴いていていちいち楽しい賑やかさはさすがペルソナといったところ、見せ方が秀逸。
オリジナル版との決定的な違いは、3Dダンジョン型視点というところ。世界樹の迷宮シリーズのマップを描いていくシステムは煩わしいかと思いきやクリエイティブで不思議な楽しさ。また、マップ踏襲度も数値化されているため探索し甲斐があります。
そして何より過去シリーズのあのキャラこのキャラが大勢登場し、もうお祭り騒ぎです。
ペルソナの賑やかなノリに、同作と世界樹の迷宮それぞれの人気システムが良いとこ取りされた本作、面白くないはずが無いです。
前作「シャドウオブザラビリンス」やペルソナシリーズ、世界樹の迷宮シリーズを楽しんだ方はもちろん、迷われている方はぜひプレイすることをオススメします!