小学生の娘がゲームをしなくなったきっかけは?本人に聞いてみた。


小学校4年生の娘が、最近あつまれどうぶつの森をすっかりやらなくなった。

「今日でイベント最終日だから!」3年生になったくらいで始めた頃には夜寝る時間になってもゴネていたり、それならばと早朝に起きてはせっせと2時間くらいやり続けていたこともあった。ところが、3年生が終わる頃にはいつのまにか思い出した時に触るようになり、4年生になった今では目の前にSwitchがあっても見向きもしなくなった。

我が家では「ゲームは一日〇時間」と、制限を持たせているわけではない。「周りの友達もやっているから」と話した時に割と躊躇なく買い与えた。しかも射幸心を煽る構造になっているあつ森からどうやって抜け出したのか?どうやってやめさせればよいのか?お困りの親御さんもいらっしゃるかと思う。

どうしてやらなくなったの?

その答えを、娘に直接聞いてみました。

ゲーム以外の遊びをしている友達との繋がりが強くなった。

クラス替えのある小学校では、よく遊ぶ友達がその年ごとに変わる。

そして、今よく遊んでいる友達グループがあまりゲームをしない属性の子たち。この影響は大きいかもしれない。

それまで遊んでいた友達はよく一緒にあつ森を持ち寄っていた。ところが、クラスが変わると朝バッタリ会った時に一緒に登校するくらいの間柄になってから、あまりSwitchを持ち出して遊びに行かなくなった。

代わりに、今特に仲の良い友達とは一輪車で遊んだり、家に遊びに来たら一緒に絵をかいたり宿題をしたり猫と遊んだり喋ったりするようになり、今はその方が楽しいらしい。

家に遊びに来た友達でゲームをしたがるのは多くが男の子。他の女の子たちはゲーム気分ではないので絵を描いたり漫画を読んだりクイズを出したりしながら遊んでいる。

一方女の子はコミュニケーションの生き物と聞くが、その手段がゲームであっても一輪車であっても絵であってもなんでも良いのかも。

もちろん私の住むマンションのロビーでは、男女問わず子供同士でSwitchを持ち寄って遊んでいるのをよく目にする。もしそのグループにいたら、交流の手段としてSwitchを持ち出していたかもしれない。

遊ぶ時間が少なくなってきた。

4年生になり、娘は塾に通うようになった。

学校の宿題に加え、これまでのピアノの練習に加えて塾の宿題が追加された。恐ろしいことに塾は土曜日にもあるときたもんだ。これが東京の小学生なのか。

さらに学校ではクラブ活動が始まった。どちらかと言えば運動より勉強寄りだった娘がまさかのダンス部に入り我々両親を驚かせたが、同時に学校からの帰り時間が遅くなった。

本人は真面目な性格なので、宿題もクラブの振り付け練習もちゃんとやる。それじゃ、なぜちゃんと宿題も塾の勉強もするのか?本人に聞いてみると「やらないとママに怒られるから」と話していた。妻もしっかり者だった。なんでこんなチャランポランな男と結婚してくれたのか?謎である。

という話をした後で一悶着あった妻と娘。

実質自由に過ごす時間は限られているので、少し自由な時間を過ごしたらもう寝る時間になってしまっている。つまり忙しいのだ。

小学校4年生なんて、宿題もせずにチャリンコ転がして近所の友達とゲームボーイで遊んだり、河原に落ちているいかがわしい何かを探し回ったりしていた父とはまるで違う。「人の話をちゃんと聞きなさい」とか時々親みたいなことをよく言ってみるが、本当はとても言えた立場ではないのだ。

Switchがその場にないから。

あつ森がインストールされているSwitchは娘が多くの時間を過ごすリビングに無いことが多い。

いったいどこに持って行ったのだ娘よ、と思ったら、パパが自室でゼルダとかやってるからですね。すんません。

基本あつ森やりたいと言えばはいどうぞと渡しているけれど、なんとなく飽きるかな?と思って、本体自体は買い与えず、パパのSwitchを使っている。

わざわざSwitchを探し出してあつ森で遊びたいというよりは、だったらほかのことをしようかなという思考になるらしい。その自由時間に何をするか?と言うと、Switchよりも、クラスで流行っているアニメ「推しの子」を観るのが優先なのだそうな。

飽きたわけではないらしい。一緒に遊ぶ友達の影響が大きそう。

あつ森に飽きちゃったの?と尋ねると、決して飽きたわけではない。

家族でも時々マリオパーティーをしたり桃鉄をしたりするけれど、勝負事に勝って達成感を得たい!というよりもコミュニケーションの道具の一つとしてとらえている印象。

実際帰省や旅行などで暇潰しにと持っていくと、思い出したかのように寝る間も惜しんで遊ぼうとする。けれど自宅に帰ればまた忘れているのだ。

一方の私は小中学生くらいの時は両親に隠されるほどファミコンにのめり込んだクチなので、やがて子供がゲームを手放さなくなることを覚悟もしていれば、どのように立ち回れば良いかは分かっていたつもりだった。いつかその時がきたら、パパのドラクエのレベルをひたすら上げさせる作業をさせようかとも思った。それが仕事や義務になると、人は途端に抵抗感を抱く。スマホゲーの企画職に従事していた頃身をもって知っていたのだ。あの時ばかりはコントローラーを触るのも辛かった。

けれど取り越し苦労で、娘はゲームにのめり込まず、結局パパのドラクエのレベル上げは自分でやらなければいけなくなった。辛い。

誰か代わりにレベル上げしてくれ。

まあもしもこの先高学年、中学生に進む中でまた一緒に過ごす友達があつ森にどハマりしていたのであれば一緒に遊べば良いと思っているし、女の子は男の子に加えて競争心(闘争心?)が強いわけではないので、そもそもアクションゲームをしたり、特性もあるかもしれない。

身も蓋もない話をすると、やはり付き合っているお友達の影響というのがいちばん大きそうなので、ゲームに関わらずに学生生活を過ごすなんてことは避けられないのかな、とも思うし、無理に引き剥がす必要もないと考えていた。そういう意味で、色んな遊びのバリエーションを知っている周囲のお友達から良い影響をいただけている気がする。

まああれだ、もしも宿題などに支障をきたすようなことがあっても、パパみたいにそれっぽく生活できるから大丈夫よアハハ。と話したら、妻が隣で苦笑いをしていた。

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