ニンテンドーSwitchが好きだ。
大容量でリッチなゲームが携帯機としても遊べてしまう夢のようなハードである。
しかし大容量であるが故に、現在使用している200GBのMicroSDカードではすぐにストレージがパンパンになり、遊んでいないゲームを削除しては、新しいゲーム、久々にプレイするゲームをインストールし直すという作業が発生。面倒だ。しかも時間がかかる。この入れ替えの煩わしさも積みゲー化に拍車をかけている原因のひとつに違いない。
娘の友達だって、遊びに来た時なんかは普段あまりやらないマリオカートを再インストールし終わる頃にさよならの時間になってしまう。「ちぇ、つまんねえや」そんな声が聞こえてきそうだ。ごめんよ、ちびっ子たちよ。
200GBの容量は今のハードには少ない。
…今こそ1TBにする時が来てしまったようだ。
1TBのMicroSDは安くなってきた。
それにしてもMicroSDカードは安くなってきた。
1TBのmicroSDもタイミング次第で1万円を切るほどになった。
今私のswitchに入っているmicroSDの容量は200GB。Switchが発売された2017年当時は1万円近くもしたものだが、当時3DSをせっせと遊んでいた身としては「200GBもあれば当面容量に困ることは無いだろう」と高を括っていた。
なのにこの有様である。
入っているソフトは30本。
残り1〜2本入れたらSDカードの容量はいっぱいになり、また消したり入れたりなんかしなければならない。面倒くさい。
そう、お前とかさ!
FFX/X-2リマスターなんて27GBもあるのだ。
あんた旧作なのに30GBも使いやがって!なんて燃費の悪い!と思ったけれど、それだけきっちりリマスターしてくれたのだね!むしろありがとうと言いたい!
しかしながら、3DSと同様にやがてeショップは容赦無くその役目を終えて購入済みソフトも再ダウンロード不可になるのだ。
たくさんのソフトを入れて、いつでもいろんなゲームを代わる代わる遊びたいのだ私は。
と、ここで天の声が聞こえてきた。
「…パソコン買いなさい…。」
違うんだよ、ポータブルで遊びたいのだ。
「…steam deck買いなさい…」
違う、任天堂のゲームも遊びたいの!
ゼルダとかファイアーエムブレムとか、娘とそのお友達はマリオカートとかマリオパーティーとかあつ森とか。
1TBのMicroSDが到着。
いてもたっても居られず注文した2〜3日に1TBのMicroSDカードが到着。
こんなに小さいのに1TBもあるのか。
うっかり床に転がり落ちて壁や家具の隙間にすっぽりハマってしまったり、たまたま足元にいたうちの猫が虫と勘違いして追いかけ回したら二度と見つけ出すことができないだろう。
活きの良い我が家の猫。
MicroSDカードがいつもベリベリ破かないと開かないほど厳重にパッキングされている理由がよく分かる気がする。
古いMicroSDから1TBのものにデータを移していく。
それでは1TBのMicroSDカードにゲームデータを移していったやり方について。
①セーブデータを確認
セーブデータの在処はMicroSDではなくSwitch本体。
設定から「データ管理」の「セーブデータお預かり」※で、何か起きた時用にストレージにバックアップしておく。
※Nintendo Online加入者向けサービス
これでこれまで遊んだゲームのセーブデータは本体とクラウド上に保存された。
あとは新しい1TBのMicroSDにゲームデータのみ再ダウンロードすれば続きを遊べるはず。
②古いMicroSDカードからゲームデータを整理(削除)
続いて同じく設定の「データ管理」から「まとめてデータを整理」を選択し、古いMicroSDカードからゲームデータをどんどん消していく。
せっかく買ったソフトを捨てるような後ろめたい気なのか、はたまた不安からくる抵抗感なのか、ドキドキする。
勇気を振り絞り、古いMicroSDカードに入っていた約30本のゲームデータは全て整理(削除)完了。
③新しいMicroSDカードをSwitch本体にセットし、初期化
ここで新しい1TBのMicroSDカードをSwitch本体にセット。
設定の「本体」から「初期化」「SDカードのフォーマット」を選択し、Switchで使えるようMicroSDカードをフォーマット。
フォーマット完了後にデータ管理からSDカードの空き容量を確認してみると900GB以上になっていた。
古いMicroSDの5倍だ。
これまで30本ほどしか入らなかったことを考えると、150本近くは期待できるのでは?これは凄いぞ。
④ゲームデータをニンテンドーeショップから再ダウンロード
MicroSDのセットが完了したので、先ほど削除したゲームデータを再ダウンロードすべくニンテンドーeショップへ。
ニンテンドーeショップへアクセスしたら自身のアイコンを押下。
アカウント情報ページが表示されたら「再ダウンロード」を選択。
するとこれまで購入したソフト一覧が表示されるので、ダウンロードしたいソフトを選んでダウンロードマークを押下。
できるだけダウンロードを安定化、高速化すべく、Switchを有線に繋いで実施。
さあ、逆転劇の始まりだよ!
⑤ゲーム起動!
だがしかし、さすがにこれまで購入した100本近いソフトを一気にダウンロードするとなると、有線にしたとしても一晩では完了しない。
が、直前までプレイしていたゼルダの伝説ティアキンのダウンロードが完了したため、セーブデータ問題なくロードできるかチェック。
ゲーム起動。
ばっちりセーブデータを読み込んでくれた!
最新のセーブデータをロードすると…
ただいま、俺です。
無事再開できた!
あとはダウンロード中の残りのゲームデータを待つことに。
これは二度とプレイしないだろう。そういう◯◯ゲーを除いた約90本のゲームデータを入れ終わるまで半日くらいかかりそう。
Switchで1TBのMicroSD、使い心地は?
その後ゼルダの伝説をしばらく遊んでみたけれど、読み込みが遅かったり、本体の立ち上がりが遅かったり、ということは全く無かった。
新しいゲームをダウンロードするために、時々思い出して遊ぶゲームを削除する必要が無くなった。ゲームというのは遊びたくなったその時が一番楽しいのだ。そういう意味では心が少し豊かになった気すらする。
ニンテンドー3DSで256GBのMicroSDを使った時、本体の立ち上がりが著しく遅くなったけれど、Switchの場合ゲームプレイやその起動自体には何の影響もなく、快適そのものだった。(そもそも任天堂が公式に「3DSに対応しているMicroSDカードの容量は32GB」と伝えているのだから仕方がない)
やがてSwitchも3DS同様にサービスが終了し、再ダウンロードができなくなることが予想される。その頃には2TBのMicroSDカードが登場し、ある程度安価になってくれればと望むばかりではあるけれど、90本ものゲームを再ダウンロードし終わった後空き容量をチェックしてみると、まだまだ倍は入りそうな予感。
さて、時々5000円くらいの桁外れに安いMicroSDカードが販売されているけれど、自宅で空き容量を確認した結果数十GB程度しか容量が無い…みたいな詐欺もAmazonですら平然と横行している模様。大容量SDカードの購入時にはまずサクラチェッカーなどで信憑性を確認してみるのが良さそう。
今回ご紹介したMicroSDはバッチリ1TB(使用可能領域は900GB以上)ありましたのでご安心を。