ケムコのシミュレーションRPG「クロステイルズ」の軽視できない面白さ。


ケムコ様から新作をご提供いただけました、シミュレーションRPG「クロステイルズ」。

ファイアーエムブレムエコーズや風花雪月における最高難易度ハード、ルナティックのクリアで一度燃え尽き症候群に陥ってからシミュレーションRPG熱が落ち着いていたところ。遊びやすいケムコ作品で慣らしていこうかねと開始したものの、期待を遥かに上回る面白さでぶっ続けでプレイ。勢い余って2周クリアしてしまったのでご報告です。

クロステイルズはどんなタイプのSRPG?育成の自由度高め!

まず、このクロステイルズを巷のシミュレーションRPGと主観的に比較してみる。

クリアした先に感じられる高い難易度と反対に難易度はマイルドでサクサク進めるテンポの良さを縦軸に、将棋の駒を動かすように一手一手の戦略を熟考して勝利に導くタクティカル要素と反対にはユニットを育成、強化してステージを攻略していく横軸とで分けてみた。

しかしシャイニングフォースとかオウガバトルとか随分古いやつを引っ張り出してすみませんね。

クロステイルズは、ジョブとそれに応じたスキルの習得で自分好みにユニットをカスタマイズしながら進める育成要素が強め。ファイナルファンタジータクティクスあたりをプレイしていると抵抗感なく楽しめそう。


特徴の異なる30以上ものジョブを設定して戦闘を繰り返すことでジョブランクが上がり、複数のジョブランクを一定まで上げることで中位、上位のジョブもアンロックされていくというサイクル。

ジョブごとに使用できるスキルはゲーム内通過で習得、強化可能。余らせがちなゲーム内通過というのが珍しく、武器に使うかスキルに使うか、最後の最後までどこにどう振り分けるかの考えを巡らせ続けられるのも良い。

ストーリー上仲間になるキャラクターは共通するジョブの他にそれぞれオリジナルのジョブを持ち合わせそれぞれに習得できる固有スキルがあるため、特徴の全く異なるユニットが出来上がるのも楽しい。

メインとなるジョブに加えて別のジョブをサブに設定することで自分なりに理想的なスキルの組み合わせを模索したり、それぞれのジョブが習得できるパッシブスキルはジョブを超えてビルドさせることができたりと幅広いユニットを作ることが可能。

その他にもアクセサリー、そしてステータスを強化させたり、獲得できる経験値やドロップ率に変化をもたらし、マップ上の宝箱やミッション、フリーバトルなどでバリエーションが増えていく「信仰」の要素など、こういうの大好きでしょ?というRPGにおけるお手本的ビルド要素がユニットごとに設定できる。

がしかし難易度が高い!やり応えあり!

さて、ケムコ作品といえば、その多くはRPGを中心に各ジャンルファンのツボをしっかり抑えた作りになっている印象。さらに倍速やオート機能など快適性のトレンドを取り入れながらサクサク敵を蹴散らしメキメキ強くする楽しさとテンポの良さに溢れたものが多い。

しかし、このクロステイルズについては少し様子が違うぞ?

本作はケムコゲーの中でも頭ひとつ飛び出て難易度が高いのだ。

序盤のシナリオですら気が抜けず、いつもの調子で無作為にユニットを前線に進めると敵ユニットに囲まれ、2〜3度ダメージを受けて戦闘不能に。

じっくり考えて相手との距離を測りながら一体ずつおびき寄せて一網打尽で丁寧に倒していく。良いぞ?良い感じだ。

しかもここはさすが旬な要素をバッチリ入れてくるケムコ製。

相手がスキルを持っている場合、ソウルライクよろしくパリィでこちらの物理攻撃を弾かれることもあるのだ!敵に反撃の機会を与え、緊張感が走る。

パリィだけではなく、反撃、物理反射、魔法反射、それを抑え込む反撃無効など多様なスキルでインタラクティブな駆け引きがあり、もちろんこちらもそれらのスキルを習得することができる。

ムズい。

…ムズけれど楽しい!

そして楽しいけれどやっぱりムズいのだ!!

がしかしシミュレーションはこうでなくては。

また特徴的なのが各ユニットに表示されるヘイト値。

ヘイトの概念自体珍しいものではないが、可視化された値によって敵から受ける行動が明確に違い、ここまでヘイトを意識してゲームに臨んだことはあまり無かったかも。ヘイトって超重要。

難易度が高い一方で育成の自由度も高いので、無理だと思ったらフリーバトルでメキメキ鍛えることも可能。この辺りの鍛え甲斐はさすがケムコブランド。

AIが賢い!テンポもサクサク!メキメキ強くなるのでやめ時が分からない。

じっくり進める必要があると言っておきながらサクサクテンポの良さを語る。このあたりでもケムコ節が炸裂。それはAI要素。

ユニットごとに前衛、中衛、後衛とどこで位置取りをしてサポートか攻撃か行動パターンを決め、オート機能でサクサク行動開始。

快適。

自身がセットした行動パターン通りに育てたユニットたちがマップ上で進撃していく様子を見ているだけでも楽しい。フリーバトルなどで何度も実験を重ね、思い描いた通りにユニットが行動してくれるのは楽しい。オートにした時に使って良いスキル、使わないでほしいスキルなど細かい設定も可能。

習得したスキルはどんな効果を持っているのか?強化するとどう強く変化するのか?戦闘で試しているうちに今度は他のユニットのジョブレベルが上がり、また新しいスキルが解放…というサイクルが回り続けるからやめ時が分からなくなる。

ビジュアル、マップ構造も良好。ストーリーに分岐あり!

マップ上でヌルヌル動くユニットやその動きも芸が細かい。

スキルのエフェクトが綺麗なだけではなく、方向転換すると髪がなびいたり、装備している武器ごとにビジュアルが変わったり、待機しているだけでもクリエイティブへのこだわりを感じる。

マップもバリエーション豊富で、敵との距離感を測りながらの広いものからスリリングな混戦を求められる狭い屋内、高低差の激しいものから螺旋状に入り組んだものまで、それぞれで全く戦略が変わる。

ジオラマっぽい背景ぼかしもトレンドをちゃんとおさえている印象。

大河的ストーリーについてはぜひプレイして味わって欲しいけれど、犬と猫をモチーフにした種族間の抗争がテーマになっている。シナリオを進めるごとにスキルやパラメータの全く違うキーキャラクターが次々に参戦。

そして、ストーリーはルート分岐あり!

この分岐によって攻略するマップや加わる仲間が変わるのと、本作の世界観を様々な視点から体験することができる。

クリア後は一部のデータ引き継いだ周回が可能で、1周目とはまた違った感覚で別の種族の視点からクロステイルズの世界を辿り、より深くストーリーを楽しむことができそう。

そうだ、冒頭で申し上げた通り現在2周クリアしたところだけれど、まだもう一人の主人公はプレイしていなかった。

現在のプレイ時間は30時間ちょっと。もう一人のキャラクターをプレイするとなると倍は楽しめそう。

というよりもクリア後に解放されるコンテンツもあり、これがまたチャレンジングな難易度で未だクリアできていないのだった。あまり着目してこなかったスキルも試してみても良いかも。

鍛え甲斐があり、歯応えのあるシミュレーションRPGを期待しているのであれば間違いなく楽しめそう。そしてシリーズ化にも期待!

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