2016年10月13日、満を持して発売されたプレイステーションVRですが、現在も入手困難な状況が続いているようです。私はというと、人生で初めて予約開始前日の夜から店頭に並ぶという大変貴重な経験の末、無事入手できた組になります。(その時のレポートはコチラ)当然そんな必死な行為を人に話せばドン引きされる事は承知の上なので、家に遊びに来てくれた人に対しては「いや、Amazonで運良く予約できちゃってさ。ほんと、ラッキーだったわ。」と涼しい顔で大嘘こく始末。
さて、これまでにプレイしたタイトルは「プレイステーションVR ワールド」「イーグルフライト」「サマーレッスン」そして「バイオハザード7」。その他無料でダウンロードできる映像等も体験しました。発売から早くも5ヶ月が経過しましたが、我が家のPSVRの稼動状況についてご報告いたします。
発売から5ヶ月、すっかりオブジェに…
発売から5ヶ月経過したPSVRの現在がこちら。
自室の棚でございます。
据え置き機を常備しているリビングではなく、PS2や初代ゲームボーイ等、四半期、いや、半年に一度触るかどうかのゲームと並んで、自室の棚に置いてあります。しかも大変お恥ずかしいのですが、よくご覧頂くと、うっすらとホコリを被っている始末、喉から手が出るほど欲しい方が見たら激怒されそうな扱いです。せめて箱にしまえよ、と思われるかもしれませんが「もしかしたら、いつかまたやるかもしれない!」と思いつつ、リビングではないもののむき出しで置いてある、そういった面持ちです。平たく申し上げれば、ほとんど稼動しておりません。
やるゲームが無くなってきたのが一番の理由
つい先日「バイオハザード7」を怖いもの見たさでVRプレイしてみましたが、腰が抜ける程怖く、グロ、恐怖にある程度耐性のある私ですが「館から出たい!」と思った程の恐怖感でした。それでも少しずつ次第に慣れていき、いつのまにかVRの楽しさよりも早くサクサク進めたい!という願望が強くなり、いつしか通常のコントローラーでスムーズにプレイする結果に。(バイオハザード7VR体験レポートはコチラ)
また、発売前からずっと欲しかった、鷲になって空を自由に飛び回る「イーグルフライト」。こちらは想像以上の浮遊感を得られ、VRがもたらすゲームの未来を大きく感じることができました。ところが、別の記事でご報告しましたが、残念なことに発売からわずか3週間で、オンラインで誰ともマッチングしなくなるという悲しい状態になっていました。
発売直後はあんなにみんなで盛り上がっていたのに…
それでも時々やってくるPSVR大活躍の瞬間!
それでは全く使われず、だったら早く売るなりしたら良いのではないか?と言われるとそうでもなく。普段ゲームをしない人が我が家遊びに来てPSVRを見るとそれはそれは食いつきも良く、実際に触ってみると非常に感動してくれます。
ゲームというよりもアミューズメントに近い楽しみ方だから?
我が家ではすっかり棚の飾りとなってしまったPSVRですが、今は接待ゲーム機となり、来客時に本領発揮できるアミューズメントマシーンとなっています。※ただし慣れていない人は酔いもあると思われますので注意が必要です。
また先日義父母が遊びに来た時に、デジモノ好きな義父はもちろんのこと、70になる義母もとても楽しんでくれて、良いコミュニケーションツールとして一役買ってくれました。
疲れない程度、適度な時間で。
対応ソフトの少なさ、ボリューム不足が致命的?
とはいったもののやはり買った当事者が楽しめないことにはあまり買った意味も無いわけで。2016年10月13日以降に発売されたPSVR対応ソフトは約60タイトル。意外と充実していそうな数字ではありますが、その中で映像作品や1000〜2000円以下の体験モノ、ミニゲームの寄せ集めを除いて「トゥームレイダー」「バイオハザード」クラスのフルプライスタイトルはというと、実は両手で十分数えられる程度の本数に限られてしまいます。
ざっくり約8割は2000〜3000円以下の体験ゲームばかり
当然高いからといってボリューム十分で面白いか?と言われればそんなことは無いのですが、「VRって、こんな体験もできますよ?」と、安価で内容も浅く、数分でやり尽くせてしまうようなゲームが多いのもまた事実です。
また、今後についても年内にリリース予定のタイトルは今のところ約20タイトル。そのうちフルプライスでボリュームもありそうなゲームはやはり限られており、ざっと私が見た限りでもやはり半数くらいです。
エースコンバット7やグランツーリスモスポーツなんかは注目株ですね
ソフトあってのPSVR
購入済みのユーザーの間でも盛り上がっている感は薄く、世間で話題になっているのはNintendo Switch一辺倒。PSVR再発売決定!といったニュースも不定期に挙がるものの、めぼしいタイトルに乏しいせいか、いまいち反応は芳しくなさそうです。
先述の通り、やはりソフトの数、選択肢の少なさがネックです。鳥になって空を自由に飛ぶというまさに人間の長年の夢を叶えるイーグルフライトにしても、お化け屋敷さながらのホラー体験ができるバイオハザード7にしても、これまでにないバーチャルな体験が楽しめることには間違いないのですが、それでもいつかは必ず飽きが来ます。
これまでローンチタイトルの少なさから良いスタートダッシュが切れず、失速していってしまったハードは少なくありません。だからといって安価で浅い内容のゲームを量産するのは、それはそれで得策では無いと思います。ハードの普及ももちろんですが、ソフトの拡充もPSVRにとって急務なのではないか?と思います。