3位:Dragon Quest 8 Journey of the Cursed King(ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 )
発売日:2005/11/15
ハード:PS2,mobile,3ds
「JRPG」の基本的な要素として、その起源は1980年代にさかのぼります。中世の戦士がいて、緑豊かな大地、山や砂漠に囲まれた森林や海が広がる世界で、襲いかかる古の悪、野生の獣たち、それらに対抗し得る武器や魔法の存在が、感情的な物語で描かれます。ところがその壮大なスケールの背景に対して、それまでのRPGは技術の制限によって極めて小さな世界で表現されていました。
ところがこのドラゴンクエスト8は、そういった理想型を全て詰め込んだ、究極のJRPGになりました。世界に散らばる宝箱やモンスターを探しても、昨今のオープンワールド型RPGのような作業を強いられることはありません。全てのキャラクターは活き活きと描かれ、100時間にもおよぶプレイ時間、物語は決して退屈することがありません。PS2版ももちろん理想的なJRPGですが、3DS版は特に自信を持っておすすめできます。
– Anthony John Agnello
2位:chrono trigger(クロノ・トリガー)
発売日:1995/8/22
ハード:SNES,PS,DS/PS3/Vita(via PSN)
優秀なゲームクリエイター同士の協同制作というものは、得てして失望する結果に終わることが多いものです。理想を言えば、それはチョコレートとピーナッツバターのような組み合わせであるはずが、ガムとナッツのような結果に終わることもあります。ところがクロノ・トリガーで、その組み合わせがついに実現されました。
ドラゴンクエストで培われた堀井雄二氏の発想力、ファイナルファンタジーの坂口博信氏のドラマティックなストーリーと戦闘システム、加藤正人氏のシナリオ、鳥山明氏のイラストに三田康則氏の音楽、SNESからスマートフォン、そしてニンテンドーDSまで、ハードを問わず、究極のメンバーにより作られた名作です。
– Anthony John Agnello
1位:persona 5(ペルソナ5)
発売日:2017/4/4
ハード:PS3/PS4
ペルソナ5は、非常に斬新かつ身近で今風のアプローチでJRPGを表現しています。戦闘はターン制、主人公は10代の若者たち。仲間同士のロマンスがあったり、プレイヤーの好みでチームの構成を自由に決めることもできます。
セクハラ、パワハラ、政治権力、いじめなど、その世界において仲間達が直面する問題は、現実社会に極めて関連の深い内容となっています。新しいJRPGの礎を築いたこの作品は、今後リリースされるJRPGにとって非常に高いハードルとなり、プレイヤーにはかつてない感動をもたらしてくれるでしょう。
– Susan Arendt
いかがでしたでしょうか。日本において定番のタイトルはもちろん、ややニッチなタイトル、日本では今ひとつ評価の芳しく無いタイトルも上位に選ばれ、好みの差が顕著に表れていたように感じました。
オリジナルの楽しさを大事にする日本のプレイヤーに対し、海外(とひとくくりにするのも乱暴ですが)では斬新さ、大胆さに魅力や期待感を持っているように感じました。
同じタイトルであっても国内外で大きくその評価が分かれるのはとても興味深かったのと同時に、日本産のゲームに対しこれほど関心を持ってくれているのはなんとも誇らしい気持ちです。皆様のおすすめJRPGは何ですか?