新しい年が始まりました。皆さん、福袋は買いましたか?年明けになるとそこかしこのお店で売られる福袋ですが、ギャンブルの類は一切しない私は、福袋には目を向けることなく買い物を済ませるタイプの人間です。働いて稼ぎ、目当ての物を買うことこそが誠実な男のショッピング。
ところが。
twitterを覗いていたところ「レトロゲームショップで福袋をゲット!」という呟きを発見。そうだ、私は一度はレトロゲームの福袋とやらを買ってみたいと常々思っており、思い続けてかれこれ10年以上は経っている。自分の行動力の無さを呪いつつ、最寄りのレトロゲームショップ「スーパーポテト池袋店」のtwitterを恐る恐る見てみると、福袋はまだまだ残っているとのこと!
ということで、仕事が終わり、新年会でごった返す繁華街の人ごみをかき分け、スーパーポテト池袋へ向かいます。
1月5日の夜、「スーパーポテト池袋店」の福袋は残っていた!
池袋はサンシャイン通りを抜けた薄暗いエリアの一角に、レトロゲーム専門店「スーパーポテト」はひっそりと佇んでいます。
繁華街池袋の隅に佇む場末感。
本当に池袋なのか?ここはどこで、私は一体何者なんだ?そして人はなぜ福袋を求めるのか?まだ正月休みボケから醒めない頭で、兼ねてからの夢であったレトロゲームが詰まった福袋を想像し、心なしかその足取りは軽いです。
公式twitterにも積まれた福袋の様子がアップされていました
雑居ビルの中にある店内に入るとそこは夢の世界。目当ての福袋は探す間もなく入り口すぐに積まれていました。その日は1月5日、福袋販売開始から5日も経過していますが、金額はまばらながらもほぼ全てのハードに対応した福袋が並んでいました、良かった!が、自分で言うのも何ですが、生真面目な私はいざそのギャンブル性漂う福袋を目の当たりにして若干怯んでしまい、無駄に店内を徘徊。だが、ここで尻込みしていてはせっかく来た意味が無い。だけど一体どんなものが入っているか、少しでも知りたい!
ということで、店員さんにダメもとで恐る恐る尋ねてみることに。
「開けてからのお楽しみです。」の一点張りを覚悟して福袋について尋ねてみると、意外なことにとても親切にヒントを教えてくださいました。
今回お話をしてくださったスーパーポテトの店員さんは「若い頃の禿げていないいしだ壱成」にちょっと似た、さわやかなお顔立ちでいらっしゃいました。(褒めているつもりです!)年明けから既に5日過ぎ、まだまだたくさんあるとはいえ大分種類も限られてきた福袋について、その売れ行きや動向、そして中身についてもちゃっかり聞いてしまいました。
以下会話の内容になります。
スーパーポテト店員さん「福袋は初日開店からの2時間くらいが勝負!」
私「すみません、ファミコンの福袋はありますか…?」
スーパーポテト店員さん(以下「ポ」)「ファミコンの福袋は…あります、こちらですね。あとはこれくらいになってしまうんですが…。」
私「もうちょっと手ごろなものはもう売れちゃった感じですかね…。」
ポ「そうですね、最初のオープン初日でもう混雑して、大分売れてしまって…。」
私「そうなんですね…。大体福袋目当てですよね?」
ポ「そうですね、皆さん福袋目当てです。」
私「毎年そんな感じなんですか?」
ポ「う〜ん、徐々に徐々に…ですね。で、去年くらいから混雑し始めて、今年はもう初日から…。」
写真はイメージです
私「ササッと売れちゃったと…?」
ポ「人気のあるものから、売れちゃいました。」
私「来年もやる予定はありますか…?」
ポ「もちろん!恒例行事なので。」
私「何日くらいが勝負ですか?もう1〜2日くらいで出払っちゃいますか?」
ポ「そうですね、もう1日ですね、狙っているものがあれば。初日開店からの2時間くらいが結構勝負だと思います。」
福袋の中身はどんなものが入っているの?
私「例えばここにあるファミコンの1万円くらいの福袋だったら「そこそこのもの」は入ってますか…?」
ポ「そうですね、それなりのものは入っています。値段以上のものは入っているので。悩むところではあると思うんですが(笑)」
私「高いものが売れるんですか?」
ポ「機種によっては仰る通り、高いものからガンガン売れちゃいますね。メガドラとかはあの辺はみなさんレアソフトが入ってるんだろうなっていうのを知ってるみたいです。3万円だったものもその日に売れちゃいましたね。」
私「値段が3万!」
ポ「はい、大体中身は店頭で5〜6万相当のソフトが入っています。」
私「ちなみにその中身ってどんなものが入ってるんですか…?」
ポ「う〜ん、5本くらい入ってるんですが…「幽白(幽遊白書 魔強統一戦)」とか…。」
私「プレミアですよね?」
ポ「まあ1万2〜3千円くらいはしますね。」
私「お得ですね。ファミコンだとどうですか?たとえばこの1万の福袋とか…。」
ポ「1万円だとそこそこのものがありますね。ファミコンだと何だろう…ショーケースに入らないまでも、まあまあレアで高いなものも入ってますね。「MOTHER」とかですね。」
私「人気ですよね。」
ポ「今でも遊べるソフトですよね。遊べてまあまあ高いソフト。あとは「ロックマン」だったりとか。」
私「ロックマン1ですよね、ロックマンもまあまあプレミアで高いですよね?」
ポ「はい、まあまあ高いです。ピンポイントで欲しいものがある方だとちょっと悩ましいかもしれませんが、まあざっくりファミコンのソフトが遊びたい、みたいな人だったらかなりお得だと思いますね。値段にもよりますけど、そこそこ遊べて。」
私「なるほど。ちなみにこの1500円の福袋だと、やっぱり中身は「それなり」って感じですか?(笑)」
ポ「それなり…っていうのはあるかもしれませんね(笑)良いのも入れていますけど。まあ1万くらいの物に比べるとやっぱり中身の値段も下がってはきますね。」
私「ちなみにゲームギアの福袋ってありますか?」
ポ「ゲームギアはやりませんでした。秋葉原のお店ではやっていたんですけど…。やっていないのはゲームギアとワンダースワンくらいだとは思うんですけど。」
私「秋葉原のお店もやっぱり混雑するんですかね?」
ポ「やっぱり激戦区なんで。ここ(池袋)はまあ残っている方だと思いますけど、秋葉原はもっと凄いと思います。」
私「分かりました、ありがとうございました!」
ポ「はい、どうぞよろしくお願いします!」
以上、スーパーポテトの店員さんがご親切に福袋の中身の一部を教えてくださいました。それにしても店員さんが仰った「それなりの価格でも良いものは入れている」とのことで非常に頼もしいお言葉でしたが、そんな事言っちゃって、本当はなかなか売れないクソゲーの寄せ集めなんじゃないの〜?と疑う自分がいるのもまた正直な気持ち。
よし、私も男だ、買ってやろうじゃないか、福袋!すみません、これください!
弱気の1500円。
憎まれ口を叩いた割に購入したのは1500円(5000円相当)のゲームボーイソフト福袋、完全に守りに入りました。だって1万円出せば、最新のゲーム2本くらい買えるでしょう?というこういう発想が気の弱い男のそれなんでしょうね。
ということで、明日はいよいよ購入した1500円のゲームボーイソフト福袋開封の儀です。果たして「良いソフト」が入っているのか?はたまた全部クソゲーばかりなのか?
レトロゲーム専門店「スーパーポテト」GBソフト福袋1,500円(10本入り)の中身を開けてみた!〜前編〜