こんな人にオススメ！スマホ「FF15ポケットエディション」を触ってみた感想。

風邪をひきました。病床に伏しております。体調を崩せば一日中家でゆっくりできると思いきや、ゲームする元気などあるはずもなく。できることといえば、休み休みスマホをいじくるくらい。健康の有り難みが理解できる瞬間でもあります。

スマホといえば、つい先日2月8日に「ファイナルファンタジーXVポケットエディション」がしれっと公開されていました。スマホゲーはこういう前触れも無くリリースするところがまたなんとも。

どうせ指くらいしか動かせないので、このFF15ポケットエディションとやらをやってみたところ、思った以上にユーザー体験がしっかりと設計されたサクサクに楽しめる内容でした。

FF15オリジナル版の煩わしさからの解放

このポケットエディション結論から申し上げるとFF15の簡略版ですが、ただ単にコンテンツが省かれたのではなく、最新ハードのリッチさ故の煩わしさからも解放された印象です。

オリジナル版FF15は、とにかく広大なオープンワールドを駆け回る必要がありましたが、本作ではメインのクエストを進行する際にはファストトラベルで次の目的地へひとっ飛び。さらに一度訪れた店のアイテムはメニューから購入することができるなど非常に快適に作られています。

フィールドの構造は基本的にオリジナルと同じですが、視点は固定され、グルグルと画面を回転させながら遠方を見渡す必要はなく、メインクエストはもちろんサブクエストの目的地や料理の材料の場所までマップにきちんと記されています。やや作業感は生まれますが、次に行くべき場所がはっきりしているので迷うことなくサクサクとシナリオを進めることができます。

そして戦闘はオリジナル版以上にスムーズです。敵に近づくと戦闘がシームレスに開始、自動で攻撃が始まります。オリジナル版では武器の切り替えや仲間の技使用ではそれぞれ別のボタン操作を要求されましたが、全ての操作はタイミングで表示されるアイコンをタップすることで発動する親切仕様。またオリジナル版でお馴染みのパリィやシフトブレイクなどの攻撃も指１本の操作で直感的かつテンポ良く行うことができます。

このスピーディーなシナリオ進行と戦闘、そして快適なユーザビリティによって、サブクエストを進めながらchapter1はわずか約1.5時間程度でクリアすることができました。

本編との違い、どの辺りが簡略化？

まずパッと見で分かるのがグラフィック、デフォルメ化されたキャラクターデザインも特徴的です。喋る際に口を動かすこともなく、表情が変わることのないキャラクターの動きに多少違和感はありますが、小一時間もやっているうちにああこういうものかと慣れてきます。と思ったのもつかの間。

君、誰よ…？

新しいキャラが出る度にやっぱり沸き上がる違和感。本作のキーパーソンであるアーデンがビックリする程格好良くない、というかキモい！喋れば喋るほど不気味。

続いてフィールドの視点。基本的に移動中の視点は固定されているので、グリグリと画面を回転させながら対象物の位置を確認したり、進んでいる方向をマップと照らし合わせたりといった必要がありません。楽といえばそれまでですが、広大なオリジナル版FF15の世界を旅している感はオリジナルに比べればどうしても希薄です。