「FC隠れ名作アクション「時空勇伝デビアス」エンディング紹介!-前編-」に続き後編です。
前編では、現実世界に住む主人公が王国アルマータの危機を救うために神である「アーロン」に呼び出され、魔境に住む3体のゴルゴーン、そして魔王を倒すよう命じられたこと、そして大雑把な世界観についてご紹介いたしました。
続く後編ではエンディングに向かって一気にゲームを進めて参ります。3体のゴルゴーンとはどんな姿なのか?魔王はどこにいるのか?そしてマルチ展開されるエンディングでは衝撃の結末に!
魔境から市民を救出し、クリスタルの剣を獲得!
アルマータ王国で支度を整えてからエレボスの門を抜けて魔境へ。この中には囚われた市民や3体のゴルゴーンたち、そしてゴルゴーンを倒すことのできる唯一無二の武器「クリスタルの剣」が眠っています。
囚われた市民を救出しながら、ダンジョンの住人から古代文字を読む力や長老の呪いを解く力などを与えてもらい、クリスタルの剣を持つ精霊の手がかりを求めてダンジョンを探し回ります。
が、このダンジョンがとにかく長いため相当の根気が必要です。凄くファミコンの攻略本が欲しい。
各所に囚われた市民を救出していきます。
アイテムや能力が入手できる場所、人物は妙な揺さぶりをかけてくることがあり、例えば「長老にかけられた呪いを解く力」を与えてくれる人物は、なかなか面倒臭い男です。
薬を飲みなさいという申し出を断ると…
ホント、なんなの?
その他にも右か左か宝箱を選ばせられ、正しい方には鍵が、間違った方からは毒ガスが出てくるといった博打的なアプローチも、時代のせいとか言ったら都合の良い言葉なのでしょうか。
急に軽い感じの口調になってみたり。
やがてクリスタルの精霊に出会い、途中で入手した「ひかりのたま」を渡すと「クリスタルの剣」を置いて消えていきます。
これでゴルゴーンを倒せるのか!
3体のゴルゴーン討伐!
市民を全て助け出し、クリスタルの剣を入手したらいよいよゴルゴーンの討伐へ。この王国を脅かす存在であるゴルゴーン、一体どれほど禍々しい存在なのかと構えていたところ、出てきたのは一匹のモアイ君。
ドラゴンだとか、もっとこう巨大な何かを想像していたものの、出てきたのはただのファミコンの隠れ名作アクションゲーム、モアイ君。
外見がモアイ君だったとしても相手はゴルゴーン、ある程度の苦戦は覚悟したものの、その動きはワンパターンで全く苦戦せず。初見であっさり倒してしまうとモアイ君の像が沈んで行きます。
そこへアーロイ登場。何を言い出すかと思いきや、ゴルゴーンを倒した報酬としてライフの上限を上げてくれるそうな。しかもあのよく分からないルーレットでランダムに上げるそうな。ナニその気まぐれ仕様。
一体目のゴルゴーンを倒し、エレボスの門へ戻って別の扉へ。溶岩流れる山岳地帯を進んでいくと、二体目のゴルゴーンと対面。今度はモアイ君よりは威厳がありますよ!
がはは
が、やはり行動はワンパターン。なんならモアイ君と動き一緒なんじゃないか?難なく倒すと再びゴルゴーン像が音を立てて崩れていきます。
ボス撃破後は一体目同様アーロイが登場してライフのレベルアップをしてくれます。再びエレボスの門へ戻って最後の扉へ入り、続けざまに最後3体目のゴルゴーンと対峙。
最後のゴルゴーンはデカい!というより長い?しかしてその動きは期待を裏切らず1体目、2体目とほぼ同じだったため、初見で撃破。
キモかろうが長かろうが動きが同じなら楽勝
そして最後の像も沈んでいきました。これで3体全てのゴルゴーンを倒した!
ですがこれで終わりではありません。確か王様は3体のゴルゴーンの他に悪の権現である「魔王」の存在を話していた。しかし魔境については長い時間をかけて隅々まで歩き回ったはず。魔王は一体どこにいるのか?
一旦王様へゴルゴーン討伐完了の報告へ行くことに。
ついにラスボス「魔王」と対峙!
3体のゴルゴーン達を倒した報告をするため王様の元へ。王様は褒美を取らそうと主人公を近くへ来るよう声をかけます。
そこに王女様はおらず、天井にはコウモリが一匹と怪しさ満点。言われるまま近づいてみると…
王様が突如ババーンと大変身、これが魔王か!ラスボス登場です。
突然の出来事に一瞬うろたえるも衝突時のダメージは思いの他些細なもの。しかも倒して来たゴルゴーンとほぼ同じ動き!これは倒せる。画面端に追い込んで剣をペシペシ振り続けること約3分であっさりと撃破。魔王、弱い!
マルチエンディング公開。隠しエンディングは驚きの結末!
魔王を倒すと天井に吊り下っていたコウモリが舞い降りて来て王女に姿を変え、話し始めます。
彼女が言うには、主人公がゴルゴーン討伐に出て間もなく、王様は魔王に取り憑かれてしまったのだとか。
ところが嘆き悲しむのもつかの間。何の脈略も無く、主人公に自分とともにこの国を治めてくれないかと提案。薮から棒とはまさにこのこと。アンタ、本当に悲しいのか?
ここで申し出を受け入れ「はい」を選択すると…
主人公は王女様と夜空を眺めます。結婚でもしたのでしょうか。二人を祝福するかのような花火はハートマークへ。ここでゲームは終了となります。
続いて、王女が共に王国を治める提案に対し「いいえ」を選択すると…
突然ビューンと半ズボンの少年に戻って…
アーロンが再び登場します。主人公を労い、「君を選んだのは間違いではなかったようだ」と話します。そして平和が戻った王国の様子を見せてくれます。
市民は動物たち、そして王女様まで楽しげにしています。主人公が現実世界に戻った後、王国に平和が戻ったようです、めでたしめでたし。
ところがこれで終わると思うなかれ。さらにここでしばらく放置していると…!
まさかの隠しエンディングが始まります。
やがて市民達はその場を去っていき、主人公に断られてしまった王女は「これから一人で生きていくのね!!」と泣き崩れます。すると王女の横を一人のイケメンが通り過ぎます。すると突然王女が彼に向かって「私とこの王国で暮らしましょうよ。」とまさかの逆ナン。イケメンもその申し出をすんなり受け入れ、二人は共に歩いて行きます。王女、とんだアバズレでした。
以上、「時空勇伝デビアス」プレイレポートになります。
資金をコツコツ溜めて装備を強化することでダンジョンのさらに奥深くへ足を伸ばすこと、広いダンジョンを探し回って目標物を発見する楽しさは、原始的なメトロイドヴァニアといったところでしょうか。
非常に根気のいるゲームでした。かつての少年達は果たして本作をクリアできたのか?あるいは、あれこれソフトを買ってもらえなかった当時、体に染み付くほど遊び倒していたかもしれない。けれど、クリアできないまま大人になってしまった当時のファミっ子が何かのきっかけでこのエンディングをご覧下さったなら、こんなに嬉しいことはありません。
今後もファミコンゲームには積極的に触れて参りたいと思います。レッツ、レゲー。
アーロン盤とはなんだったのか…
よくぞ…