お酒を飲みながら店内の一角に設置されたゲーム機で遊んだり、店員さんや他のお客さんとのお喋りを楽しめるゲームバー。
東京のベッドタウンである板橋区にも、そんなゲームバーがあります。場所は池袋から東部東上線で約15分ちょっとの「下赤塚」駅。派手さはなく下町風情漂う街にある「アーシェ」を訪ねてみました。
下赤塚駅を降りると、昔ながらの飲み屋、飲食店がいくつも立ち並びます。土着的でどこか混沌とした雰囲気の駅前には隠れた名店も多そう。
奈良、そして鎌倉に次いで日本で3番目に大きな大仏「東京大仏(乗蓮寺)」の最寄駅となるのもこの下赤塚、渋いエリアです。
南口を出てすぐ脇を逸れたところにある、新しめのビル3階にゲームバー「アーシェ」はありました。
「Bar & Cafe & Game Ashe(アーシェ)」店長紹介
名前:相内 幸久さん
年齢:36歳
出身:岩手県
好きなゲーム:ファイナルファンタジー
今回の取材では予め話す内容をメモしておくという真面目さと気配りの方。控えめで穏やかな振る舞いの一方、趣味で活動されているメタル色強めのバンドではヴォーカルを務める。好きなタイプの女性は、10年前は蛯原友里さんだったとか。
下赤塚で「アーシェ」を始めたきっかけは?
私「Twitterを拝見して、素敵なお店だなって衝動的にお伺いしてしまいました。事前にお伺いもせずにすみませんでした…。」
相内店長(以下「相」)「いえとんでもない!たくさんある中からありがとうございます。」
私「実は下赤塚に初めて下車しました。」
相「用事無いですもんね(笑)」
私「どんな街ですか?」
相「都内にも関わらず、23区内にも関わらず、良い意味で田舎ですね。」
私「下町感強いですね。」
相「そうですね。高いビルなんかも無いですし。」
私「お店は開店してからどれくらい経ちますか?」
相「一年半くらいになります。」
私「相内さんがこのお店を始められたきっかけは?」
相「以前はここで雇われ店長をやっていたんです。でも3ヶ月4ヶ月くらいしてからオーナーが「店をやめる!」って言い始めちゃって。でも僕はそれが嫌で「だったら僕にください!」って言って。」
私「色んなバーの種類がある中で、敢えてこういうコンセプトのバーを経営されている理由は?」
相「元々は新宿の「8 bit cafe」というゲームバーでバイトさせて頂いてたんです。飲食なんて全くやったことなかったんですけど。」
私「ゲームバーで働いてらっしゃったんですか?」
相「はい、7年くらい、修行という形になりましたけど。当時常に髪も長めで「飲食なんてダメかな…」って思ってたんですけど、誘っていただけて。働いたら働いたで覚えることもたくさんあって。やっと少し慣れた時に「自分でお店やるのもいいな…」ってなんてふんわり思っていたら、棚からぼたもちじゃないですけど、こうしてありがたいお話を頂いて。」
私「それは願ったり叶ったりですね。」
相「バーみたいなカフェみたいなものをやりたかったんです。別にゲームに固執しなくていいかなって思ったんですよ。「バー」って名乗っちゃうと、逆に入りづらいかなって。なんかちょっとゆるい感じが良くて。「ゲームがあるよ?」くらいの。実際来てもらえればそんなに堅苦しいお店ではないですし。」
開放感がある明るめの店内には格闘ゲームの筐体などが並ぶ
私「漫画もソファーもありますしね。お店も広くて明るいですし。」
相「漫画喫茶みたいに漫画読んでもいいですし、PC持ち込んでお仕事したりゲームしたりでもいいですし、展示物見て懐かしむのもいいですし。」