入りづらい?店長に聞く「初心者のゲームバーへの入り方」は?


お酒が飲めて、ゲームも楽しめるゲームバー。カウンターがあって、マスターや常連さん同士でおしゃべりを楽しんだり、お店の一角に置いてあるゲーム機でちょっと楽しんだりできるその空間は、まるで誰かの家に集まってダラダラ過ごしているような楽しさがあります。

ところがこういったお店にいざ飛びこもうとしても、もう既に常連さん同士のコミュニティが出来上がっているのでは?お店独自のルールがあったり、一見さんお断りだったりするのでは…?と、クローズドな印象に二の足を踏んでしまうかもしれません。

そこで都内のゲームバーで働く現役の店長に、初心者の方でも安心して入店し、行きつけのお店として楽しむコツを伺ってまいりました。

ゲームバー「アーシェ」店長紹介


お名前:相内 幸久さん
年齢:36
店名:Bar & Cafe & Game Ashe(アーシェ)
住所:東京都板橋区赤塚新町1-23-7クリアスタイルビル3F

(業務用)ファミコン、スーパーファミコンなど家庭用ハードの他にも対戦格闘アーケード筐体も設置。明るく落ち着いた家具や店内は清潔感があり、女性や初心者でも気軽に入れる雰囲気のお店です。相内店長曰く「一人で迷っている方こそ来て欲しい」とのこと。

下赤塚「アーシェ」取材記事はこちら

正しいゲームバーの過ごし方、決まりは特になし!身を委ねるべし

私「ゲームバーって割と入りづらい方も多いと思うんです。お店によって特色が違ったり、もうすでに常連さん同士でコミュニティが出来上がってしまっていたり。例えば誰かと一緒に、あるいは常連さんに紹介してもらったり、フラッと上手にゲームバーに入るコツみたいなものはありますか?」
相内店長(以下「相」)「入りづらい方って、大抵一人で行こうとしていると思うんです。でもそういう人こそ来てほしいですね。ウチの店でいえば、基本僕がいるのでお客様が一人になってしまうってことはないので。そこで来やすさ、居心地の良ささえ分かれば「行きつけのバーがあるんだよ。」みたいな感じに。」

私「ちょっとドヤ顔できる(笑)」
相「そうです(笑)」
私「貴店の例だと一見さんと常連さんの割合ってどれくらいですか?」
相「常連さんの方が多いですね。もちろん一見さんもいらっしゃいますけど、割合で言うと8割くらいは常連さんなのかな…。」私「ゲームバーの「正しい過ごし方」なんてものはありますか?ゲームバーにも色々あると思うので一括りにするのは難しいかもしれませんが。」
相「難しいですね(笑)うちの店の例で言えばリラックスしていただくのが一番ですね、「決まり」は無いので。「ゲームバー初めてなんですけど…」って言われたことは何度もあるんですが、じゃ、とりあえずカウンターどうぞって座っていただいてます。でも単純に興味ありますよね、「ウチに来たことないのにどうして来てくれたんだろう?」って。それをちゃんとインタビューしなきゃ…って(笑)」
私「ある程度フォロー、エスコートしてくれるってことですね。」
相「もちろんです。逆にゲームがあるからってゲームしなきゃいけないわけじゃないですし。時々「え、ゲームしなきゃいけないの…?」みたいな方もいらっしゃいますよ。そんなことは全然なくて。」

私「ゲームバーって、もう常連さんとお店とでコミュニティが出来上がっているイメージがあって。その中にポンと入っていくのってなかなか体力が要ると思うんです。そういう人たちが輪の中に入っていくコツみたいなものはありますか?」
相「自分から入っていくのって難しいと思うんですね、慣れていない方って特に。うちの場合は新しく来られた方にベッタリくっついちゃうと思います。で、常連さんにも話振ったり。そうしているうちに、常連さんの方から入ってくるんです(笑)
私「なるほど。」
相「そうしているうちに上手く関係性ができていったり。」

誰かの家に集まってワイワイ楽しめるのがゲームバーの魅力

私「ゲームバーはこういうところが楽しい!みたいな魅力ってどんなところですか?」
相「誰かのお家に集まってじゃないとなかなか実現できないような楽しみ方ができるんじゃないかなと思います。

私「貸切もできるんですか?」
相「ウチは大丈夫です、10名くらいからでも。営業時間外も対応します…(笑)」
私「休んでください(笑)」
相「(笑)」
私「ゲームバーで一見さんお断りの店ってあったりするんでしょうか??」
相「聞いたこと無いですね…。」
私「基本ウェルカムということですか?」
相「だと思いますよ。」
私「あまり物怖じせずに「とりあえず入ってみちゃえ!」って感じで良いのかもしれないですね。」
相「飛び込んでみるのが良いと思います。やっぱりゲームバーに来る、気になる方って、今じゃなくてもどこかでゲームを好きだった時期があると思うんです。そういう人たちが集まってくるわけだし、そこに居る誰かと仲良くなるのはそんなに難しいことじゃない。」

私「共通の話題や趣味というか。」
相「そうです。友達増やすでもいいですし、知り合い作るでもいいですし。」

ゲームバーはゲームセンターにあらず!飲食物の持ち込みは厳禁!

私「ゲームバーで知ってると一目置かれるルールとか、ここは気をつけたほうがいいよ、みたいな暗黙のルールみたいなものってありますか?」
相「ゲームバーって飲食店であってゲームセンターでは無いので、勝手に持ち込みをしちゃってその場で飲んだり食べたり、っていう方はちょっと困りますね…。

お店によってはこんなかわいい軽食もあり。そのお店に入るなら「お店の料理」をいただくのがマナーであり一般的な常識。

私「ゲームじゃなくて食べ物ですか!?」
相「逆にゲーム持ち込みなら全然良いですけど(笑)ゲーセン帰りにもっとやりたいな…って寄ってくれる団体さんで時々いらっしゃいます。」
私「それはバーに限った話じゃ無いですよね。一般常識の範疇というか。」
相「そうですね、それ以外では特にこれっていうルールは無いし、基本的な常識さえあれば何ら問題は無いと思います。」

気になる店は躊躇せずに飛び込むべし!

その後も相内店長にお話を伺うと「ゲームバー?え、ゲームしなきゃいけないの…?」という方もいらっしゃるようで、決してそんなことは無く。ちょっと話のネタになるような形で置いてあるくらいな立ち居地のようです。(もちろんガチでプレイしても良さそうな筐体もありましたが)

相内店長が仰る通り、お店に来ない限りお客さんにはならないわけで、一見さんや初心者であっても来店することはお店にとっても嬉しいことには違いありません。

ゲームが好き、お酒も好き、誰かと喋るのも好きなのであれば、躊躇せずにまずは入ってみることをお勧めします。

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