[画像あり]木村拓哉主演PS4「JUDGE EYES(ジャッジアイズ)」をやってみた感想


「あの木村拓哉が主演でゲームに登場!」という見出しでYahoo!ニュースにも上がり話題となっていたPS4「JUDGE EYES(ジャッジアイズ)死神の遺言」の体験版が公開されていました。

案の定という言い方が正しいのか、ヤフコメ欄は大荒れ。でもね、やってみないと分からないじゃないですか。偏見や先入観で判断してしまうのはもったいない。ということで、実際に体験版をプレイしてみることにしました。

神室町で巻き起こる、探偵(元弁護士)のストーリー

ストーリーの設定は、もともと腕利きの弁護士だった木村拓哉演じる「八神隆之」が、何かの理由によって弁護士業を降りて独立、神室町で個人の八神探偵事務所を営んでいるというもの。

世界観や舞台は、自身が元アウトローでありながら反社会的な人間に対して鉄槌を下す漫画「ウシジマくん」なんかと近いのかな?とか思ったり、そのあたりを狙っているのだろうなということが伺えます。

体験版では、ターゲットとなる探偵の男から、依頼人が貸した金を奪い返すというもの。


それにしても、木村拓哉×弁護士という設定からついドラマ「HERO」を想起してしまう。本作で主人公を演じるキムタクを見ても、なんとなくその時の主人公「久利生公平」に見えてしまう。「これはHEROの久利生公平のその後の話なんですよ。」という話だったとしても、あ、そうなんですねと思ってしまうほどあの時と同じ、ちょっと軽い感じの木村拓哉。

まんま龍が如くの「キムタクが如く」!

体験版の範囲で申し上げると、これは紛れもなく龍が如くです!ガワだけキムタクにした龍が如く。断言。むしろこれは「キムタクが如く」と言える。

神室町ではチンピラに絡まれて、その辺に落ちている自転車やポールを拾ってボコボコにする。ゲージが溜まったら必殺技をお見舞い。それを周りの野次馬がやいのやいの見ている。今私は確実に龍が如くをやっているぞ。

戦闘パート以外でも、神室町を走り回ってわざとらしく障害物に隠れながらターゲットを尾行したり、QTEで障害物を避けたり飛び越えたりしながらターゲットを追跡したりしますが、これも龍が如くそのもの。いや、別に龍が如く好きだから良いんだけどね。

体験版においては貸した金を返して欲しいという依頼を受け、ターゲットとなる探偵を捕まえて金を巻き上げるというもの。探偵を袋小路に追い詰めて、いつものように?相手をボッコボコにする。ここで体験版終了。時間にして10〜15分程度です。

尾行中相手に見つかると「見つかっちまった…」と言ってゲームオーバーになるのもなんか変な感じ。

キムタクが如く、ここがよかった。こんな人は楽しめる?

実際にキムタクが如くを体験版をプレイしてみて良かった点について。

これまでの任侠同士の抗争劇とは違ってリーガルサスペンスがテーマとなっているので、このあたりは龍が如くとテイストが違う印象です。特に体験版が終わったあとで流れるオープニング?映像がメチャクチャかっこよかった。あれだけ見ると、一体どんなストーリーが待ち受けているのか?ワクワクします。

雰囲気としては、龍が如く4から登場した秋山駿のノリや立ち位置に近いものがあります。表向きはカタギの商売を生業としつつも裏社会と対峙していくようなサスペンス色漂う雰囲気が良い。

龍が如くの外伝作品にPSPの「クロヒョウ」がありますが、神室町を取り巻く任侠以外の人間ドラマが楽しめた人であれば好きそうな感じはします。

あとは木村拓哉ファンなら間違いないと思いますよ。キムタクが悪党をボッコボコになぎ倒しますからね!

感想:普通に面白い。凝り固まったキムタクのイメージを払拭できるか?

ゲームは普通に龍が如くで面白かったです。あとは細かい成長システム周りも気になるところ。そもそも龍が如くシリーズはもうこのシステムをガラリと変える風潮も無さそうだし、これはこれで楽しんで来ているので特に不満は(斬新さも)特になし。

であれば、作品の良し悪しを測るべくはストーリー。

ここからはかなり主観なのですが、木村拓哉はもちろん嫌いじゃないです、顔立ちだって男前だ。だけど、キムタクって男ウケするキャラではないんだよなあ。だったら長瀬智也の方がハマる。

おそらくこの物語が描きたいであろうアウトロー、ハードボイルドな世界観は間違いなく男性向けであるにも関わらず、女性受けしそうな木村拓哉を起用することに少なからず違和感が。

「キムタクは何を演じてもキムタク」という意見が見られる通り、裏社会の間を生きる探偵の物語ではなく、なんていうか24時間テレビか何かで流れるジャニーズメンバー推しのむず痒いスペシャルドラマを見ているような、何かもやっとした気持ちになる。

その他も谷原章介だったり中尾彬だったり滝藤賢一だったりピエール滝だったり、錚々たる顔ぶれのキャスティングは龍が如くお得意といったところだけど、有名人をモデリングして楽しみたいのか、血生臭いドラマ性を推したいのか、作り手の意図がイマイチ汲み取れない部分もある。

ムービーの滝藤賢一は格好良すぎる。もう滝藤賢一が主人公でも良かったんじゃないか?

とはいえ主人公に対する違和感はプレイしているうちに拭えていくものだろうし、あとは全体のストーリーがそれを大きく上回るものであるか?注目したいところです。

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