花粉症です。
ありがたいことに基本病院へ行く機会はほぼない健康体なのですが、花粉にはめっぽう弱く。春は年始から梅雨入りまで、秋は秋で10月頃にくしゃみ鼻水鼻づまりに悩まされ、一年のうち実に半分近く花粉に苦しめられております。
そんな中、常々気になっていたのがレーザー治療。花粉症シーズン直前で施術することはできず、前年の秋頃には実施する必要があり、忙しさを口実にかれこれ3〜4年は見送ってきました。が、思い立ったこのタイミングで受けてみようじゃないか。当サイトはゲームに関するブログですが、本日はゲームお休みで行って参ります、レッツ照射!
※要所でお見苦しい表現がございますのでご容赦くださいませ。
レーザー治療とは?まずは耳鼻科へ相談へ。
まずはレーザー治療とは一体どんなものかを伺ってみることに。レーザー治療を取り扱っている耳鼻科へ。
レーザー治療は専門的な技術が必要らしく、女性の院長直々に見てくださるとのこと。ここでレーザー治療とは一体どんなものか?説明を受けることに。
写真はイメージで、もちろん日本人の先生でした
レーザー治療とは、粘膜の表面をレーザーで照射し、粘膜が凝固して鼻の中の空間が広がり鼻づまりを解消。さらに外から侵入してきた花粉などが付着しづらくなり、アレルギー反応が出にくくなるのだそうな。
ただしレーザー治療とはいっても100%効果を発揮するわけではないのだとか。というのも、レーザー治療は受検者9割の鼻づまりには効果があるものの、くしゃみ、目のかゆみなどにはあまり効果が無く、花粉症の完璧な対策とは言えないとのこと。
そこで推奨されたのが「舌下免疫療法」なるもの。これは花粉を原料としたエキスからできた薬を少しずつ服用することで体を鳴らし、花粉症を「完治」するという考えの素晴らしいもの。ただし、この舌下療法を行うためには3〜5年は毎月病院に通い続け、途中でサボろうものならこれまでの努力が水の泡になってしまうという時間的負担の大きな方法のため、まずは一発で1〜2シーズン乗り切れる(可能性のある)レーザー治療を試してみて、効果がなければ検討するという判断に。
レーザー治療直後は、鼻を強くかんだり激しい運動やアルコールの摂取などで鼻血がドバドバ出ることがあるので控えるように言われました。週末の早朝にやっているジョギングはどうか?と先生に尋ねると「そんな気が起きないくらい辛いから。」と一括。
と、ここで自分がどの花粉に対してアレルギーを持っているのかを調べましょうとその場で採血。注射は嫌いですが、もうすぐ40歳なので泣きません。
施術当日。痛みと術後の様子は?
当日は平日にも関わらず病院は混雑し、子供たちは阿鼻叫喚の声をあげています。分かる、分かるよ。おじさんもね、正直不安で胸が張り裂けそう。
やがて名前を呼ばれ、血液検査の結果を見せてもらうことに。
年がら年中鼻のムズムズに苛まれていたため、私レベルの花粉症持ちクラスになるとあらゆる花粉をフルコンプリートしているだろうと思いきや、スギ、ハウスダスト、ダニくらいでそれぞれアレルギーのレベルも「そこそこ」。先生から「アンタそこまで重症ってほどじゃないわよ、大げさな男ね。」的に言い放たれます。とはいえこの3種類のアレルギーに年中苦しめられているのも事実なので、やりますよ私はレーザーを。
それでは始めましょうかとそのまま顔を上へ向けられて、麻酔の染み込んだガーゼを…
1枚
2枚
3枚
4枚
5枚
びっくりするほどモリモリとガーゼを詰めていきます。
思わず「人間の鼻って、こんなにたくさんガーゼ入るんですね。」とフガフガしながらアホな質問をし、失笑を買われる先生。人体の不思議図鑑にあるような断面図の通り、鼻の奥って意外と広い空間になっているのだとか。
印の部分をこんがりと焦がすんですって。
鼻に大量のガーゼを詰めたまま、15分ほど待合室で待つように案内されます。ヨタヨタしながら待合室へ向かう間、その昔ミニトマトを次々に飲み込んではまた口から次々に出すビックリ人間をテレビで見たのを思い出しましたが、どうでもいいか。
やがて再び名前を呼ばれ、次々にガーゼを取り出して行きます。麻酔が聞いているのか変な感じ。先生が痛みのチェックをしてから、半田ごてのような細長い何かを鼻にスーッと入れていき、レーザー照射開始!
「痛みは大丈夫ですか?」と都度先生が声をかけてくださいましたが痛みは無し、おそるべし麻酔の効果。鼻の奥で何かをいじられているようなゴソゴソっとした感触は伝わるのみ、特に音も聞こえず。
が、焦げ臭い!
髪の毛を燃やしたような独特の焦げ臭さ。「くっせ!」って思うけれど、なにせ鼻をチリチリとされているもんだから顔を背けるわけにもいかず。独特の匂いと鼻をゴソゴソ弄られる違和感を感じること5分で片方終了。
続いて同じく反対の鼻へ。同じく痛みは無いけれど、両鼻からダブルで感じる独特の臭い。そうこうするうちに反対側も終了。
写真は焦げた焼肉ですが、本当にこんな感じにこんがり。
先生にカメラで鼻の中の様子を見せてもらってびっくり、完全に粘膜がこんがりと焼けている状態。レーザー照射とか言うもんだから、てっきり多少腫れるくらいに粘膜に刺激を与えるのかと思っていたよあたしゃ。自分の体ながらなんと酷いことをしてしまったのかと今更少し罪悪感が。
その後消毒をしてもらい、明日か明後日、鼻の掃除にまた来院するようにと先生に言われて終了。保険適用で負担額は一万円弱。抗生物質と痛み止め、そして点鼻薬を出されてその日はフィニッシュ。
術直後の様子は?痛みと倦怠感が襲う…!
鼻の奥にかけられた麻酔の影響で口の中にも妙な違和感が残るもこんなもんかと帰路につくと、徐々に麻酔が切れてきた。
痛い、鼻の奥!
あれだけこんがり焼かれてしまったわけだからそれもそのはず。もともと薬をあまり飲まない健康的な体なので「必要であれば」と処方された痛み止めなんて必要ないだろうと高をくくっていたけれど、飲みたい、すぐに飲みたい!鼻の奥の痛みというのは手足なんかの怪我とは違って独特の不快感を伴い、インフルエンザにでもかかった時のような倦怠感に襲われます。横になりたい、体温は平熱のはずなのに。
自宅へ帰りすぐさま痛み止めを飲み、あまりのだるさにベッドではなくソファーにダウン。
1〜2時間くらいで痛みも落ち着き、以降は薬無しでも痛みはほぼ無し。素晴らしい人体の自然治癒力!鼻の奥の痛みが無くなると不思議と倦怠感も薄まっていく。私は健康だ。がしかし、鼻水鼻づまり、そして鼻の奥に何かハナクソが詰まったような違和感。鼻をかむと、黄色がかって血の混じった鼻水が出てくる。でも鼻は詰まっている。地獄。が、ここを乗り越えれば快適な生活が待っている。
さらに一番しんどかったのは寝る時。鼻で呼吸がほぼできないため寝苦しいこと寝苦しいこと。翌朝のジョギングは無理だ。先生、あんた正しかったよ。
施術後2日目、鼻の掃除へ
翌朝起床する顔の周りはさらっとした鼻水でびっしょり、鼻水を垂れ流しながら眠っていたのか私は。が、多少鼻が開通している。痛みも無し。ただしドロっとした鼻水とハナクソがどこかに存在しているようなゴソゴソっとした違和感が。
昨日言われた通りに病院へ向かうことに。あまりに不安だったので、パパが不安だったら横で励ましてくれと4歳の娘に付き添ってもらうことに。普通逆だよね。娘は注射でも泣かない肝が座っているところがある。
長い待ち時間の後昨日同様院長先生に呼ばれ、鼻の様子を見ていただくと「順調ですね。」と安心の一言。
「それでは掃除をしていきますね。」と言うやいなや施術時と同じ湿ったガーゼを1枚ずつ鼻の奥へ突っ込んでいく先生。心の準備はできていない。ガーゼを鼻に突っ込まれて流れた涙は反射的なものか、あるいは痛みや悲しみからくるものだったのか。
そして4歳の娘に励まされながら待合室で10分待ち、再びガーゼをスポーンと抜いてもらう。間髪入れずに謎の細長い機器で鼻の奥の異物をズボボと除去してもらう、もうどうにでもしてくれ。
水でふやかしてかさぶたを剥がし、除去してもらった模様。「これで一時的に鼻が通ると思いますが、また少し詰まってきます。で、あとは2〜3日すれば段々鼻の詰まりが取れてくると思います。」とのこと。確かに昨日今日で感じていた息苦しさから解放されている!
気分も爽快になったので、付き添ってくれた娘にスイーツをご馳走して帰宅。先生に言われたほど詰まることなく、睡眠も問題なし。
施術後3日目、効果のほどは?
施術から3日目、鼻の通りも施術直後の詰まりから7〜8割は解消され、ハナクソが詰まったような違和感も取れつつあります。少しずつ確実改善に向かっている。清々しい!
鼻のムズムズとくしゃみ、鼻水も若干残っているものの、鼻づまりからも徐々に解放され、かなり楽になりました。
ただこのレーザー治療、多くは1〜2シーズン乗り切れるとのことですが、人によっては半年、超短い人であれば1ヶ月くらいで効果が切れてしまうのだとか。
半年先ではありますが、本格的花粉シーズンが到来した時どのようになっているのか?果たして粘膜を痛めつけただけの効果はあるのか?また折を見てご報告できればと思います。
施術直後としては、悪くないです!