ついにニンテンドースイッチでVRが遊べるようになりました。さらにあのスーパーマリオオデッセイとゼルダの伝説ブレスオブザワイルドがVR対応にアップデート。
さて、ファミ通による「平成最高の神ゲー」アンケートでは、クロノ・トリガーに次いでこのゼルダBotwが2位という結果となりましたが、私管理人個人としては1位と申し上げても良いほど大好きな作品。そんなゼルダをVRで楽しめると聞いて、クラフトそっちのけで完全にゼルダ目的で購入した「ニンテンドーラボ Toy-Con VRキット」。
果たしてリンクと共に、あるいはリンクになりきってあのハイラルの地を臨場感たっぷりにVRで駆け巡ることができるのか?レポートです。
リンクを正面に見渡す視点、Rスティックと同じ切り替えのVRモード
まずはスイッチ本体をWi-Fiなどインターネットに接続した状態でゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを起動し、バージョン1.6.0以上にアップデート。
アップデートが完了したら、通常通りにゲームを起動します。
ゲーム中、もしくはタイトル画面からメニューを開いてオプションを選択。「VRゴーグル」の項目で「VRゴーグルを使用する」を選択すると画面がVR仕様になり2分割になります、設定は非常に簡単。
ちなみにこのままスクリーンショットを撮影すると、この通りそのまんま2分割に。なるほどこういう仕組みになっているんですね、VRというのは。
ゲーム開始早々かつて無い酔いが!
ゼルダのVR設定方法を確認できたところで、いざハイラルの地へ!
ちなみにもちろんゲームの操作方法はお馴染みこのフォーム。
うひょー
早速動かしてみると、視点の切り替えは独特。上を向くとリンクを正面に見上げる視点となり、下を向くとリンクを上から見下ろす視点に。左右を向くとリンクを正面にそれぞれの方向へ視点が向きます。つまりRスティックの操作と同じ動き。
またジャイロ機能の感度が良いせいか、僅かな体の揺れにも反応してグラグラと動くハイラルの世界。
嫌な予感がします。
基本的な操作はVRモードではない通常モードと全く同じため、体が覚えている通りにリンクを操作。大地を駆け抜け崖をエッサホイサと登り、遠くに見える大地に向かってパラグライダーでフライ!
究極の酔いがやってきました。
地獄の様な酔いです。
私管理人はVRが大好きでして。ある程度のVR耐性は備わっていたつもりですが、一通りの動きを確認するかしないかその僅か5分そこそこでダウン。幸い妻子が出かけていたため、急遽お昼寝を挟むことに。
お昼寝から目覚めた2時間後、再度リベンジ。
よし。…頑張る。
そう言えば久しぶりのゼルダを再開してみると、リンクはなぜか全裸。一体直前までどんなプレイをしていたのかもはや覚えてはいないけれど、そんなことよりも今はVRの検証。もう少し操作や視点に慣れてくれば、この名作のVRモードの価値を見出せるのかもしれない。
と、そんな中でモンスター「モリブリン」が登場してしまいます。
極めて一般的な雑魚モンスター。いつもであればイタズラがてら石や爆弾でもぶつけてそのままスルーするか、正面にいたら数発お見舞いしてドロップアイテムすら拾わずに走り去る相手。
ところが…
僕、今凄くキモチ悪いんです、勘弁してください…。
体の僅かな揺れにも反応してグラグラ画面が揺れる中でチョコチョコと動き回るモリブリンを追いかけるVR視点の余りの気持ち悪さから完全に冷静さを失って、ロックオンボタンすらおぼつかないほど操作もヘロヘロに。雑に振り回す剣が運良く当たってどうにかこうにか戦える状態。こりゃボスはおろか、中ボスだって勝てる気がしない。
どうにかこうにかモリブロンをやっつけて、ヘロヘロしながら意図せず崖から足を踏み外し、どことも知れぬ湖に不時着。落下時トドメの酔いに襲われて、再開から10分で完全に再起不能。
もうヤダ、VRなんて大っ嫌い…
これまでいくつものVRタイトルをやって参りましたが、うん、ぶっちぎりで酔いの強いゲーム認定。
優勝!
ゼルダは好きだけど、敢えてVRでやる必要も無い?
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのVRを試してみた感想として、当初想像していたように臨場感が増すことも特には無く。リンクを正面にしたTPS視点ということもあって、ハイラルの地に入り込んで駆け回るというよりは、ドローンでも飛ばしてリンクを後ろから追っているような感じ。
戦闘においてもVR視点にすることで特に恩恵は感じられず、なんなら強烈な酔いに襲われて散漫になる注意力から操作にキレが無くなり、無意識にへっぴり腰に。
VRモードプレイ後しばらく休憩してから改めて久しぶりに通常モードで動かしました、うん、やっぱりゼルダは楽しい、普通にプレイしても凄く楽しい。リンクを動かしてあの広いハイラルの地を走り回って、崖を登り、川を渡り、空を飛び、不思議なものに出会って発見するあの楽しさは、敢えてVRでやらなくても十分に楽しいんです。
もしこの先ゼルダの伝説が改めてVR対応の新作で出ることがあれば、酔い対策を取り入れ、その頃には少なくともヘッドセットは頭に固定し、両手は基本コントローラーのみ握るフォームになることを強く希望します!