「The Last of Us」2と1を一緒にやってみたら脳がおかしなことになった。


「The Last of Us Part2」をプレイしておりました。

前作をプレイしていないのに。

これに対して周囲のプレイヤーから記事のコメント欄まで「1をやらずして2とは、アンタ頭おかしいよ」ばりに批判が。何をプレイしようが私の勝手じゃないか。なのに、ストーリーに繋がりのある正当な続編なのになぜ前作そっちのけで2なんてやっているのか?時系列もこれまでの経緯も理解できないじゃないか。と厳しい意見ばかり!なんなんだ!

私もそう思います。

なので、買ったばかりのPart2をやっていたけれど、つべこべ言わず素直にPart1をプレイしてみることにしましたよ。

初めての「The Last of Us」Part2、面白いぞ!

Part1をやる前に、もう既に着手してしまっていたPart2について。

最初に申し上げた通りシリーズ初プレイです。やたら細かく作られた屋内外の構造をフル活用して、ゾンビや対立勢力からこそこそ隠れてたぶん重厚なストーリーを進めていくのは、メタルギアなんかとも違ったスリルがある。確かに周りが面白いからやってごらんよと勧めてくるだけのことはある。

ここで「たぶん重厚」と申し上げたのがミソで、台詞回しや雰囲気はまるで壮大な映画のよう。だけど、昨今主流となる「前回までのあらすじが分かるように作られています」という気の利いた親切設計になぞこのPart2は全くなっていないからだ。前作の分かっているの前提で、情け容赦なくバッサリと途中から始まるエピソード2のストーリー。

学生の頃、インフルエンザで1週間近く休んでから登校すると授業の内容が全くわからず、所在なしになんとなく馴染んでる風を装っていたことがあるけれど、そういう感じ。いや、ラスアス2は全然悪くないのです。昨今の余ったれた親切設計に甘え過ぎていた私が悪いのだ。

えっと、どちら様でしたっけ?

あと、ゾンビがはえー。バイオハザードで散々お世話になっているゾンビ様たちの穏やかでゆったりした動きとは違い、ダッシュで近づいてくるんだもの。人間訳もなく追いかけられると反対方向に逃げたくなる心理に素直に囚われてしまいがち。ここは新鮮。

詳しい感想については先日のプレイレポートをご覧いただけるとなるほどこのサイトの管理人はこんな感想を抱いたのだなあということがなんとなくお分かりいただけると思います。先日話した内容をここでもう一度熱く語るのはめんどくさいので、ぜひご覧ください。

ラスアス2に疲れたのでラスアス1をやってみることにしました。

The Last of Us 2にちょっと疲れたので、気分転換にThe Last of Usをやってみよう。お好み焼きをおかずにご飯を食べるような、あるいはご飯を食べたあとにおやつにおはぎを食べるようなものか。どっちもイケるクチなので、きっと楽しめるはず。おはぎはちょっとニュアンス違うか。

で、遊んでみるとどうだ、これ、Part2よりも凄いんじゃないか?

イントロからいきなり生々しい展開。

最愛の娘が、パパにプレゼントを渡すべく夜遅くまで起きていたその日の夜、電話の音で目を覚まし、パパの部屋で煌々と点いたテレビでは感染者の暴動の放送が流れ、部屋を出ようとした瞬間部屋の窓から見える街で爆発。何かが起こり、壊れていく日常。リアルガチの世界。こういう経緯だったのね、ラスアスの世界って。

周囲の評判が良いからと、それなら新しく発売されたPart2をやってみようと雰囲気だけで楽しもうという情緒もなにも無い人間がいたらそれはとても勿体無いことです。

私だよ。

システムはほぼPart2と同じ。(どうしても評価がPart2基準になってしまってます。)つまり、さほど進化もしてなければ退化もしていない。ゾンビや敵勢力のはびこるエリアで突破口を見つけていく。

捕まったら一撃死になるクリッカーが倒しにくくなっていたり、さくさく緊急回避ができなかったりと、感覚的にはPart2よりも難易度が高い。

あと、建物の構造がPart2よりも凝っていないかい?雑居ビルの傾いたフロアとか、建物内の高低差とか、臨場感が凄い。

その結果…!

凄い臨場感ッ!!

臨場感…

気持ち悪い…

激しい3D酔い発生。

Part2から1と逆の順序でプレイした結果、ゾンビのキモさではなくて、フィールドの作り込みや歩行時のリアルな揺れの再現でゲロ吐きそうに。

一方のストーリーはというと「どうせPart2でアイツ死んじゃうしな…」とか思ってプレイしていると、なんとも言い難い虚しさに襲われたり、凄く時間の無駄に思える瞬間すらある。なんかゲームじゃなくて、久しぶりにガンプラでも作ろうかな。

次にもう一度Part2をやってみますね。

さて、The Last of Usに少し疲れたので、気分転換にLast of Us Part2に戻ってみる。私は連日カレーでも3日くらい、トッピングすればもう2〜3日昨日食べたことを忘れて美味しくいただけるタイプの人間なので、純粋な気持ちで楽しんでいきたい。

グラフィックは前作から大きく向上しています。こんなリアルな映像あまり見たこと無いよ。(ちょっと前に見たばかりだけど)

するとどうだ、ついさっきまでプレイしていたPart1の主要キャラの突然の離脱に悲しみに苛まれることに。なぜエリーをここまで導いてきた人間をいとも簡単に…この悲しみをどこにぶつけたら良いのか分からない。デベロッパーのNaughty Dogが悪いのか?Part2で展開の分かってしまっている以上、Part1をプレイしていても、虚しくなってくるだけだよ!とも思うけれど、そりゃいきなりPart2やるあんたが悪いよと言われてしまえば返す言葉もございません。

なんかもうPart2進める気がすっかり無くなってしまい、私が取った行動は、Part1に戻るということなんですね。

同行キャラが頼もしすぎるので、遠巻きに見ていることが多い。…頑張れ!

結論:ラスアスはちゃんとPart1から先にやりましょう。

The Last of Us Part2を放置し、現在も引き続いてPart1をプレイ中です。理由はひとつ、ストーリーの流れや経緯が分かるから。当たり前ですね。

スターウォーズという映画があって、エピソードゼロなんてものがあるけれど、あれは実に巧妙な後出しジャンケンみたいな手法だなと思った。あと、龍が如く0とか。ハンニバル・ライジングなんてものもある。そういうニュアンスで、後から起源を楽しもうとしたけれど、そういう構成で作られていない以上、ネタバレ状態でPart1をやっているようなものなので、純粋に楽しくない。当たり前だよ!

1が良いから尚更LGBTのくだりにもいっそう強まる違和感。

Part1をクリアしてから後続である2のストーリーが純粋に楽しめるのだろうし、Part1を楽しんできたプレイヤーだからこそ2の展開に受け入れがたい気持ち、怒りのような感情が湧き上がるのだろう。1をやっていない私なんてのは、2をあるがままに受け入れるしかなければネタバレ状態でPart1をやっているようなものなので、腹が立つことも無いけれど、ストーリーもよく分からず、適当な解釈のもとある種作業と化している場面すらある。勿体無かった。

引き続き、発売されたばかりのラスアス2をできるだけ無かったことにしたい気持ちを抱きつつ、オリジナルで言えば7年も前に出た1作目を引き続き楽しんでいきます。

2からプレイしてしまい、ほんとすんませんでした。

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