初作品から30年が経った今でも根強いファンが多いカルト的な人気を誇るMOTHERにまつわるグッズが販売される限定ストア「MOTHERのことばとおみせ展」が、2020年12月14日(月)渋谷パルコ8階にて開催。
そして、過去のシリーズ全てのセリフが収録された「MOTHERのことば」が、このショップで先行販売されるとのこと。オンライン通販で同日11時から発売開始されるらしいけれど、ここのところPS5が買えないわXbox Seriesが買えないわでオンラインショップに対する期待をすっかり失ってしまった。やっぱ実店舗でしょと昔ながらの消費者精神と、私もMOTHERファンを語るならば足を運んでみるべきと考えて、会社を休んで行くことに。
※写真撮影許可を確認済みです。
当日まさかの入場制限!初日の入場者数推定は200〜300人?
ところが、開催日直前に公式から心配なアナウンスが。
新型コロナウイルス感染拡大対策で入場制限のため、入場時間を記載したチケットを抽選で配布し、場合によっては当日入場できないこともあるとのこと。
せっかく有給を取ったというのに、これで店内に入れなければ、何のための休みを取ったというのだ。もしも入場できなかったら、渋谷に行って、一蘭を食って帰った記事でも書こう。
そして迎えた当日の朝、渋谷に到着してびっくり。
渋谷スクランブル交差点の人の少なさ!
大学生の頃は渋谷で過ごしていたけれど、いくら月曜の午前中とはいえこんな少ないとは。夜通し遊んで疲れ果てた人たちが始発を待って駅へ向かう当時の時間帯だって、もう少し人が多かった気がする。真逆にあるセンター街なんて、もっと閑散としている。これ、私が住む東京郊外のベッドタウンの人通りとあまり変わらないんじゃないか?
そんな渋谷の街を抜けて、整理券を配布する渋谷パルコのスペ坂側入り口へ。
入場券配布時間の朝10時、そこには配布を待つ大勢の人が並んでいた。ザッと見た感じ、その人数は200〜300人ほど。
大人も子供もおねーさんも、ここにいる全員が月曜の朝にやってきてしまうくらいMOTHERを愛してやまない方達だということを考えると、一人一人握手して周り、どうだろう、この後みんなで渋谷のワークスペースでも借りていちご豆腐でも作りながらMOTHERについて語らおうじゃないかと言いたいところだけれど、こんな情勢なので大人しく並ぶことに。(こんな情勢じゃなくてもきっと声なんてかけずに大人しく並んだと思う)
やがてスタッフの方が人数を数え「本日入場できない方はいらっしゃいませんので、ご安心ください」とアナウンスが。これで有給取ったのに渋谷に来て一蘭食って帰るだけの日にならずに済んだ、よかった。
12:00〜12:30の時間帯の入場券を無事ゲット。
私のような昭和生まれのオッサンだけかなーと思ったら、意外にも若い衆が多く、中にはベビーカーを転がして来られていた方も。あと、何やら有名なYoutuberの方もいらしたようで、他の来場者と一緒に写真を撮っていた。どなたか存じ上げないけれど、私もファンの振りをして記念に撮ってもらおうかなと思ったけど、やっぱり心の底から誰か知らなかったのでやめておいた。
大混雑の店内に溢れる糸井さん直筆のメモや懐かしのMOTHERグッズ。
私の入場時間12時5分前、会場となる渋谷パルコ8階に到着。配布された整理券の番号順に呼ばれ、店内へ。
30分という時間枠に入店を許可されたのは40名程。スペースはコンビニくらいの広さでしょうか、ソーシャルディスタンスもそっちのけの人口密度。主催側としてはポーズだけでもこういった措置を取らざるを得ないということか。それでも待ちに待った入場なわけだし、ここはもう来場者の自己責任の範疇。
会場に並ぶMOTHERグッズの数々と、壁一面にシリーズの名言が書き込まれ、糸井重里氏の手書き原稿なども展示。
その他、MOTHERモデルのゲームボーイアドバンスミクロや各種フィギュアのジオラマ、海外版のカセットやポスター、ファミコンの攻略本、そしてあのマザー百貨などの珍しいアイテムも。(これらは非売品)
これ30分じゃなくて小一時間くらいかけてじっくり立ち読みでもできれば最高だったんだけど、せいぜい表紙を見てあんなの家にあったなと懐かしむ程度。
その他やさしいタオル、どせいさんやゲップーのぬいぐるみ、Tシャツ、ほぼ日手帳カバー、クリアファイル、キーホルダー、ポストカード、カンバッヂ、そしてフランクリンバッジ。多くは一人1点までの購入制限つき。そりゃそうだよ。
現地のパノラマ撮影はこちら。
撮り終えて見てみたら、ヘタクソか!と言われそうなほどのブレっぷり。ご来場の方々のお顔も良い感じでブレているからちょうど良いか。期せずして守られるプライバシー。
そして今回の目玉商品である「MOTHERのことば」は売り場には並んでおらず、レジにて購入。あっという間に30分終了し、渋谷を後に。(一蘭も食った)
そしてそうそうこれも欲しかったの、永久紙袋。
永久紙袋と銘打っておられますが、素材はポリエステル。これ持ってマルエツで買い物しようと思いますが、知らない人が見た時に「この人、マザコンなのかしら?」とか思われないかが心配。
行って良かった、MOTHERのことばとおみせ。展。
MOTHERのことばも無事に買えた。
もうコンテンツの良し悪しじゃなくて、MOTHERの全てのセリフがいつでも好きな時に見返せるという状態そのものが嬉しい。
もちろん中身は中身でちゃんと見たら見事。
MOTHERはどのセリフも金言で、本当はスクリーンショットで名言集でも集めてどこかに納めておきたいなと思うほど。それが一冊の本になって網羅的に見ることができるうえ、斜め読みしていると、猛スピードでゲームを進めているような不思議な気持ちになる。
さて、改めてMOTHERのことばとおみせ。展、行って良かった。
オンラインでは売り切れてしまったグッズの再販があったり、MOTHERのあの世界観を織り成す金の言葉たちはこうして生まれたんだという原稿を見たり、なによりファンの方の情熱を肌で感じることができたのが楽しかった。
初日わずか数時間で熱い思いが次々に書き込まれるノート。
後から「どせいさんのぬいぐるみも買っておけば良かったかな…」とか思ったりなんかしたけれど、来客の方になんですかと聞かれていちいち説明するのもお互い何の得にもならないなと思ったのでやめておいた。
しかし、あれからもう30年ですか。このMOTHER愛をいつまで背負っていこうか。とか、壁にかけたMOTHER永久紙袋が部屋のエアコンの風で揺れるのを眺めています。この先も思い出しては時々遊ぼう、MOTHER。