すあまってどんな味?食べてみた。


「リトルナイトメア2」というゲームの体験版をやってみたのだけど、暗い世界を恐る恐る探索しながら謎解きするのは初代バイオハザードの面白さに近いぞ!

と、この話はここまでになりますが、本日は突拍子も無く、和菓子の「すあま」の話になります。

すあまをご存知ですか?

その存在を知ってから約5年、その薄い桃色からいちごや桜の風味がするのかもしれないし、すあまの「す」から、梅干しのような酸味があるのかもしれない。いつも近所のスーパーマルエツ入ってすぐの、ヤマザキの和菓子らへんにいつもちょこんとたたずんでいるすあまを目にするたびに「これはいったいどんな味なんだろう」と、思いながら買い物をするのだ。

今こそすあまと向き合い、このモヤモヤから解き放たれたい。

すあま、とは?名前の由来は?

小学館デジタル大辞泉によると、すあまとは、蒸した上糝粉に砂糖をまぜてついた餅もちを棒状にのばし、すだれで巻いて筋目をつけ、適当な大きさに切った和菓子で、紅白に染めて祝事にも用いることもある。要は甘い餅ということか。

その由来は、かつては州浜形にし、「すはま」とよんだが、のちに「すあま」に転じたのだそうな。令和の時代となってはそれを信じるほかないのだけど、きっとそうなのであろう。

ずっと横目で通り過ぎてきた。

みたらし団子の脇にすあま、ようかんの脇にすあま。すあまはいつだってマルエツの和菓子コーナーの一角に、当然のように置かれている。だけど、目にするたびに横目で通り過ぎていた。そして今、あるがままのすあまを受け入れる準備はできた。

というわけで、我が家に迎え入れられたますや食品さんのひとくちすあま12入。

すあまを食べてみた。味、食感は?

それでは、5年越しにすあまをいただいてみます。

そのお味は!?

うん、これは餅に砂糖を混ぜて甘い餅にした味だ。

特別「美味い!」というものでもない。逆に「不味い!」と思える食べ物の方がまだハートを動かされる。かといって心が穏やかになるわけではない。なんというか、心がスタート地点から動かないのだ。

確認のためもうひとつ食べてみる。ピンクだから桜やいちごの香が付いていたり、梅のような酸味があったりと粋な風味があるわけではない。餅に砂糖を混ぜて甘い餅にした味、それ以外に例えようが無くて、さっきと同じことを言ってしまいました。

子供の頃、近所に新しく家が建つ時には骨組みができたくらいで周辺の住民を集めて餅まきをしていたもので。育ち盛りの子供たちはもちろん、お爺ちゃんお婆ちゃんたちもいつもの3倍くらいのパワーで若い衆を弾き飛ばし、お札でも降ってきたかのように餅を拾い集める。みんなそんなに餅好きなのか?そして家に帰って食べたことを思い出したけど、餅ってだけで全然関係なかった。

仮に新築の行事で「すあままき」というものがあったら、隣のお宅であっても行かないだろうな、私は。

妻にも食べてもらったところ「得意じゃない。「月餅(げっぺい)」に近い」と言われた。すあまに続いて今度は月餅ってなんだ…?とググったら、これか。たまにお土産でいただくやつだ。俺は月餅の方が好きだな。

これが月餅。中華街のお土産とかでいただいて、デスクで食べて喉が乾くやつだ。

すあまのカロリーは?

さて、私管理人は毎週末行っている5キロのジョギングを毎朝に増やし、ここんとこ食べ物の成分も少しだけ気にかけておりましてよ。

このすあまのカロリーはいかほどか確認したところ。

結構高いな君!

なんとピンポン球くらいのひとくちすあま、そのカロリー一つで71kcalもあった。一袋12個パクパク食べてしまった日には840kcalとなり、ご飯4杯分くらいの炭水化物とそれ以上の糖分を摂取してしまうことになるのか。

確かに米や餅っていうのはカロリー、中でも糖質が高いことで知られているけれど、その餅にこれでもかと砂糖を加えてしまうのだからその罪深さたるや推して知るべし。

すあま、思っていたより普通の味だった。

改めてすあまをいただいた感想としては、香りも無く、強いて言えば、餅のお米の香りがするよねという感じ。素朴なお味なのだ。これまでそもそもすあまの存在を知らなかった理由が分かった気がする。「おしるこが好き」とか「いちご大福が好き」とかと同じレイヤーで「すあまが大好き」という話を聞いたことがないから、耳にする機会が無かったのだ。きりたんぽの方がまだ耳にするワードだ。

その後余ったすあまは6歳の娘がムシャムシャ食べてくれました。

普通に餅に砂糖を混ぜて甘い餅にした味なので、特段美味いわけでももちろん不味いわけでもない。リピートするか?と聞かれると、正直特にその予定は無し。ただ、何かの理由でスーパーから食品が消えてしまった。だけど、一部のインスタントラーメンやパン、そしてすあまだけがかろうじて残っている、みたいな状況になれば、私は一部の不人気なインスタントラーメンを選ぶ。それでも娘が「お餅が食べたい」と申し出れば、すあまを買うかもしれない。

ただ、ここでわざわざネガキャンだけして終了になったら、信州の湧水仕立てでこのすあまを血のにじむような努力で開発したますや食品様に対しても失礼にあたるのでフォローさせていただくと、「とにかく餅が好きなんだよな俺は。」「甘いのも好きだけど、甘すぎない方が良いわよね。」「時々餅に少し砂糖をかけて食べるのよ」なんて餅好きにはたまらないかもしれないです。砂糖をかける手間も省けるし。あと、同社でどら焼きなども作られているようで、すごく美味そう。

そして、これからはマルエツに行ってすあまを見た時にいちいち「いったいどんな味なのだろうか…?」とモヤモヤすることなく素通りできるようになったことは、今回買って良かったのかな、とも感じた。もう迷わない。

残り8個くらい残っているので、ゆっくりいただくことにします。(まだ結構あるな…)

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