ポケモンGOのリリースから一月経ちました。
なんと配信開始後1カ月で最もダウンロードされたモバイルゲームとしてギネスの世界記録に認定されたとのことで、ちょっとピンとこないのですが、とにかく過去最高の速さで圧倒的にダウンロードされまくったアプリである証拠です。
この一ヶ月で私もレベル20(一般的にはチュートリアルが終わってまあ一著前と呼ばれるレベル)までプレイし続け、つい先日は「ポケモンGOタマゴ孵化、15分間ルンバにスマホを乗せて走らせた結果!」という記事を書かせて頂き、多数の方に記事をご覧頂けました。配信から1ヶ月、私の周りでも継続している方、すっかり離れてしまった方までさまざまですが、このタイミングでゲーマーとしてここまで普及したポケモンGOについて思うことを書き記しておこうかと。
ゲーマーとしてポケモンGOの感想
ちなみに私のゲーマー度合いはというと、1983年のファミコン発売からハードの進化と共に育ち、バーチャルボーイを除くほぼすべてのハードを触り、一人用RPGから対戦格闘、オンラインのFPSまで一通りのジャンルはプレイして参りました。(上手い下手は置いておいて…)つまりコアと呼んで頂いて差し支え無いレベルのゲーマーです、いやお恥ずかしい…。また社会人になってからはソーシャルゲーム事業の企画に従事し、数多くのソシャゲの分析もして参りました。
そして話題のPlaystation VRも予約済みのガチな人です
このポケモンGOですが、コアゲーマーの私から申し上げるならば、正直どハマりするほどのゲーム性は無いと感じています。既に他のプレイヤーが指摘されていますが、とにかくやることが少ない。モンスターを集めて、およそ勝つことが困難であろう圧倒的に強そうな他プレイヤーのポケモンとジムでバトルする、この繰り返しです。が、それがいい。このシンプルなシステムが実際のマップと連動しついつい頻繁にゲームを起動してしまい、新たなポケモンを探すべくちょっと遠回りしてみたり、現実世界との連動が絶妙なのかもしれません。もちろんこれまでにこういったいわゆる「位置ゲー」と呼ばれる実際のマップと連動したサービスはいくつもあったわけですが、ポケモンという認知度の高いコンテンツと話題性で、普段ゲームをしない人も巻き込めたのでは?と思います。
外に出るようになったというプレイヤーも多い模様
批判?とか気にせず飽きるまでガンガンするべし!
テレビやニュースなどを見ているとどこのどなたか知らないコメンテーターがやりもせずに批判していたり、中には「軽蔑する」みたいな過激なコメントをする著名人もいるようですが、なぜ軽蔑されなきゃいかんのか理由が分からないです。もちろん注意喚起されているような「ながらスマホ」で屋外で接触事故を起こしたり、家計も圧迫するほど過度な課金をしてしまったり、周りに迷惑をかけることがあってはいけません。ただ遊ぶこと自体は自分も楽しい、外に出歩く良いきっかけにもなり業界も盛り上がり、何ら悪い事は無いと思います。結局こういった娯楽や文化は、プレイしない人にとっては楽しみ方がいまいち分からず疎ましく思えるもの。何であってもその娯楽に楽しさを感じられている以上、楽しめない人よりも人生が豊かであると私は思っています。
ゲームであれスポーツであれポケモンGOであれ、楽しみを知っているのはそれだけ心が豊かだと思うのですが…
コアゲーマー目線でカジュアルゲーマーの方に対して
私の周りではコアなゲーマー程ポケモンGOに飽きてしまっていて、普段ゲームをしない、あるいはゲーム機は持っていないようなカジュアルゲーマー程継続してプレイしているように見られます。でもそんなカジュアルに楽しむ方々を見て、コアゲーマーとしては図々しくも仲間が増えたみたいでなんだか嬉しいんです。時々普段ゲームを全くしない同僚とポケモンGOの話になり「そういえば秋か冬頃に3DSでポケモンの新作が出るみたいなんですが、これを機に3DSのポケモン買おうなんて思ったりします?」とか白々しく伺ってみると、ほとんどが「買う予定はないですね~。」と答えています、残念。
まあコンシューマー版の本家「ポケットモンスター」は、GOとは遊び方が全く違いますからね…
もちろんポケモンGOのような位置ゲーはいわゆるコンシューマーゲームとは楽しみ方の本質は違うかもしれませんが、私のようなゲーマーとしては、「他にも面白いゲームあるよ!」と声高らかにお節介にもお伝えしたいです。
ポケモンGOがもたらした社会貢献は凄い!
さりとてポケモンGOが一瞬で飽きられたかというとそうでもないようで、依然電車に乗れば隣の人がシュッシュッとボールを投げ、駅近くのポケスポットに行けばスマホ片手に人が集まっています。また「外に出歩くようになった」だとか、「ちょっと遠出するようになった」といった意見も少なくないようですし、ブームに乗ってなんとなく始めたプレイヤー同士の共通の話題になったりと、経済面でも健康面でもポケモンGOがもたらした社会貢献は素晴らしいものだと感じています。また数ある位置ゲーの中でポケモンがこれほどまでに爆発的に普及した背景として、これまで20年以上培った功績だと感じています。
数々のハードやアニメ等の媒体を経て、初代ゲームボーイ版の発売からもう20年以上も経つんですね…。
実際にポケモンGOを卒業している知人が回りにも多く出始めているのを体感的に感じていますが、いずれにしてもこうして多くのプレイヤーが楽しんでいるのも事実。特性上今後もアップデートで新しい機能や遊び方が増えていく可能性は高いので、引き続きカジュアルに楽しむ知人達と一緒に粛々とプレイを続けていこうと思います。