なんの前触れもなく「GetsuFumaDen: Undying Moon(月風魔伝アンダイイングムーン)」が配信開始。ちょっと待ってくださいよ、ポケモンやってたのにー!(とか言いながら嬉しい)
昭和生まれでファミコンの月風魔伝をプレイしてきた立場からするとこりゃ「月風魔の仮面を被った別の何かしら」という印象ですが、楽しいからこの際もう何でもOKです。
とりあえず20時間近くプレイした感想を。
ビジュアルのインパクトが凄すぎてもう何やってるのかよくわからん(褒め言葉)
最初本作の発表を目にした時からド派手で水墨画のような独特の和風アートワークに目を奪われたけれど、実際に動かしてみると改めてこの表現に驚き。
キャラクターもエフェクトもステージの背景まで芸術の域。こういう映像誰が考えてどうやって作るんだろうか。
正直システムはというと特別目新しいものは見られずよくありそうな横スクロールのローグライト系アクションであるけれど、これだけエフェクトがド派手で綺麗だとそれだけで爽快感マシマシに思える。
ズバズバ斬って…
殺ッ!!!
いかがですかこのエフェクト。
エフェクトが凄過ぎて、もう風魔がどこにいるのか分からないですよね。どこにいるか探してみてください。
多分この辺でズバズバ剣振ってる、くらいのニュアンスで戦ってますよ。(それくらい雑にプレイできるまで一応強化した!)
自分のスキル上達が楽しい!難易度は意外となんとかなっちゃうレベル?
自分がどう動いているのかすらよく分からないまま当てずっぽうに攻撃とか適当なこと申し上げてますが、本当に楽しんでますからね!
ボスは何度も繰り返しプレイすることで動きを覚えて倒す覚えゲー的手法で対戦。
やっぱりどこを斬っているのかよく分からないけど、本当に楽しいですよ?
ボスの動きはほぼパターンが決まっているので、繰り返しプレイすることで慣れてくるやーつ。
がしかし、ボスではなくステージ上の雑魚敵もなかなかやっかいでございましてよ。
雑魚敵も攻撃パターンは概ね決まっているので一体ずつ丁寧にお相手すれば恐るるに足りないのだけれど、一撃がまた強力なこと。
その上本作では回復手段も限られているので、油断すると連続でダメージを受けてしまってほらこの通り。
死。
爽快感の波に乗って足取り軽く進んでいたのに、調子に乗ってタイミングを見誤ったばかり、あっという間にゲームオーバー。
すると厳しいことに、獲得した素材などの強化アイテムは没収(一部持ち帰り可能)されてしまうので、なかなかの緊張感。
強化システムは少し戸惑うかも。
若干混乱したのは強化システム。
ローグライクアクションに慣れている方であれば迷うことも少ないのかもしれないが、いったいどの能力は永続的に強化でき、何がリセットされてしまうのか?
「5000円金を稼ぐと体力を○%回復する」「ステージで披露武器のレベルが◯上がる」みたいな風魔のパッシブスキルが習得できる「鍛錬」や「秘伝」といった永続的な能力強化はまだシンプルでよろしい。
武器ごとに設けられ能力のスキルツリーを素材を使って解放していく「技能解放」はこれで永続的に武器に能力が備わったわけではなく「ステージ上で有効にするには、ステージ中ショップに入って金(魂の記憶)払って活性化しな。」というスパルタ方式で、せっかく活性化しても一度拠点に戻ると次の周回では再び魂の記憶を払って活性化が必要に。
しかも困ったことに武器の種類がまた豊富でして。どの武器の技能を優先的に解放すべきか?しかもステージに出現する武器は基本ランダムなので、苦労して能力を解放しても、強化したはずの肝心の武器がその周回に全く登場しない…なんてことも平気で起きるのだ。そりゃないぜ。ローグライトってそんなもので良いのか!?(割とそんなもんですね)
その上「吸魂」なんてものもあり、これはステージ上に登場する魂を入手すると吸魂カウンターが回転していき、R3を押し込むことでカーソルのあった「主武器強化」「副武器強化」「生命力増強」「回復薬+1」といった能力を強化できるコナミ専売特許のグラディウス式強化。
2〜3時間も遊んでいればなるほど理解できるけれど、慣れるまでは探り探り。
2021年話題になったローグライトアクションRPG「HADES」より好みかも。
そういえば、見下ろし型視点のローグライト系ゲーム「HADES」が話題になり、確かに面白かった。
HADESは2021年のローグライトゲーのハイライト的な評価だった。報酬と拡張・強化のサイクルやバランスも絶妙だった。
一方GetsuFuMadenはステージでランダムに出現する武器の種類ごとに強化する必要があるので、実感は少し緩やかだったり、ミスになると獲得したアイテムが没収されてしまったりとなかなかシビア。
けれど、ズバズバ自分で斬ってる感の強いGetsuFuMadenの方がHADESよりも好きかも。
もちろんプレイし続けることで少しずつではあるけれど確かに強くなっているし、何よりお気に入りの武器を振り回して自分なりの正解の無い闘い方を見つけ出す楽しさはこの手のゲームならでは。
あの月風魔伝の正統続編、若しくはリメイクかと言われると、ほとんどそんな印象は無いけれど。
いずれにしても2700円という価格の中では質も量も大満足、引き続きプレイして参ります。(ポケモンの積みゲー化はほぼ確定か)