先日モンスターハンターストーリーズについて熱く語ってくれたゲーマーの知人M氏と再度話す機会があり、先日記事にした記事「本当にクソゲー?スターオーシャン5は名作!意見まとめ」についてフィードバックを頂けました。
巷で随分と酷評されているスターオーシャン5を彼もプレイしたようですが、世間で言われているほどクソゲーとは思わなかったようで、その流れで「クソゲーとは何ぞや?」について話してみました。
クソゲーも楽しむ心豊かな人物紹介
私
1979年生まれ
男性
既婚(娘2歳)
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなゲーム:RPG、アクション等のカジュアルなゲーム全般、レトロゲーム
ゲームは楽しむのが作り手への礼儀。「まずい」と評価の低いラーメン屋でも概ね美味しく戴けるクチ。
M氏プロフィール
42歳
男性
未婚
趣味:ゲーム、音楽(ジャズ)
職業:技術職?(IT会社の部長さん)
好きなゲーム:モンハン、JRPG、全般
とある音楽バーで知り合った部長さん。人は人、自分は自分!という前向きな考え。明るい。ピアノが上手で声がでかい。
スターオーシャン5はクソゲーなんかじゃなかった!
M氏「こないだのスターオーシャン5の記事読みましたよ、あれは共感できた。ほんとありがとう!」
私「(笑)Mさんもやったんですか?スターオーシャン5。僕も未だクリアはしてないんですけど、そこまで酷いとは思ってなくて。」
M「やったやった、つい先日クリアして。いや、普通に面白かったですよ。敢えてクリアするまで他の人のレビューとか見ないようにしていたんですが、後々見てみると確かに共感できる部分はあるけれど、そこまで酷くもないかなって感じました。」
最近のゲームはそうそうクソゲーには当たらない?
M「ていうのも最近ってゲーム一本作るのにだって何億とかかるわけでしょう?だから作り手だって適当な物なんて作れない。だって、何億もかけて全然売れなかったらごめんなさいじゃ済まないだろうし…。」
私「わかります。逆に言うと保身に走ってなかなか新しいもの出てこなかったりしますけど。」
M「それも同感。」
私「そう言えば僕も昔ソーシャルゲームを担当していた時、ユーザーがどういうシチュエーションでどう楽しむか、ペルソナ(仮想のユーザー)設定してカスタマージャーニーマップとかフローチャートとか作って、ユーザーがどういう筋道でどう楽しんで…っていうのを考えて考えて作ってました。社内研修で心理学なんかも勉強しましたし(笑)」
M「もちろんユーザー全員にとってその筋道が最善かはわからないにしても、できる限り楽しいと感じるように設計されているはずだから、そうそうクソゲーって出てこないはずなんですよ。」
私「昔はクソゲーいっぱいありましたよね。ファミコンの時代とか。」
M「ありましたね、相当あったと思います。」
私「でも僕ファミコン当時は小学生で、お金もないからあれこれ比べることもできず。とにかく家にあるものを延々と楽しんでました。「サーカスチャーリー」とか4つしかないステージを繰り返し1〜2時間ぶっ続けでやってました。今思えばイカれてましたね(笑)」
M「それはクレイジーですね。スーファミ時代もひっどいのありましたよね。」
私「僕も結構何でも楽しんじゃうクチなので、ここ最近は「うわ、つまんね…。」ってゲームに出会ってないです。」
M「でもあることはあるでしょう?」
トライブ…
私「…あることはありますね(笑)Mさんは無いんですか?」
M「ある!」
私「あるんだ(笑)ちなみに何ですか?」
M「随分昔のなんですけど、あのスロットのサガなんでしたっけ、すごろくみたいな…」
私「PS2のアンリミテッドサガですね。」
M「そう、あれはさすがに心折れたな。」
ある程度こう楽しむというイメージや期待が先行して「クソゲー」になる
私「僕もあれはダメでしたね。あ、別に話合わせるつもりではなく。」
M「なんだろう、僕が期待していたサガじゃなかったんです。期待というか、サガはこうやって楽しむだろうみたいなイメージ。悪く言えば先入観。」
私「フィールドをてくてくあるいて敵とエンカウントして、自分でコマンド決めて技閃いて…。」
M「そう。だからあれは最初サガシリーズとネーミングせずに、「スロットを家庭用ゲームのRPGにしました」みたいな売り方だったら、「何これ!リールでコマンド決まるとかって斬新じゃん!」ってなったかもしれない。」
私「う〜ん。」
M「ならないか(笑)」
私「ただ確かに「こんなのサガじゃない!」みたいなマイナスの感情は少なかったと思います。」
M「でしょう?だからきっと我々ってある程度シリーズの楽しみ方をイメージしたり期待したりしていて、それに倣った楽しみ方ではないと違和感を感じるんじゃないかと。そこのバランスは難しいところでしょうけど。」
「クソゲー」でも、楽しめるのはそれだけ心が豊かだということ
私「僕、クソゲーでも楽しんだもん勝ちだと思うんです。人よりも楽しみ知ってるって、得してるってことじゃないですか。」
M「心が豊かな証拠ですね。」
私「とはいえAmazonのレビューとか見て酷評されていると、なんか流されてつまらなく感じちゃう自分もいます(笑)」
M「関係ないと思うけどね。もちろん作り手側も「楽しめるヤツだけ楽しめばいい」みたいなスタンスに絶対なっちゃいけないと思うけど。FFもスターオーシャンもそれまでのファンがいたから後続をリリースできたわけであって、そういう従来のファンを裏切る行為は絶対にあってはいけないと思う。だから「クソゲー」と酷評された以上それはちゃんと改善しなきゃいけない。」
私「あと僕は誰かと共感したり、楽しみを共有したりしたいんです。「わかる!」って。だから割と世間の評価に流されちゃうのかもしれない。」
M「FF15はどうでしたか?」
私「あ、まだ判断できるほど進められてないです(笑)ただ、ダウンロード版を定価で購入したから自分の感情を曲げてでも楽しむつもりです(笑)」
M「どうかな、数日後怒り狂ってたりして(笑)でもクソゲーと言われるからつまらないというのはあまりにも安直過ぎるし、逆も然り。」
私「世間では超名作!とか言われてやってみても…そう?って思うもの結構ありますよね。」
M「世間の評価やレビューはあまり気にしないのが良いかもしれませんね。」