ニンテンドーダイレクトで気になるゲーム発見。「Tronbone champ(トロンボーン・チャンピオン)」(トロンボーン・チャンプではないらしい)。
Joy-Conの操作で音程を狙ってトロンボーンの音を鳴らすという触れたことのないタイプの音ゲー。これは家族や友人同士盛り上がるに違いない。
と思い、プレイしてみました。
家族構成
私(管理人)
1979年生まれ
男性
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなゲーム:JRPG、レトロゲーム等
ゼルダやFFなどの大作を放置したかと思えば、3DSをいじったり、IPS液晶化させたゲームボーイで遊んだり、いきなりスプラトゥーン3を再開したりバイオハザード0を始めたりと積みゲー常習化。現在はロマサガ3の武器レベルをコツコツと上げている。感銘を受けた音ゲーは「ビブリボン」。
妻と娘
妻:管理人のひとつ上。ゲームとほぼ無縁。高校生の時にゲームボーイとぷよぷよを買って修学旅行先のロシアへ。ファミコンのスーパーマリオの最高記録は1-4。綺麗好き。
娘:小4。友達が遊びにくるとマリオパーティーを、時々思い出してはあつまれどうぶつの森をプレイしている。最近塾に通い出す。「パパもアレだぞ?小学校の時頑張ったぞ」と勉強について言うが、娘の方が50倍真面目だし、私は頑張っていない。
操作の難易度が高い!リアルな楽器と同等の習練が求められる?ソロで正確性を求めるとフラストレーションも強い。
トロンボーンチャンピオンの基本的な操作は非常に直感的。
Joy-Conを傾けたり、裏側に付いているモーションIRカメラに手を近づけたり離したりすることで音の高さを変え、バーが重なる位置でボタンを押して音を鳴らす。
テルミンみたいな感じか。
Switchのトロンボーン・チャンピオン。
音痴すぎて泣ける。 pic.twitter.com/wECNIp8K8X
— スキあらばGAME (@sukiarabagame) October 15, 2023
ピアノやギターなどと違って音程の目安となるポジションが無いので、正確な音程を出すのはかなり至難。
にも関わらず瞬時に別の音に飛ぶメロディを求められるので、中〜高難易度の曲になってくるとそう簡単に正しい音程とスピードで曲を演奏することはできない。ムズイ。
少しずつジャイロが少しずつずれてくるので、一曲終わる頃には腕が折れるんじゃないか?というほどの角度に。
ボタンを押せば当てがわれた音程をきちんと鳴らしてくれる一般的な音ゲーを基準に考えると、音程がなかなか合わずもどかしいストレスが高め。
正確な音が出せるようになるまでに実際のトロンボーンと同じくらいの鍛錬が必要なのではないか…?
モーションIRとスティックのみの操作は、無謀と言えるほど音程を合わせるのが難しい。
収録曲は、おんまはみんな、きよしこの夜、さくら、エンターテイナーなど、クラシック曲を中心として聞いたことのある曲が40曲以上。
一曲演奏し終えるとプレイに対してS〜Fで評価されるが、各曲ごとに設定された10段階の難易度のうち3〜4以上にもなるとBの評価を貰うのが精一杯。原曲を知っているかどうかでも結果が変わりそう。
妻は爆笑しながらみんなの音痴具合を楽しんでいた。小4の娘には難解か?
本作は最大4人で遊べるということで、家族でもプレイしてみた。
ゲーム慣れした私に対し、不慣れな妻子は当然正しい音程をそう容易に鳴らせるはずもなく、皆一様に音痴な音を鳴らし合う。
この音痴さを楽しめるかどうかが本作を楽しめるかどうかの命運を分ける。
Joy-Conの角度をほんのわずかに変えただけで音程がグッと変化するので、Joy-Conを振り回して遊ぶマリオパーティーなどに慣れ親しんでいる娘には少し難易度が高いようで私以上に操作がおぼつかず困惑していた。
結果、あまり楽しんでいなかった。
一方ゲームに親しみの無い妻は、自身や我々の音痴っぷりに爆笑していた。
「こりゃクソゲーだな」と、思った音程が全く出せなかった私のイライラとはなんだったのだろうか。さすが妻。
結論:正確性を求めるとストレスが溜まる。音痴さを楽しめる大人はマルチで爆笑しながら楽しめるかも?ただし飽きも早い。
トロンボーンチャンピオンは斬新なJoy-Conの操作で新しい体験をもたらしてくれた。が、やはりフレットレスの音程はそう簡単に調整できず。これが簡単に正確な音程を鳴らせるならばトロンボーン奏者の方々だって苦労はしないのだ。「数十時間でクリア!」「全曲Sクリア!」という目標感は無謀かもしれない。楽器で正しい音階を鳴らせるように練習するのと同じく、繰り返し毎日毎日習練を繰り返すことで上達していく予感がするが、いったいスムーズに音階を奏でられるまで何ヶ月、いや、何年かかることやら。
そこまでガチに遊ばないよ…という方は、マルチがおすすめ。というよりも、マルチで「音痴だね」とか言ってゲラゲラ笑いながら遊ぶ遊ぶのが本作の本質な気がする。しかしながら、1週間経ったら我が家ではすっかり話題に上がらなくなったのが正直なところだ。
またJoy-Conをブンブン振り回して楽しむ小学校低学年くらいだと少し難しいかも。
ということで、ゲームとして楽しめるか?と言う点において、私個人としては必ずしも「楽しい」とは言えなかった。マルチの面でも、ソロでSを狙えずイライラする私と娘とだけで遊んだら「全然面白くないよね」と言って、トランプやUNOでも引っ張り出してきたことだろう。
結果として、Joy-Conのポテンシャルを感じられたが、一度触って満足、というゲームでもあった。平たく言えばイマイチ。私の音感が悪いわけではないぞ!いや、そうなのか?しかし!過去にダンボールで遊ぶSwitchのNintendo Labo Toy-Conというものが一瞬ちょっとした話題になったがほどなくして沈静化したのと同じ感覚だった。
けれどJoy-Conの遊びの幅を見せてくれたことは確かだし、たった1〜2日であっても妻がゲラゲラ笑ってくれたので、多少報われた気持ちはあった。