ゲームショップPAO青梅店に行ったら、最高の店だった。


2000年頃までは全国行く先々に存在していた街のゲームショップもダウンロード版やフリマアプリの拡大など環境の変化に伴いますます減少傾向に。

そんな中でも頑張って生き抜くお店を求め、めくるめくゲームショップ巡りの旅。

本日は東京青梅市にあるPAO青梅店へ。

結論、最高のお店だった。

最寄り駅JR青海線小作駅の空は広かった。

PAO青梅店最寄りの駅はJR青梅線小作駅。

生まれも育ちも東京の妻にちょっと「こさく」に言ってくると伝えても首を傾げていた。が、やがてそれが「小作(おざく)」であると理解してくれると話が噛み合った。

小作のある東京都青梅市はいわゆる都心ではなく、新宿からだと乗り継いで1時間はかかる郊外のエリア。目と鼻の先にはトトロでも出てきそうな奥多摩の森が広がっているのだ。わけいってもわけいっても青い山。

私の住む調布からもやはり1時間ほどかけて到着した小作に着いた印象は、広い。空気がうまい。行き過ぎて山梨県に入ってしまっていないよね?というもの。かれこれ東京で暮らして20年経つが、地方出身者としては一括りに言っても東京広しである。売り出されていたマンションの価格も23区の3分の1位の値段だった。都心に出るのは遠いけれど、住環境としては申し分なさそう。でも車は必要かな。

歩けど歩けど住宅地。本当にこっちで良いのか?Googleマップを頼りに進むこと小作駅から徒歩15分ほどでPAO青梅店に到着。

駐車場もこの広さ!うちの実家静岡のコンビニじゃないんだから。

店内の明るい雰囲気は照明だけではなかった。

よく来たな。

お店の前にはスネークがお出迎え。謹んで店内に入らせていただきます。入ったらそこはジャングルだった、なんてことは無いよね。

入った印象は、デカい、広い、明るい。

明るいのは照明に限った話ではなく、棚に貼られたPOPや店内に響く店員さんのアナウンス、家族連れ、友人同士のお客さんも多く、店内全体の雰囲気がゲーム店らしからぬ明るさなのだ。

ゲームショップってもっとこう狭くて薄暗くてモニターにはデモ映像だけが元気よく流れていて、店員さんも座っているだけ。話しかけても事務的みたいな印象だったが、何かが違う。

POPを見ても街のゲームショップというよりも「遊べる本屋」のヴィレヴァンみたいな陽の空気感が漂っていた。

POPを見ても店員さん一人一人の個性が尊重され、それぞれの視点からおすすめのゲームを自由にそこかしこでサジェストしてくれている。そうだよね、ゲームってプレイヤーによって楽しさは違うもんね。エルデンリングとかペルソナとか、知りたいのはそういうのばかりではないのだ。

「映画みたいなゲーム特集」とか、独自の切り口からのおすすめも嬉しい。

ゲームだけではなく、トレカやダーツグッズの販売やブースなんかもあって、実際に遊べる模様。ファミリーや仲間連れが多いわけだ。

品揃えも良好!価格も良心的。

お店の敷地が広いだけあって商品の品揃えも良好。

気になる価格も良心的。

というか安い。

フリマアプリが身近になり価格競争の相手が対個人にまで激化した今、価格の面は全く期待していなかったけれど、十分手の出せる値段。

フリマアプリでは購入してから到着するまで数日かかるけれど、買って帰ってすぐ遊べる店舗購入のアドバンテージはまだまだ大きい。

ファミコンのオバQ198円!

現行機だけではなくファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイアドバンスにDS、3DSなどのレガシーなソフトも取扱あり。

残念ながらゲームボーイ(ゲームギア)の取り扱いは無し。これが本当に唯一残念だったポイント。

店員さんの対応が皆好印象。これまで訪れたゲーム店の中で日本一かも。

先に申し上げた通り、店員さんそれぞれにきちんと人権や個性が許され、皆はつらつとしている印象。接客がおよそゲームショップっぽくない。

お話できた店員さんは2人、接客中だった店員さん含めると4名のスタッフさんがいたが、どの方も在庫確認から中古ソフトの補償説明まで丁寧かつ笑顔で対応していた。

ゲームショップで明るく受け答えしっかりしたお店をあまり見たことが無いし、特段求めてもこなかった。小売店なんてのは規模を問わず一人くらいムカつく店員がいるものだが。アパレルの店員さんが転職してきたのか?というほど好感接客だった。

腹の立つ客もいただろうし、気になるあいつとシフトが被ればゲームどころではないこともあっただろう。結果単位を落とし、大学を留年するなんてスタッフもいたかもしれない。

私だよ!

電車で長く揺られても訪れる価値のあるゲームショップだった。

とにかく、このpaoが長く続いている理由が分かった気がする。内情は存じ上げないし働いている以上辛いこともあるかも分からん。けれどもその丁寧な対応や取扱いは、電車で1時間揺られてもまた行きたいと思えるお店だった。

当たりはずれは置いておいてもおすすめのゲームのひとつやふたつ聞いてみたかった。というか、なぜ聞かなかったのか。

このアムロさんの対応も神がかっていた。

未開の地青梅市周辺も興味深いし、周辺エリア自体にも関心がある。スネークが本当に出てくるかもしれない。(蛇はいるだろうな)今回は時間の兼ね合いで滞在時間が短かったけれど、次はゆっくり時間を作って伺おう。

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