丸くてピンクの星のカービィは可愛い。吸い込んだ敵の能力をコピーするという戦い方もなんとも可愛らしい。1992年にゲームボーイから発売されてから早25年のアニバーサリーですが、初代からその安定した面白さと可愛さで任天堂のマスコットキャラクターとして愛されるそんなカービィ。
がしかし。我々のような30、40のハードボイルドなメンズにとって、丸くて桃色のたたずまいは眩しすぎるもの。要らないプライドが邪魔をして、ついFPSとかイケてるゲームに逃げがちですが、ひょんなことから意図せず3DSの新作「星のカービィ ロボボプラネット」をプレイした知人(アラフォー)に感想を伺うことができました。
カービィについて語る30〜40の男たち
私
38歳
男性
既婚(娘3歳)
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなゲーム:JRPG全般、レトロゲーム等
初めてカービィに触れたのはゲームボーイの初代。その後ファミコン「夢の泉の物語」をプレイし、カービィをプレイすることが許されないであろう高校生から意地を張ってプレイせず。
M氏プロフィール
42歳
男性
未婚
趣味:ゲーム、音楽
職業:技術職
好きなゲーム:FPS、死にゲーアクション、JRPG
夜になるといつも3DSかPlaystationのどちらかがオンライン状態の人。主要なゲームは大体プレイする彼もなぜかカービィはFCの一作程度。
A氏プロフィール
40代前半
男性
未婚
好きなジャンル:アクション、バイオハザード、HORIZON ZERO DAWN、等
上記M氏の職場同僚。穏やかで優しい。スポーツ好き。今回ひょんなんことから3DS「星のカービィ ロボボプラネット」をプレイ。本記事の主役です。
O氏プロフィール
34歳
男性
未婚
趣味:ゲーム、サッカー、スポーツ観戦
職業:営業
好きなタイトル:JRPG、スポーツ、アクション
M氏の会社後輩。元スポーツマン。こちらもカービィはなぜかFCの「夢の泉の物語」をプレイ。カービィとは一生無縁だろうと思っていたとのこと。
子供向けと思うなかれ、アクションの水準が高い!
私「久しぶりに合流ですね。」
M「Aさんとか何かやってますか?」
A「それが今不覚にも3DSのカービィをやっています(笑)」
M「え、別にいいんじゃないですか?人前でやるわけでもないわけですし。」
O「「星のカービィのグッズとか使ってたらちょっと…ですけどね。スマホケースとか(笑)」
私「お店で買うのも僕全然躊躇しないですけどね。」
A「違うんですよ、実は姪っ子の誕生日に買ったんだけど、実は同じ物を買っていたというまさかの大誤算で。」
私「あらら。」
A「ごめんねって言って別のプレゼント上げました。」
M「Aさん優しいなあ。」
A「せっかくだから家に持って帰って自分でやってみたら、これがメチャクチャ面白くて。」
私「カービィって昔からどのシリーズも無難に面白いってイメージありますね。」
M「横スクロールを敵をペチペチ倒していって、ゆるいボスをやっつけてステージをクリアする…みたいな。シンプルでパンチに欠けるというか。」
A「と思うじゃないですか。全然でした。無双です、無双。」
M「そういうイメージあんまり無いですね。」
A「今回なぜかカービィ、ロボットに乗るんです(笑)」
O「なんでもありですね(笑)」
A「ゲームバランス壊れるんじゃないかってくらい敵も壁も破壊して。でもバランス全然崩れない。アクションとしての水準も凄く高い。」
M「破壊の面白さありそうですね。」
A「ロボット出てくると「おお!」って思います(笑)基本はこれまでと同じ敵を吸い込んで能力をコピーするみたいな感じですけど、ロボットに乗った時にもコピーすると、カービィ単体とはまた違う技になって。」
かわいい顔してスタイリッシュなアクション
私「ステージは2Dですよね。奥行きもありそう。」
A「そう、3DSの機能をちゃんと活かしてる。ステージの仕掛けも多くて、ここではプレイヤーにこういう快感を与える、みたいなポイントをちゃんと設計されている気がします。」
O「遊園地のアトラクションみたいな?」
A「ほんとそんな感じ。ステージひとつひとつにちゃんと個性がある。あとカービィだけどアクションがカッコいい。スタイリッシュです。」
私「デビルメイクライとか?(笑)」
A「あ、でもビジュアルは違うですけど、意外とやっていることは近いかもしれない。なんなら得られる快感ってロックマンっぽいかも。」
O「本当かなあ(笑)」
A「ボスとか色んな攻撃をしてくるわけです。爆弾を飛ばしてきたり、それを咄嗟に吸い込んでコピーして反撃みたいな。」
M「攻撃の手段を変えながら活路を見つけて倒す楽しみですかね。」
O「俺も最後にカービィ触ったのってファミコンだったかな、小学生だったと思います。」
A「久しぶりにやった方が良いよ。違いに感動するから。」
O「(笑)」
M「「夢の泉の物語」だっけね。俺もやったかも。」
A「僕も夢の泉はやりました。」
O「夢の泉のプレイ率高いですね。」
私「僕はゲームボーイ版とDSか何か触ったような。」
A「久しぶりだと感動すると思うよ。映像も2Dのステージであんなに奥行き感じるの他に無いもん。作り込みが凄い丁寧。」
M「ステージに収集要素も隠れてるみたいですね。」
A「そうですね。キューブが隠されていて、集めると難易度の高い裏ステージに行くことができる。」
私「ゲーム全体の難易度とかどうですか?」
A「ちょうどいい(笑)」
M「抽象的ですね(笑)」
A「でも簡単かなと思いきや、ボス戦は普通に何度もやり直す。」
M「カービィってホバリングするからステージ中では全然死なないイメージ。」
A「そうですね。あとはボスラッシュとかそういうったクリア後のオマケモードを全てやろうとすると、えらく難しかったりします。」
私「ビギナーからベテランまで楽しめそう。いかにも任天堂っぽい感じですね。」
A「バランスは絶妙です。これといった欠点が特に無い。あとは最近ガンガン発砲して血が出てっていうバイオレンスなものばかりやっていたので、こういったピースフルなゲームに触れると心がクリアになる(笑)」
私「なりそうですね(笑)」
M「確かにアクションやなんかで血の出ないゲームってむしろ少ないですもんね。」
忙しい社会人、パパママゲーマーも程よく楽しめるボリューム
M「クリア時間とかどうでした?」
A「どうだろう、短かったですよ。それで言うと10時間くらいかな。」
私「短めですね。」
A「ただいくつかクリア後に遊べるモードがあって、それがまた作り込みが凄い。「カービィハンターズ」とかいうアクションRPGっぽいモードが解放されて、その作り込みがまた凄いんです。」
私「どんなモードですか?」
A「4人のパーティーを組んで、ジョブとかあるんです。」
M「魔法使いとか戦士とか?」
A「そう。で、みんなでボスを倒すっていう。」
O「モンハンみたいな感じですか?」
A「モンハンともちょっと違うけど、4人でマルチプレイできるみたい。」
M「さすがに大人はカービィのマルチは難しいな(笑)」
A「でも逆にさくっと楽しめるから、むしろ我々社会人が積むこと無く手軽に楽しめるかも。」
M「確かにAさんじゃないけど、確かに僕らってゲームやるけど時間が無いから積んじゃうんですよね。」
О「一日平均2時間くらいでしたっけ?日本の社会人のゲーム時間。」
私「そうみたい。」
M「お子さんいると尚更ですよね。」
私「むしろ平日の方がゲームできます(笑)」
M「一つのゲームに100時間も200時間も費やすのはなかなかしんどいよね。」
О「僕ら積みまくってますからね(笑)」
私「一本でだいたい50時間とか100時間とか遊べるものありますけど、そういうのって最後はもはや惰性になってきたりしますもんね。」
A「そう。だからエンドレスに遊べる作品じゃなくてむしろ潔いから、久しぶりに「遊んだな!」っていう満足感が得られました。」
O「あとは買う勇気?」
私「俺、全然平気かも。今はもうプリキュアの食玩買えるくらいだし(笑)」
O「カービィよりレベル高いですね(笑)」