Playstation VRばかりやっているとどうにも時代に逆行したくなる天邪鬼な私ではありますが、何も新しいゲームだけ好きなクチではありません。ゲームボーイやゲームギアの本体まで大事に取ってあるため、時々レトロゲームに触れては趣に浸っております。ということでゲームギアの王道RPG「モルドリアン 光と闇の姉妹(シスター)」です。
なんとなくダラダラプレイしている中で、実は序盤から最強の武器からドーピングアイテムまで取得できてしまうという、長い時間を経て新たな発見がありましたので、簡単なゲームの紹介を兼ねて、今更ながら取得場所についてお伝えできればと思います。
当時かなり尖った前衛的なRPGだった!
タイトル本数200本足らずのゲームギアにおいて、本作は数少ないRPGのひとつです。
それにしてもレトロゲームって何が魅力かって、限られたハードのスペックの中で表現し得る技術を最大限に活かしているところだと思うのですが、本作においてもその姿勢は顕著に現れています。
主人公は弱虫でちょっと軟弱?
モルドリアンが発売されたのは1994年10月28日。同時期に発売されたRPGといえば「ファイナルファンタジーVI」や「MOTHER2」、まさに華々しいコマンド型のJRPGがほぼ完成しつつある時代に、ゲームギアのスペックでアクティブタイム(っぽい)方式の戦闘を取り入れた姿勢はなかなかチャレンジングだと感じました。
かなり強引な展開もその時代ならでは
さて本作のあらすじはというと、こんな感じです。
「人間と魔族がそれぞれの領土を持ち暮らしている世界「モルドリア」。二つの国の人々は穏やかな日々を送っていた。人間と魔族の間で争いごとはかつて一度も無かった。
ところがある日、コイズン村に住む少年ナバルの幼なじみミリアが突然森で魔物に連れ去られ、かつて城のナイトをしていたナバルの父、ハンネスがミリアを探しに旅立ったきり1週間経っても何の連絡も取れなくなり、ナバルは意を決してハンネスとミリアを探しに旅立つ。」
というストーリーです。定番な感じがします、だがそれがいい。
その後第二の町「タリフ」に到着すると、何やら「この先一人では危ない!俺が一緒に行ってやろう!」といきなり話しかけてくる男登場。ここでも私の天邪鬼さが手伝ってせっかくのご厚意をお断りしてみると…
何を言うやら…
「何を言うやら。二人で行けば安心安心。」などと、断る余地もなく「まあまあまあ。」みたいな勢いで強引にジョインしました、テスコくん。まあ強いので結果的に助かったのですが、ノリと展開はこの時代ならではでしょう。現在であれば多少展開が変わってもおかしくないですが、選択肢を問わず仲間になってくれます。
ドーピングアイテムが序盤からドロップできる!
さて、当時を懐かしみながら最初からプレイ。超序盤、一番最初の町周辺で出てくる「ウッドマン」なる敵を倒した時のこと…
「くろのハーブ」ドロップした!
普段は回復アイテム「きのみ」を落とす「ウッドマン」ですが「くろのハーブ」を落としました。これは何だ、この雰囲気はもしやレアなアイテム…?それにしても一つの敵がいくつもアイテムを持っているなんて、ゲームギアのくせに珍しくなかなか粋な計らいであります。そしてその効果はというと…
MP上限アップ、つまりドーピングアイテムじゃないか!
せいぜい薬草的立ち位置の回復アイテム程度しか落とさないと思いきや、まさかの発売から20余年の時を経て、ドーピングアイテム黒のハーブをドロップすることを知りました、しかも超序盤で!
その後ストーリーを進めながら引き続き雑魚敵をなぎ倒していると…
「しろのハーブ」落とした!
「きのハーブ」落とした!
なんと同じく序盤はエマロイ城周辺のフィールドで「ウォーアント」からHP上限値アップアイテム「しろのハーブ」を、エマロイすぐ上のきたの森にいる「マンイーター」からうん上限値アップアイテム「きのハーブ」をドロップしました、これはやり込み魂に火がつきます。
ただしその後プレイしてみると、体感的に50回に一回くらいのドロップ率で非常に手に入りづらいです。やり込む場合はレトロフリークの力をお借りしましょう!
助けて!ステートセーブ・ロード機能!
その後ウォーアントと同じく蟻型の雑魚モンスターからHP上限値アップの「しろのハーブ」も獲得できたので、この調子だとその変の雑魚敵からちからの上限値アップアイテム「あかのハーブ」やすばやさアップの「あおいのハーブ」などもドロップできるかもしれません。(直感ですが、多分ありそうです)
そして最強の剣「ソニックソード」も序盤で獲得!
その後父を追ってエマロイ城に向かうと、なんと王様が何者かにさらわれ、城内は混乱しています。そこで一番最初の町でさらわれたヒロインミリアの兄「バド」に「お前が妹を護るべきだった!」と責められてしまいます。
兄貴、主人公への当たりが強い…
その後城内にいる呪い師の依頼で「きたのもり」へカボスのみを取り城へ戻ると、ついさっきまで主人公に強く当たってきたバドがころっと態度を一転させて仲間になります、かなり強いです。バドを連れてエマロイ城から東にある「はいきょのとう」へ、さらわれた王様を助けに行きます。
無事王様を救出すると、エマロイ城からすぐ西にある「ほくせいのどうくつ」の封鎖が解かれ、先に進むことができます。
その前にエマロイ城を出ると魔導師「トルル」が仲間になります、魔法が使えるのでなかなか重宝。
続いてほくせいのどうくつを抜けたところにある町「ルト」からさらに西に向かうと「ヨーグ」という村があります。さらにこのヨーグの西には「がけ」というそのままの名前のダンジョンがあります、お待たせしました、ここです。
こんな感じの場所です
このダンジョンには「マーダーベア」という熊が出てきます。こいつをとにかく倒しまくりましょう!低確率で本作の最強武器である「ソニックソード」が手に入ります。
エマロイ城を超えたくらいのレベルだとこの辺りの敵は強いので注意!
感覚的には先述のハーブ同様1〜2%くらいの確率かもしれません。とにかく根気よくプレイするか、レトロフリーク等のステートセーブ・ロード機能に助けを借りるのが良いかもしれません。
序盤でもある程度の強化が可能!
ドーピングである「ハーブ」もゲーム開始直後の雑魚が時々落としてくれますし、ソニックソードが取得できる「がけ」もストーリー全体で見れば2〜3時間ほどで到達できるので、こちらも序盤と言ってもいいかもしれません。
ハーブは町に時々現れる「旅商人」からお金で購入することもできる!
ソニックソード以外にもかなり価値の高いアイテムを雑魚が低確率でドロップすることもあり、運が良ければバランスブレイクしながら所謂「俺TUEEE!」プレイを楽しむことができます。
その他のシステムは意外としっかりしていますので、未プレイの方、ソフトが収納の奥に眠っている方、ぜひ「モルドリアン」を引っ張り出してプレイしてみてください。昨今の丁寧に作られたRPGに慣れていると、時代ならではの荒っぽさを程よく楽しむことができるかもしれません。
なつかしい。このゲームはラスボスに凍結魔法が効くんだよね.レベル99でカンストだけど、そこまで行けば武器を外してもラスボス倒せる、なかなかのゲームだった