今遊んでも面白い不朽の名作…なんてものはそうそう無いと思っている。そんなものがあったら誰も新しいゲームを買わなくなっちゃうからね!
けれど、あの頃の気持ちを忘れたくないゲームがある。私の中でそのひとつがドラゴンクエストⅢ。
回復の間に合わない敵の火力、MPが枯渇してしまうダンジョンの緊張感、そもそも起動する時からセーブデータが消えないかどうかのハラハラと向き合わねばならず、あれこそがドラクエⅢの真骨頂だと思う。(適当)
あの衝撃から何十年が経った今ではとことん遊びやすくリメイクされたけれど、遊びづらい難易度のあのファミコン版をクリアしてこそドラクエ3をプレイしたと言えるように思える。
あの頃厳しすぎて取れなかったドロップ率の低いレアアイテムを、今思い出と共に回収しに行きたい。
ファミコン版ドラクエ3をレトロフリークで遊ぶ。
そもそもの発端は、ランニングの途中でふらりと立ち寄ったブックオフで(汗だくですみません)たまたま売られているファミコンのドラクエ3を見つけたのです。
300円ほどで購入、30数年ぶりの再会。
そういえば実家にあったドラクエ3っていったいどうなったのだろうか?もっと言えば、ファミコン本体の行方も知らない。興味のない両親が処分したのだと思うけれど、そういう行方知れずだったかもしれない誰かのドラクエが今こうして我が家に辿り着きましたよ。
そしてそんなドラクエを動かすお相手はいつもの通りこちらの方です。
今回も久しぶりにレトロフリーク先生にお力添えいただきたい。
このレトロフリークならば、「お気の毒ですが」と、ぼうけんのしょ(セーブデータ)の破損に怯えながらゲームを始めることもなく、レアアイテムだろうがはぐれメタル討伐だろうが効率的に獲得できるんじゃなかろうか。
厳しい条件と向き合うとか言っておきながら、テクノロジーにガンガン頼っていきたい所存です。
まじんのオノをドロップするミミックのいるサマンオサ南の洞窟へ。
それでは、現役時代に獲得できなかったレアアイテムを頑張ってドロップしていきたく。
しかしながら、このファミコン版は戦闘終了後に一定確率で盗んでくれる「盗賊」の職業が無いので、基本ドロップに頼るしか無い。この厳しさよ。
メンバー編成しているだけで楽しいドラクエ3
当時は今のようにどこでもセーブ、ロードなんて機能もなく、その都度セーブデータが消えてしまうリスクと向き合わなければいけなかった。その分低確率でドロップアイテムを獲得した時の感動はひとしおなのだ。
だが時は経ち、より効率的かつ安全にゲームを遊べる時代になりました。
このドラクエ3のレアアイテムといえばしあわせのくつあたりがメジャーではあるものの、実用性やドロップ率を踏まえてまじんのオノを狙うことにする。
まずは所持者であるミミックさんの元へ行かなければ始まらない。
ミミックがどっさり登場するのは、サマンオサ南の洞窟。
基本ミミックは宝箱からハズレの立ち位置で仕掛けられていて、ザラキを放ってくるわ攻撃力が高いわ、そのくせ獲得できる経験値もゴールドも雀の涙だったりする。そしてうっかり開けてしまった日には、メンバーのひとりやふたりは倒されてしまうのを覚悟したもの。
ところがこのミミックは1/256という超低確率で、1/8の確率で会心の一撃(1/8の確率でミス)が出るまじんのオノをドロップする。
そもそもの攻撃力も105と戦士の武器としては最高クラスで、実質戦士の最強武器とも言える。
ドロップ率1/256の「まじんのオノ」を乱獲する!
それではまじんのオノドロップ大作戦を実施してみたいと思う。
まずは、ミミックのHPを残り一撃で倒せるまで削り、最終ターンのコマンド入力画面でエミュレーター据え置き機であるレトロフリークの機能でクイックセーブ。
あと一発で倒せるくらいにミミックを弱らせ、ターン最初のこの画面でセーブ。
ここからミミックにトドメを刺すのだが、このコマンド入力でAボタン(決定キー)を押しっぱなしにするのではなく、あえて手動で押していく。
というのも、アイテムドロップやダメージ、行動順のロジックはコマンド入力時の決定キーを押すタイミングによって変動する乱数でランダム性を持たせている模様。楽だからとステートロードをする時にAボタン(決定キー)を押しっぱなしにしておくのではなく、読み込んだ後でボタンは都度押すか、せめてコントローラーの連射機能を使うかで微妙にタイミングをずらすのがコツ。
ここでミミックにトドメを刺した時に残念ながら宝箱が出なかったらクイックロードを行い、もう一度最終ターンの最初からコマンド入力を行う。
この最終ターンを繰り返す中で、ミミックに与えるダメージや敵味方の行動パターンがその時々で変わっていれば、乱数がちゃんと機能していると思われる。
とはいえ、やはり1/256の壁は厚く、レトロフリークの倍速機能を使って2〜3秒に1回のミミック撃破を繰り返しても10分経ってもなかなか出ず。確率で言えばおかしくはないのだけれど。
そして繰り返すこと15分ほど、ついにその時は訪れた!
まじんのオノドロップ!
回数にして300数回。ただし、この仕組みが分かっていれば凄い勢いで最終ターンを回すことができる。
せっかくなので、同じダンジョンに転がっている他のミミックからもまじんのオノをいただいてしまおう。
ということで、乱獲。
メンバー全員分の4つ獲得しました。
といっても、今は遊び人開始の全員賢者パーティーなので、誰一人装備できず。
装備できないんですけどね。
今後戦士4人編成で遊ぶ時用に?預かり所にでも預けておこう。
アイテムドロップは最終ターンのコマンド決定タイミングで判定!
ドラクエ3で敵がアイテムをドロップするかしないかはエンカウントする個体によって決まっているわけでも行動パターンでもなく(全員「たたかう」でも可)、最後のターンでコマンド入力をするタイミングによって決まっている模様。
ステートロードをした後でAボタンを押しっぱなしにしていると、そのままコマンドが入力されていくけれど、この場合は基本敵味方の行動が決まったものとなってしまう。
ここで入力タイミングを少しずらすことで乱数がはたらき、ダメージや行動パターンが変化するスロットのようなものが機能するようで、アイテムドロップを含めランダム性が生まれているように思える。
この感覚が掴めれば、その他1/256のレアアイテムや、はぐれメタルのしあわせのくつはもちろん、ドーピングアイテムの種だって取り放題なのだ。
ということで、他のアイテムもどっさりいただいていきますよ。
ここまで乱獲しておいてなんですが、今の時代あえてファミコンのドラクエ3をいったい何人の方が動かしているかを想像した時にこの検証がただの徒労で終わる可能性もあり、達成感と同時に虚しさも沸き上がってきた。
だがしかし!既に高騰しつつあるレトロなファミコンを楽しむ層がこれから先増えてきた時に誰かの役に立てば良いなと思いつつ、思い出したかのように今後一人寂しく種集めにでも勤しみたいと思います。
FC版のドラクエ3に於けるドロップアイテムの判定時期は
「まもののむれ(またはモンスター名)をやっつけた!」
↓
獲得経験値の表示
↓
(ドロップアイテムの判定)
↓
(ドロップアイテムがある場合は「まものたち(またはモンスター名)はたからばこをもっていた!」と表示)
↓
獲得ゴールドの表示
となっているので、
「やっつけた!」の表示が出た瞬間(獲得経験値が表示される直前)にクイックセーブをするのがベストですよ。
ドロップ判定の場所がその位置だとしても
ブログに書いてあるように乱数が変えられる位置でクイックセーブを行わないと同じ結果が繰り返されるだけですよ。