何だこれは…!ソニックフロンティア、ソニックシリーズで最高傑作かも。


ソニックフロンティアに着手しました。

なんだこれは?

結論から申し上げると、今年一番面白いゲームかもしれない。

ちょっと待てよ、他のタイトルに対しても今年そんなことを言って来た気がするぞ。しかしながら今回ばかりは本気の本気なのである!ソニック・ザ・ヘッジホッグ、ここに極まれり。

ソニック・ザ・ヘッジホッグファンとして。

まず私管理人のソニック愛について語らせていただきたく。

これまでソニックの新作はほぼプレイして参りました。

その昔まだソニックがセガの自社ハード専売特許だった頃、ソニックアドベンチャーをプレイするためだけにドリームキャストを買った。その後ソニックだけだともったいないなと「シーマン」を買い、埃を被りつつあった本体ごと友人に譲った。

若い方はご存知ないかもしれないが、シーマンとは、コントローラーに着いたマイクに向かって話しかけると、やさぐれた人面魚「シーマン」が答えてくれる擬似AI的なシミュレーションゲームで、2000年頃に話題になった。Siriのはしりみたいなやつだ。(かなり暴論)

何ですって?それだけじゃソニック愛はちょっと弱いだって?

そうですよね。そう来ると思っていたよ。

他には、ソニックamiiboを持っていたり、私の部屋にはソニックのPEZがラックにぶら下がっていたりします。

あとはそうだな…2年にいっぺんくらい動かすスマブラではソニックを使うくらいですかね。

少々苦しくなって参りました。

あとあれだ、アニメの映画も見た!面白かったけれど「ソニックはやっぱりゲームだよな」というのが率直な感想だった気がする。

けれど、実写映画は二の足を踏んでいる。

サンタクロースの正体を人伝で聞いてしまった時のような、自分の中での理想像としてのソニックが音もなく崩れていきそうな気がして未だに見れていない。

ソニックフロンティアはゼルダBOTW風!だけど、くすぐられる好奇心は別物。

ソニック愛が十分に伝わったところで、いよいよ話を本題ソニックフロンティアに進めていく。

パッケージや映像を見ると、広大なフィールドが印象的なソニックフロンティア。

「これって、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを完全に意識しているよね?」

見た目だけで判断し、そう思う方もいらっしゃると思う。

だがしかし、その答えはYESである。

大小さまざまなコンテンツが散りばめられたオープンワールドをはじめ、これまでの疾走感溢れるロックチューンは鳴りを潜めて一変したピアノ調のBGMや環境音にしたりとか、ソニックなのに雰囲気までゼルダに寄せちゃったりしてさ、これじゃまるでソニック版BOTWじゃないか。違うな、BOTW版ソニックか?どっちでもいいな!

しかし、である。

両者プレイしていてくすぐられる好奇心はまるで違う。

BOTWが世界中駆け回って散りばめられた新しいモノや営みを発見できる宝島だとすると、世界中に張り巡らされたレールや仕掛けを見つけて駆け回るソニックは遊園地といったところか。

あそこに見える足場へどうやって行こうか?到達した時の達成感や、そこで何かを発見、獲得できた時の喜びはひとしお。

白紙の状態から少しずつ広げていくマップ開拓が楽しい。

移動そのものに加えて、ソニックフロンティアはマップの開拓も楽しい。

最初まっさらな白紙状態のマップは、各所に設置された仕掛けを起動することでパズルのピースの様に少しずつ開放されていく。

最初フィールドに降り立った次点では右も左も分からないここはどこ?状態。

マップを広げるための仕掛けを発見した時はもちろん、その仕掛けを解けた時の喜びたるや。

おっかなびっくり歩みを進めると、遠くにとんでもないデカさの生き物が歩いていたりする。

世界は広い。

雄大に広がる大地の遠くに見える巨大な敵。

オープンワールドゲーではすっかり定着してきたシチュエーションですが、その昔流れていた丸大ハムのCMがふと頭をよぎったので、何の脈略もなくここで紹介したいと思う。

従来のソニックのステージ「電脳世界」は相変わらずのスピード感!でありながら、救済措置もあり。

探索、アイテム収集の面は良心的。

ストーリーの進行に必要なアイテムですら、攻略サイトと睨めっこしながら探し回るのではなく、さまざまな手段で無限に手に入る。

ストーリーの進行に必要なキーアイテム「エメラルドキー」は、主にフィールドの要所にある「電脳空間」と呼ばれるステージで獲得することができる。

電脳空間は、これまでのソニック・ザ・ヘッジホッグならではの横スクロール、3Dそれぞれハイスピードアクション構造のステージとなっていて、ステージクリアの他に、獲得コインやクリアタイムなどの特定条件で、獲得できるエメラルドキーの数が増える。

しかし相変わらずのスピード感。

この超高速アクションはプレイヤーによって得意不得意もある。

もし仮に「全てのステージでSランクタイムを取らなければ、トロフィーはもちろんシナリオもコンプリートできないぜ」とかいう厳しい条件だった場合、プレイヤーはYouTubeのステージ動画を見てもそんな風に操作できるわけがないと諦め、ソニックと同じマッハの速度でBOOKOFFに向かうのである、勿体無いことである。

ところが、そんなキーアイテムでさえオープンワールドのフィールド上や敵を倒すことでランダムで入手できので、経験者も唸るほど○分の1秒を争うようなレースゲーさながらのステージが苦手なプレイヤーでも「スピードステージを全ての条件でクリアするまでストーリーをすすめまテン」なんてことも無ければ、900個にも及ぶコログの実を全て集め切って報酬を手に入れよう!なんていう苦行も無い。

倒してしまうのが勿体無いほど楽しい!巨大なボス戦。

本作一番の魅力は、遊園地のアトラクションのような巨大なボス戦。

ボス戦ギミックはもうどれも秀逸。

バカでかいボスを見つけたらまず弱点を探し、そこに飛び乗れる足場を見つけて攻撃!

ワンダと巨像を思い出した。

そして本作に登場するボスはどこから来たのか正体不明な形状で、宙を舞う尾びれがそのまま足場になるようなボスも。あのボス考えた人は天才だと思う。自身のゲーム人生の中でも指折りで感動した仕掛け。

どのボスも敵のギミックが楽しすぎてもったいなくて倒したくないとすら思える。

が、数日に一回スターフォールといって夜になると流星が一斉に降り注ぎ、これまで取ったキーアイテムやボスが復活、何度も楽しむことができるようで安心。

ストーリーはまさかの感動モノ!?過去一で良いかも。

過去のソニックといえば、あの手この手で地球侵略を企てるDr.エッグマンを阻止するというもの。

ワーっと走ってヤーっとDr.エッグマンを追いかけてエイっとぶっ飛ばす。そんなストレートで分かりやすいストーリーに、余計なことを考えずにスピード感溢れるアクションを楽しんできた。

ところが今回は少し様子が違うぞ。

今回はカオスエメラルドの反応を追って「スターフォール諸島」に到着するも、そこで出会う古代人とその正体、島に眠る謎を解き明かしていくというもの。

このスターフォール島で何が起きてきたのか?島や遺跡の過去を紐解きながら、そこで暮らす古代人たちの命をテーマに少しシリアスに描かれている。

ソニック、どうしちまったんだよ。こんなのソニックじゃない!(良い意味で)

音楽は多ジャンル!アンプラグドからソニックらしいゴリゴリロックまで違和感なくごちゃ混ぜ。

ソニックのBGMといえばヴォーカル入りのストレートなロックがこれまでの定番。

一方でこのソニックフロンティアでは、フィールドに出ればピアノ、アンプラグドな音楽と環境音が流れている。

フィールドでソニックを走らせているうちに違和感は無くなった。

しかしながら、フィールドに隠された電脳世界の入り口に入れば、テクノあり、ボス戦ではヴォーカル入り骨太ロックあり、これまでのソニックのノリの音楽もバッチリ収録。そうそう、これがソニックですよ。捨て曲も無し!

ソニックをオープンワールドで適当に走らせるだけのゲーム…とか思い描いていた自分を反省。

とにかく反省している。

「どうも最近主流だから、ソニックもオープンワールドにしましょうか」

とか、そんな適当な理由で作られた実験作だと思っていたら、全然そんなじゃなかった。

もしそうだったとしても、ファンとしては「ソニックをオープンワールドの世界で動かせるだけでも価値があるよね」なんて適当な動機で買っただろうけど、ゲームの面白さはオープンワールド化そのものではなく、そこで何をさせるか。そんな色々なアイデアがこのソニックフロンティアの広大な世界には丁寧に散りばめられている。

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに初めて触れた時の印象に近い。本気で真心込めて作っている。

ストーリーを進めてしまうのは何だか勿体無いし、ソニックを強化してボスの倒し方を発見したり、従来のソニックのステージを楽しめる仮想空間を走ったりしているだけでも楽しく、現在プレイ時間は既に30時間に到達しようとしている。にもかかわらず、やっと二つ目の島に到達したところ。ボリュームも凄そう。

引き続きゆっくりじっくり楽しんで参ります、買ってよかった!

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