【画像あり】ファミコン「MOTHER(マザー)」心に残る20の名言 〜前編〜


1989年にリリースされたファミコンの「MOTHER(マザー)」はカルト的な人気のあるRPGですが、言葉の魔術師こと糸井重里氏監修ということで、大人になった今改めてプレイしてみても、心に刺さるセリフが多い名作です

シリーズ3作品のうち、最も知名度が高いMOTHER2に比べると、1作目はその難易度とクセの強さからプレイ人口がそう多くはないようですが、実際に通してプレイしてみると、やはり名言が多く見られるように感じました。

ということで、本作で特に心に響いた20の名言をご紹介します。

「月日は経ったが、お前はまだ未成年だな。」


バレンタインの街のライヴハウスでのこと。小学生である主人公が客から酒を勧められ思わず「はい」と返事してしまうと、警察官に補導されてしまいます。

釈放されてから改めて拘置所に行くと、警察官から「つきひは たったが おまえは まだ みせいねんだな。」と、念を押されます。

冗談のようなセリフですが、実際の生活において、ついこの間まで小学生だった知人の子供が大学生になっていたりするくらい大人になると月日が経つのはあっという間だったりします。

「君のなけなしの勇気を使う時が来たようだぞ。」


ホーリーローリーマウンテンの山小屋で巨大なロボットに突然襲われ、致命傷でになったテディ。それを見た山小屋の主人がロイドに向かって「きみの なけなしのゆうきを つかうときが きたようだぞ。」と背中を押します。

かつて学校の屋上にあるゴミ箱に隠れていたロイドは、この一言で再度冒険の旅に参加することに。

「決断」はほんのわずかな勇気がきっかけで、誰にでも備わっているものと勇気づけられる一言です。

「いいや、心の奥には愛が芽生えちゃってるんじゃないの。」


ご機嫌なハロウィーンの住人に、同行しているアナとの関係について「恋人同士かね?」とふっかけられ、否定すると「いいや こころのおくには あいが めばえちゃってるんじゃないの。」と食い下がります。

一目惚れでない限り、恋愛っていうのはこの「芽生え」に気づくかどうかがなんでしょうかね。

「また泊まりに来てね。一人ぼっちで寂しいんだ。」


街の大人たちが連れ去られて子供だけになってしまった街「イースター」で、ホテルの子供が主人公達を泊めた翌朝に言うセリフ「またとまりにきてね。ひとりぼっちでさみしいんだ。」誰かが泊まりに来るということは何かと準備や気遣いが必要なのに、帰る時には不思議なほど寂しいもの。同じ住まいに誰かが一緒に暮らしてくれるというのは、煩わしくもあるけれど心強いものです。

「私は影の薄い男、消えたように見えることさえあります。」


「自分って今、何かの役に立っているのか?」「自分なんていてもいなくても同じなんじゃないのか?」と不安になります。

でもちゃんと周りも見てくれている。自分だけ一人でくよくよして、ただの取り越し苦労だったりします。でも自信を失くすとなぜかまた同じことを思ってしまうんですよね。

おらは おしゃべりは にがてだ。…な。


アドベント砂漠にある「サルの遺跡」に住む喋るサルの言葉。

世の中にはお喋りが好きな人とそうでもない人がいます。そうでもない人にとって、お喋りとは一体何を喋ればよいのか分からず、こういう反応に陥ってしまうもの。

悪気があるわけではないし、誰かのお喋りを聞くのは決して嫌でもない。だけど、お喋りが得意ではない人の気持ちって、得意ではない人にしか分からないものなんです

「とにかくまっすぐ歩け!真実ってのはまっすぐ行くところにある」


同じくサルの遺跡にいるサルの一言「とにかく まっすぐあるけ!しんじつってのは  まっすぐゆくところにある。」。真っ当な言葉ですが、知りたいことがあると、疑心暗鬼になってつい遠回りしたり、周りから固めようとしたりしますが、終わってみると真っ直ぐ進めば一番の近道だったりします

「人生はゲームよ。休んだり戻ったりも大事なのよ。」


スノーマンの街の、実生活の営みをゲームになぞらえたセリフ「じんせいは ゲームよ。やすんだり もどったりも だいじなのよ。」

人生を旅になぞらえた言葉をよく耳にしますが、ゲームも同じで、誰かの無駄話を聞いたり、体を休めたりするのが本作のようなRPGの醍醐味であり真骨頂でもあり、必要不可欠なことだったりします。

「怪しいやつ…俺の目を見ろ!!」


「ダンカン工場」にいる番犬が、主人公の持つ通行証が偽物だと気付き襲いかかってくる時の一言「あやしいやつ…おれのめをみろ!!」

「目を見なさい」相手の逃げ道を奪うこの叱責は、どんな凶暴なモンスターに襲われることよりも追い詰められた気持ちになりドキッとします。それがたとえ飼い犬からであっても!

「まずはマネーを見せてください。治療はそれからです。」


相手への気遣いから言い回しやお金の話はなるべく控えめにするデリケートな病院ですが、人の営みがある以上、背景としてビジネスがあります。それを露骨に言い表した医者の一言が「まずはマネー をみせてください。ちりょうはそれからです。」

ここで医者に治療代を請求され、断ると「葬儀屋に電話しておきます。」というとんでもなく過激な一言を言い放ちます。が、このギリギリな表現も本作の魅力のひとつと言えます。

【画像あり】ファミコン「MOTHER(マザー)」心に残る20の名言 〜後編〜

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