3DS「メタルマックス4」のパケ絵のバイク女が気になる。


ずっと気になっていたことがある。

髪や爪が1日どのくらい伸びるのかとか、年を取るとなぜ時間の流れが早く感じるかとか、そういうことではない、私にとってのそれは、メタルマックス4のパッケージに描かれた女性になります。

先日発表された生産中止のニュースを受けて急に3DSを動かしたい衝動に駆られ、印象的なパッケージだけが脳裏に焼きついたメタルマックス4をニンテンドーeショップで購入。2013年発売、定価7,180円 (税込)。後悔はしていない。

メタルマックス4のパッケージを振り返る。

既に生産も終了し、奇妙なパッケージでありながらその中身はシリーズの中でも最高と評価が高く、いつのまにかプレミア価格になってしまっているんですね。

中古であってもどのみち安く購入することはできないだろうし、ダウンロード版であれば定価で変える。プレミア価値の良し悪しが分からない、違いの分からない私程度の分際ですと、このダウンロード版で十分。

で、気になっているパッケージの女性はこのお方。

うおー!

バイクに見立てた女性に主人公と思しき男の子が乗っている。違う、女性に見立てたバイクなのか?よく分からないけれど、一番分からないのが、これがいったいどういうシチュエーションなのかということ。おさげがタイヤに絡まったら大変だよ。

中国雑技団でこういう自転車を見たことがあるけれど、これがバイクだとしたら大変だ。パンダも真っ青だ。(中国雑技団に多分パンダは登場しません)

この泣いてるお姉さんや、ロゴの犬の足跡もとことん気になってきたぞ。

全体的に変なパケ絵だけど、そういう揚げ足を取っている時ではない。ゲームを開始してバイク娘の正体を知るのだ。

パッケージを振り返っている間にダウンロードが終了し、早速ゲームを開始しようとしたところ…

いきなり出た!

バイク娘はゲームの途中で仲間にでもなるであろうと予想していたのに、ゲーム開始前に突然出てきてしまったものだから心の準備ができておらずギョッとした。バイオハザードのソフトをドキドキしながらゲーム屋さんへ買いに行くと、店員さんがゾンビだった、みたいな気分です。

開始前いきなりの登場に意表を突かれつつも改めてゲームを開始。

来た来た来た!何の前触れもなく、いきなりロープをつたってやってきたバイク娘!この島はどこなのか?それにしても、つい先日3DSの生産終了が発表され、新しいソフトの発売もなくなって久しく、3DSの画面にもう既にレトロ感を感じ始めている。3DS、本当にお疲れ様でした。

どうやら主人公たちは何か理由があって、この「コンクリー島」と呼ばれる無人島で暮らし始めて2年くらい経つらしい。その経緯についてはゲーム開始時点では語られず。バイク娘の名前は「サーシャ」と呼ばれ、主人公の男の子とは本当の家族じゃないけど、「姉さん」て呼ばれると嬉しいのだそうな。

なんかイメージと違うぞ。

話をする中でこのサーシャはロボットであることが判明。

パッケージの風貌からもっとこうアマゾネス的なキャラクターを想像していたんだけど、喋り口調は穏やかでおっとりした優しいお姉さん系。AKIRAのおばさんみたいなキャラかと思っていたが。

最強の一般人ことAKIRAチヨコおばさん。

そんな中、主人公一向と敵対する組織がコンクリー島に襲来。これに対して迎撃すべく、サーシャは腕がカパッと開いて、ミサイルがこう。なるほどそういう系のロボットなのですね。

途中途中でゲームの感想を挟みますが、テイストの好き嫌いは追いておいて要所要所にこういったアニメーションが挟まる充実したコンテンツは嬉しいし楽しい。

嬉しいし楽しいけれど、その内容は奇天烈そのもの。

ロボットなので、主人公を片手で担いでこの通り全力疾走。

そのままロープを綱渡りしてった。

敵の襲来から逃げ延びた主人公とサーシャは、地下通路へ逃げ込み、弾丸列車と呼ばれる高速鉄道がかつて走っていたチューブに到着。

このトンネルを通って地上に出るという思惑。ここからメタルマックス4の未知なる大冒険が始まるわけだ!

すると…

え?

どゆこと?

何が起きたのかよく分からないけれど、突然両手を後ろに倒したと思ったら、どこからともなくタイヤやエンジンが出てきてサーシャはバイクの姿に。細かい描写は割愛されているので、どう変形したのか謎のまま。あと、呆気に取られすぎて、ところどころキャプチャにカーソルが入り込んでしまってすみません。

その後なんのためらいもなく乗る主人公。

うおー。

うおー。

慣れてきました。

不思議なもので、最初あれほど感じていた違和感はプレイするに従ってすっかり払拭。操縦している時はサーシャのアゴしか見えないだろうなとか、ハンドルを握る時に握り損ねたりしないかな?とか変な部分が気になってしまうので、真面目に考えるのはやめた。

発想やビジュアルはヘンテコですが、肝心のゲームについて、未だ序盤ですが確かに面白い。やり込み度合いの高そうなシステムも、細かく設定できるユーザビリティも、移動中自動でグルグル見やすい角度に切り替わる洗練されたカメラワークも、3DSRPGの中でもクオリティ高め。これはやってよかった。

よくよく考えてみると、これまでのメタルマックスだって武装したサルだとか、ぴょんぴょん飛び回る装甲車だったり、ヘンテコなのは今に始まったことではなく。世界観を振り返ればバイクに変形する女性ロボットなんてのも今更驚くことでもないか。

発売から随分と年数が経ってしまったゲームですが、引き続き楽しもうと思います。

お姉さん?

この記事へのコメント

  1. 売れなかったのはこのメインビジュアルがネットで叩かれたからと開発側は思ってるようだが
    ぶっちゃけ店頭や通販サイトでこのパッケージイラストを見て買おうと思う人間がいるかと言われると答えはノー
    世の中には可愛い女の子や美麗なイラストのキャラが溢れかえっているんだから
    今のユーザーは目が肥えている
    マーケティングの拙さを買い手のせいにしてるとしか思えない

    1. 原画はプロというか長く活躍されている漫画家さんで、ギャグからエロ、格闘にアクションと幅の広い方です。
      普通イメージとして車やバイクを擬人化するなら足で大地を蹴って前を向いて走るもの。それをサーシャはまるで正常位のような体勢で車両化する時点でケレン味は満点でしょう。
      もともとメタルマックスのシリーズ自体クセが強いゆえに母数は少ないがファンとリピーターは多かったでしょう。
      そう考えるとせっかくバイクに変形した女性に正常位で乗る、なんて話題で皆の目を引いたのに購入に繋げられなかった販売側の力不足を感じてしまいます。この時代なら体験版とかあったでしょうし、開発も照れてエロをうまく表現しきれなかったなど色々敗因はありそうです。

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