ゲームソフト売上のうち25%がデジタル版とも言われている現在、体感的にもパッケージ販売の小売店の数はどんどん減っている気がする。数十年前は駅前に小さなゲームショップなんて珍しくもなかったはずなのに。
私管理人が住むここ東京都調布市を走る沿線京王線もまた例外ではなく、私が調布に越してくる10年くらい前までは、千歳烏山駅や西調布駅近くにはカメレオンクラブが、ここ調布駅周辺にもゲームショップは点在していた。ところが現在ゲームショップ好きの私が知る限りでも笹塚〜府中間の20以上の駅において、ゲームショップはごくわずか限られるだけになってしまったので、振り返りを込めてご紹介したく。
つつじヶ丘のGEO
まずはつつじヶ丘のGEO。
ゲオを町のゲーム屋さんに括るべきか疑問はあるけれど、あまりにもゲームを取り扱うお店が少ないものだから仲間に入れてあげてほしい。
という意味だと、京王線沿線にはブックオフやツタヤなんかもあるけれど、彼らは本やビデオがメインでしょ?というやっかみも含めて今回はGEOのみとしたく。
GEOの良いところは他のゲーム取り扱い中古店に比べて安く、実際競取り業者の定番スポットでもあるらしい。そして発売直後の新品ソフトも唐突に謎のセールをしたりするのだ。
限定販売だったはずの新品ソフトも中古よりも安い価格に。
発売直後にネットで極端に評価の低いレッテルを張られたりすると途端に値段を下げてくる。また最近では大手量販店に負けない頻度でPS5の抽選販売なども実施していて、リサーチ力、仕入力も大手ならでは。
笹塚のDORAMA
駅ビルフレンテ笹塚ではファッションや雑貨を、日用品には商店街、おしゃれなカフェや飲み屋も多く、駅から少し離れれば閑静な住宅街となる人気エリアですが、そんな笹塚にもゲームショップはあった。
それがこのDORAMA(ドラマ)。
いかにも街のゲームショップといった佇まいで、狭い店内では2〜3世代前くらいの中古ソフトがひしめき合っている印象。ファミコンやゲームボーイクラスのレガシーなレトロゲームは見られなかった記憶があるけれど、今現在自宅で使われているであろう範囲のゲームソフトはバッチリカバーしている。
かつては渋谷など若者の街の歓楽街にも点在していたドラマも年々店舗数は減り、都内では下北沢やここ世田谷、そして高円寺などの一部に限られるほどになってしまい、世田谷区、杉並区で巻き起こる若者達のドラマそのものすら減ってしまったとも言える。よくわからないけど。
府中のサンソフト
さて、ここからが本番、いよいよお待ちかね街のゲーム屋さんになります。と、本気を出し始めたはいいけれど、数は少ないのだ。現実を目の当たりにして欲しい。
こちらが府中駅の目と鼻の先にあるサンソフト。
いかにも昔ながらのといったたたずまい。こういうゲームショップがあるのは住宅街にコンビニを発見するような安心感がある。
失礼ながら店内は狭く、鰻の寝床といった言葉がしっくりくる印象。それでも狭いからこそ目の前の壁びっしりに陳列されたパッケージは壮観で、ゲーム買いに来た感があってワクワクする。
看板に書かれた取扱ハードが依然PS2、ドリキャス、そしてニンテンドウの表記も業界の厳しさを物語っている。それでも都内のゲームショップはこのくらいこじんまりした雰囲気で良い。
あとここはスタッフのお兄さんも感じが良く、府中で降りると無意識に物色しに行くお店。頑張って欲しい。
府中のソフトスペースぼぶ
同じく府中にあるソフトスペースぼぶ。こちらは駅から徒歩10分ほどと少し離れたところにあるが、店内はサンソフトよりも広め。
店内のゲームソフトが1本自由にもらえるチケットの入ったUFOキャッチャーなんかもやっていたりとオリジナリティのある取り組みも。
最強と言われるゲームキューブのコントローラー入荷時にツイートしたりとオツなこだわりも見られる。レトロゲームも取り扱っているので、古いゲームを実店舗で物色できるのはこのあたりか。
その他ゲームの取扱店
「新品のゲームであれば調布や府中ならビックカメラやノジマ、ケーズデンキとかでも買えるぜ?」「国領のイトーヨーカドーや調布の西友にも少しゲーム売ってるじゃん?」という調布っ子もいらっしゃると思いますが、そういう意味では結構まだまだゲームショップもあって安泰だねと思いつつも、馬鹿にしないでいただきたい。いわゆるゲームショップと単なるゲーム取扱い店とでは、我々のようなゲーム好きがそこに掛ける想いが違うのだ。家電量販店など片腹痛い。
現に私はここ1ヶ月のうちでも調布のビックカメラに行きUSBケーブルやお酒を、ノジマではコードレス掃除機を買い、それは大変重宝しており大好きでございます。いつもお世話になりありがとうございます。
ノジマの店員さんはみなさん好感接客でマジで親切なのだ
また、ゲーム取り扱いのTSUTAYAやブックオフはここ調布や国領、幡ヶ谷なんかをはじめ京王線沿線にあるけれど、やはり世間の煽りを受けて規模縮小、閉店が顕著。なにせ府中のトイザらスが閉店するくらいなのだから。京王線でも八王子あたりはまだまだゲームショップがありそうな予感はするけれど、素人目にも現代ゲーム、玩具系の小売店は苦しい戦いを強いられていることは想像に易い。インターネット通販やダウンロード版が主流になりつつある時代の移ろいを感じます。
府中のトイザらスは大型のアミューズメントセンターに。
が、実店舗でパッケージを手にとって家に持って帰り、ディスクを挿入するまでのあの高揚感はデジタルでは味わえない感覚。
そして既存のゲームショップは素人目にも大変な苦境に立たされた上にコロナ渦という追い撃ちもあるけれど、どうか我々ファンもいることを忘れず頑張っていただきたいところです。
また、もし「ここでも買えるよ?」というジモティーの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄などにお寄せいただければ幸いでございます。
もと調布〜笹塚住みの同学年の者です。
楽しく拝見しております。
親しみを込めて、がんばれ