※本記事はネタバレを含んでおります、ご注意ください。
新型iphone7に変えてアプリ引っ越しをしたものの、使っていないものを整理、削除していると、そういえば「ドラゴンクエストポータルアプリ」なんてものが入っていたのを忘れていました。
掃除中に写真やアルバムなど余計なものを見つけると、つい手にとって眺めたり物思いに耽ってしまったりしませんか?大変お恥ずかしいことに私はもっぱらそのクチでございます、整理の作業が捗らない捗らない。といったわけで、いつものごとくついついこんなアプリあんなアプリの流れでドラゴンクエスト1を起動してしまいました。
そういえば本作のラスボスである「りゅうおう(竜王)」は、主人公が討伐にやってきた際に「わしの味方になれば、世界の半分をお前にやろう!」みたいな申し出をしてくることはとても有名ですが、なんだかんだ言っても道徳観の高い我々日本人は実際はそんな申し出に乗るほどの悪党にはなれず、反射的に「そんな誘惑には屈しない!」と勇みがちですが、実際に「ください。」と判断するとどんなことが起きるのか?今更ながら試してみました。
竜王よ、世界の半分を私にくれ!
竜王の元へ行き、早速世界の半分の申し出を受けた結果…!
最終ダンジョンである竜王の城はラストだけあって長く深い迷宮になっています。そもそも本作オリジナルが発売されたのが1986年5月27日。まだインターネットも普及していないこの時代に、ラストダンジョンの入り口がまさか玉座の裏に隠されているなんて、誰がどうやって見つけ、どのように広まっていったのか今思えば不思議です。
そんな時代に思いを馳せているうちにラスボス、竜王の元へ到着しました。ということで、早速世界の半分を頂戴いたします…。
竜王「よくぞ来た主人公よ!わしが王の中の王 竜王である。わしは待っておった。そなたのような若者が あらわれることを。
もしわしの味方になれば世界の半分を主人公にやろう。
どうじゃ?わしの味方になるか?」
それでは元気よく選んでみます。
「はーい!」
竜王「よろしい!では我らの友情のあかしとしてそのつるぎをもらうぞ!」
こちらも迷わず回答。
「はいっ!」
主人公はロトのつるぎを竜王にさしだした。
竜王「ほほうすでにこのつるぎを手にしていたか……。しかしもはやどうでもよいことじゃ。ではわしからのおくりものをうけとるがよい!主人公に世界の半分、闇の世界をあたえよう!わあっはっはっはっはっ わっはっはっはっはっ。」
宿屋「おはようございます。ゆうべはずいぶんとうなされていたようですが……。なにかわるい夢でも見ていたのでしょう。ではどうかお気をつけていってらっしゃいませ。」
ということで、まさかの夢オチ!主人公はリムルダールの宿屋で目を覚まし、随分うなされていたと宿屋の主人に言われます。
あ!
そういえば差し出したロトのつるぎは…?と焦ってアイテム欄を覗いてみると…!
あああああったよう〜
ありました!これは無くなったらかなり後悔するでしょう!さらに所持金などもそのままになっていました、よかったよかった!
世界の半分を貰うけど、ロトのつるぎを渡さないと…?
そういえば竜王は世界の半分をくれるという申し出の後にロトのつるぎをよこせと要求してくるわけですが、ここでお断りをするとどうなるんだろうか?もしかしたら世界の4分の1くらいは無条件でくれたりするのかしら?淡い期待を抱きつつもう一度竜王の間へ伺うことにしました。
長いダンジョンをくぐり抜け、再び竜王の前へ。先ほどと同様に「味方になる」と答え、ロトのつるぎの要求に対して「いいえ」と答えてみます。
いやいやこの剣はダメっすよ〜!何せ最強っすから。
と、「どうした?世界の半分をほしくはないのか?わるい話ではあるまい。」と答えてくるので、これに対してもやはりお断りすると、「では、どうしてもこのわしをたおすというのだな!」と急に喧嘩腰で迫って来ます!ただこちとらレベルは既に27、はっきりいって推奨レベルより高いため、適当に「たたかう」「ベホイミ」の繰り返しで楽勝!そして竜王がその正体を表します!
変身後も適当に「たたかう」「ベホイミ」で終了。
さすがレベル依存の古いRPGだけあって、きちんとレベルを上げていたのでラスボス竜王も弱い弱い。(もちろん初代ドラクエの魅力は戦闘だけじゃなくて謎解きもその一つだったりしますが)
その後竜王から「ひかりのたま」を取り戻し、世界に平和が戻りました。ここはルーラで一気にラダトームに帰ることにします。
この流れでローラ姫の付き添いも断ってしまうぞ!
ラダトーム城に戻ると、王様が待ってくれています。なんとここでも王様が主人公にラダトーム城を治めてほしいと言い出す始末。なんか誰もかれも随分簡単に地位を譲ってくれるな…と半ば呆れながらも会話は続きます。
「そなたこそこの世界を治めるにふさわしいお方なのじゃ」と、偉そうなのか謙っているのかよくわからん。
ところがここは選択肢はなく「もしも治める国があるのであれば、それは私自身でさがしたいのです。」と含みを持たせつつお断りすることになり、まんざらでもなさそうです。
と、そこへ前に救出したローラ姫が久々に登場です。今回の一件でなにやら主人公に惹かれてしまった模様で、主人公の旅立ちについて行きたいと言い出します。せっかくなので、ここでもお断りしてみることに。
僕、一人が好きなの。
ローラ姫の申し出に「いいえ」と答えますが「そんな、ひどい……。」とショックを受けながらも何度でも食い下がってきます。結局断ることができずループされるので、しぶしぶ連れて行くことに。実生活の恋愛でもこれくらいしつこければ成就するものかもしれませんね、そんなわけないか。
うれしゅうございますかそうですか。
そして主人公がローラを抱きかかえたまま旅立ちを迎え、エンディングが始まります。
結論、ドラクエは世界の半分を貰い受けることもローラ姫を置いて旅に出ることもできません!
なるほど、竜王が世界の半分をよこしてくるシナリオは有名なので知っていましたが、その後王様が王位を譲るとか言い出したり、あまつさえ討伐後にローラ姫がお供をしたいと言い出したりする事はすっかり忘れいました。なにか積年の胸のつっかえが取れたような気がします。
ということで結論。ドラゴンクエスト1は
竜王から世界の半分を貰うことも、旅立ちに際して姫の申し出を断ることもできません!
ドラクエ面白い!アンジュルム