やってます、ナンバリングタイトル8作目となるBIOHAZARD VILLAGE(バイオハザードヴィレッジ)、Z Versionです。キモいキモい。
7のシステムとテイストをベースにパワーアップしている!
けれど、貧乏性ゆえ弾数をケチっては怖いクリーチャーにナイフで応戦したり、薄暗くて狭い通路をビクビクしながら進んだりしながら都度大きな達成感を得ながらグイグイ引き込まれるようにプレイしていると、並行して心がすり減ってドッと疲れがやってくる。ドラクエやりたい。
まもなくクリアの予感がしていますが、現時点でのプレイフィール、面白さや怖さの度合いについて、ネタバレに配慮しながらご紹介します。
一般人イーサンに引きずられて怖いけれど、エリアを抜けた時の達成感が凄い。
ストーリーは前作の続きになっていて、視点も7と同じFPS視点。
これまでのクリスやレオンなど特殊部隊、警察といった訓練を積んだレンジャーではなく、主人公は7に引き続いて一般人であるイーサン。(その後訓練もしたらしいが)
危険地帯へズカズカ潜入してきたクリスたちとは違って「なんでこんな目に逢わなきゃいけないんだ!?」と弱音を吐いたり、「ヒイ!」とか主人公らしからず悲鳴をあげたりと、不幸にも危険な場所に迷い込んでしまった一般人ならではの弱気なリアクションに、プレイヤーである我々は思わず同調してしまう。
むしろ、たとえイーサンよりも弱かったとしても、「ゾンビ王に俺はなる!」とかワンピースみたいな元気一杯の熱血系キャラが主人公だったら、我々プレイヤーもこんなに怖がることは無かったろうに。
おっかない。ここから逃げ出したい。
でも、攻略、エリアを踏破した時のとてつもない達成感。
というのもやはり敵の強さが絶妙なのと、行く先々恐ろしいので、そこを無事抜けられたというだけでも自分を誇らしく思えるのですね。銃弾、どこかに落ちていないか…。
と銃弾を求める一方で、キーアイテムだけではなく、落ちている銃弾が多ければ多いほど、その周囲に敵がワラワラ登場するサインだったりするので、欲しいはずの銃弾すら獲得をためらうほど。
ためらったところで、取らなきゃ取らないで敵は湧いてくるんだけど。
この建物から出たら敵がいる。絶対にいる。みたいな勘がはたらくようになります(出てこないことも多い)
セーブポイントを見つけると、敵を一体倒してはセーブポイントへ戻りを繰り返すというこのヘタレ具合。吉幾三さんも仰っていたけれど、本当にこんな村は嫌だ。だったらZバージョンじゃなくて、意地張らずに通常版買えば良かったのにね。
様々なアトラクションを楽しませてくれる怖さのバリエーション!
怖いだけじゃない。
単純にクリーチャーの怖さや閉塞感などのホラー要素から、追いかけられる恐怖、オカルト的な怖さまで幅広く取り揃えてございましてよ。
とか、怖さだけしか説明していないことに気づく。
やだ。絶対見ないよ俺は。
この「怖さ」というワードを「楽しさ」に置き換えると言いたいことが伝わるといいのですが。と、読んでくださっている皆様に依存してみる。
言うなれば、激辛フードみたいなもので。
例えば、人気ラーメン中本のファンなんかは、辛さのレベルを上げると、もはや味わいではなく、気持ちの半分は自分との戦いらしいけれど、このバイオの達成感もそれに近いのかもしれない。分かんないけど。
知らないわよそんなこと
ところが、このバイオ8の魅力は本当に怖さだけではないのだ。
今回は謎解きや仕掛けもアイデア豊富でなかなかの難易度。自分の閃きが答えにバッチリ当てはまった時の快感たるや。
また、武器強化要素も復活。商人が登場した時の安心感。すなわち敵が周りに居ない、あるいは入ってこないため、基本安全なエリアであることを意味する。
ストーリーはシリーズ初くらいに感動するかもしれない…!
まだエンディングは迎えていませんが、間も無く佳境を迎えている現在、イーサンの妻、そして子供のローズをめぐるストーリーは、パンデミックを中心としたSFモノとは異なり、ヒューマンドラマ的な展開。
これはバイオでは感じたことのない感情。
過去のバイオはドンパチやって「フー、収まったね。しかしまだクリスの戦いは続く…!」みたいな、次に伏線を残したものが正しいバイオハザードの雛形だったけれど、どうも様子が違うぞ?今回は。
家族を守るため、イーサンは立ち向かう。そのためならどんな相手だって怖がることなんて無い。早く家族の元へ向かうため、ダッシュで果敢に突き進むのだ。
するとゾンビや何かが突然ウオーと登場するので、やっぱり怖いんですけどね。
バイオヴィレッジ、他シリーズと怖さの比較は?
怖い怖いと先ほどからそればかり申しておりますが、一言で怖いと言ってもグロい描写が苦手な人から、ギョッとするような演出が苦手という人もいらっしゃるかと。
シリーズをほぼプレイしてきた身として直感でグロテスク度合い、ホラー度合いについて比較してみました。
ヴィレッジもまた7と同じくグロ要素盛り沢山。やったあ!
また突然クリーチャーが飛び出してきたり、扉を開けた先に…みたいな展開も多くホラー要素も高め。建物内が閉塞感強めで薄暗いのも心拍数ブチ上げ。
ただし、7の強烈さに慣れてしまっているのか、前作プレイ済みだと「はいはい」程度になってくる。7のグロさと怖さ、あれはもうチャンピオン級ですよ。
これらに比べたら、市街地メインでドンパチ銃撃戦しながら一本道でデカブツから逃げるRE3や、アクション要素が強くてゾンビくらいなら殴り倒せる名作4のマイルドさたるや。(もちろん面白さと怖さは直結せず、物足りないという意味合いではありません)
一方一般人であるイーサンは素手でゾンビを殴り倒せるわけではないので、撃つかナイフで応戦するか逃げ回るかという頼りなさ。また、怖さの王様である7に比べれば今回の8はややマイルドな気もしますが、不気味の種類が幅広いため「ダメな人はダメな怖さ」があるかもしれません。
シリーズの歴史は長かれど、未だプレイしたことがないという方も私の周りにはいます。怖いの苦手な方は4やRE3プレイするのが良いかもしれませんね。いきなり7や8を始めると胃がビックリしちゃうかも。
みんなで待ってまーす
国産ゲームのコンテンツ力が押され気味なんて言われる昨今ですが、間違いなく日本が誇れる和ゲー代表格のひとつです。バイオハザードはTPSであるべきという古参ファンの意見など好みはあるけれど、私はシリーズで過去最高という意見が出てもなんら不思議ではないと思います。