ロストジャッジメントDLC「海藤正治の事件簿」クリア時間、プレイする価値は?


ロストジャッジメントDLC「海藤正治の事件簿」クリアしました。

デジタルデラックスエディションを購入した発売日の半年後にやっと配信。待っていたような、すっかり忘れていたような長い期間でしたが、本編と同じくDLCにもある要素、無い要素を踏まえて実際にプレイしてみてお値段相応の価値があったのか?レポートです。

※購入を見送る方用に、あらすじをマスクして最後に掲載しています。

オマケに留まらない重厚かつシリアス、今後に影響を残すストーリー。クリア時間は8時間ほど。

DLC「海藤正治の事件簿」のクリア時間は8時間ほど。

本編同様にトロフィーもあり、トロコン率はあと1〜2時間ほどで100%見込み、スキル習得率は約70%。

とすると、じっくりやり込んだとしても10時間かかるかどうか(トロフィーに影響しないやり込み、探索要素もあり)のボリュームで、意外とあっさりめ。

ストーリーはというと、本編の大掛かりなサブストーリー的位置付けかと思ったら、かなりシリアスな一本の完全に独立したものとなっている。一方本編の主人公にして木村拓哉氏演じるター坊こと八神隆之は、横浜で浮気調査中という設定につき登場せず。

海藤正治が極道にいた頃のストーリーや、その頃関係していた人間を取り巻くストーリー。極道になった経緯もさらりと語られる。

本編同様DLCにもある要素。

先述の通りDLC単体でのトロフィーも有り。基本的にはチャプタークリアと探索で獲得できるものがひとつなので、トロコン難易度は低め。

また、戦闘では「カチコミ」と「テッパン」2通りのバトルスタイルもあり、ストーリーの進行や戦闘で獲得できるSPを消費してそれぞれのバトルスタイルやパッシブなスキルも獲得可能。


ただ、海藤さん思った以上に打たれ弱いので、一撃殴られるとスタンの時間が異様に長いのも気になる。装備品などで補強はできるけれど。体格の割にヘナチョコ。

神室町の探索要素もあり。視覚、嗅覚、聴覚を研ぎ澄ませて街の至る所に隠された物を探す「海藤アイ」では、新たな装備品やスキル習得に必要なアイテムなどが獲得できる。

神室町全域に存在するものの近くに探索物があるとマップが光るスキルも習得できるため、探索の難易度はそこまで高くない印象。

将棋やバッティングセンターなどのミニゲームも一部あり。

装備品などの報酬が獲得できるのは本編と同様ではあるが、トロコンには影響しないため、ミニゲームをプレイする必要性は低め。

また、星野くん、東など、本編に登場するおなじみのキャラクターも一部登場。

本編にはあるけれどDLCに無い要素。

基本的にはストーリーを進めていく流れとなっていて、サイドケース(サブストーリー)は無し。

また今回の行動エリアは神室町のみで、横浜の街は探索できず。


また横浜で浮気調査中のター坊は操作不可、あくまで操作するのは海藤さんのみ。

飲食店のコレクション要素や食事時の経験値獲得も無いため、回復手段としてのみ機能する。

さおりさんや中尾彬氏演じる源田龍造など、本編で重要だった一部のキャラクター(おそらくタレント起用系キャラ)は登場せず。

クリア後の要素を引き継いだ神室町探索ができるプレミアムアドベンチャーやデータを引き継いだ周回プレイのプレミアムニューゲームも無し。最終章で最後にセーブしたものが最新データとなる。

プレイする価値は有り!が、もう少しボリュームが欲しかった。

個人的には、価値はあり。

当初DLCのシナリオはもっとボリュームのあるサブクエ程度であっても無くても本編には無関係な外伝的位置付けかと思っていたけれど、予想に反してシリアスで、登場人物を含め今後続編(が、出るとすれば)にも影響を残すような内容。

一方でボリューム面では物足りなさも。

じっくりストーリーを読みながらスキルや探索の寄り道もそれなりにこなして8時間でクリア、駆け足でプレイすればさらに短くなるだろうし、スキル習得やトロコンを見据えたやり込みを想定しても10時間ちょっとの見込み。

肌感としてはシナリオやコンテンツは本編の4分の1から5分の1程度であることを考えると、3000円という価格設定の妥当性は若干疑問で、多少の割高感は否めず。

ただ、ター坊とは違ったマッシブで豪快なバトルスタイルは、ター坊の時には感じられなかった爽快感もあり。打たれ弱いけど。

そして海藤さんの人柄や生き様が好きな人、過去を知りたい人は問答無用で楽しめる。海藤さんのファンアイテムといった印象。

ちなみに私の妻は海藤さんファンで(ター坊よりも海藤さんの方が好き)今回のシナリオについては構成含めて満足なのだそうな。一方で、やはりもう少し長くシナリオを楽しみたかったとも話っていた。

ゲームやシナリオそのものは十分に面白い(かつ、サブクエストの延長に留まらないしっかりした内容だったからこそもう少し遊びたかったのが本音。

海藤正治の事件簿あらすじ。(ネタバレ)

※白くマスクしておきますので、読んでしまいたい方は反転させてご覧くださいませ。(ブラウザによっては反転できないのでご容赦ください)

Chapter1:カルマ
貞元美希子、旧姓夏目美希子は、かつて海藤が松金組にいた頃、結婚を前提に交際していた相手。極道からの離別を望む美希子に対し、松金組組長襲撃の報復としてカチコミを優先した末に美希子と破局。現在その夫である貞元響也から、自殺したはずの美希子が最近神室町で目撃され、美希子を探して欲しいという依頼を受ける。それを断る海藤の前に美希子の息子、貞元准が現れる。海藤の息子を自称する准は、海藤に美希子を探して欲しいと依頼する。

Chapter2:息子
海藤と准は美希子の手がかりを入手。1年半ほど前、医者を名乗る男性が貞元美希子の写真を持ち「この女性を知らないか」と聞いて回っていた。医者の名前は白樺康隆。海藤たちは白樺の住む千葉山中の診療所へと向かう。

Chapter3:修羅
ついに貞元美希子との再開を果たした海藤と准。だが美希子は両親と妹を放火によって殺害した半グレ集団「紅蓮会」への復讐を企んでいた。海藤は放火の実行犯である紅蓮会の剣持に捉えられた美希子を無事に救い出すことに成功。

Chapter4:捕食者
夫である貞元響也が紅蓮会の創設者であり、夏目家の放火を指示した張本人であった事を知り、彼を殺そうとする美希子。だが美希子は海藤の呼びかけにより、貞元響也を殺すことはかけがえのない存在である准をも見捨てることになることに気づき復讐を思いとどまる。ところがそこへ放火した時に人は居ないと指示を受けた剣持が、嘘の指示であった事を知り逆上し、貞元響也を殺害。

エンディング
白樺診療所に戻った美希子を尋ねると、白樺が現れその場で美希子にプロポーズをする。海藤は美希子を連れて帰ることを宣言し、白樺と決闘。(ラストバトル)
白樺との戦いに勝った海藤は、自分の住むアパートは狭くて散らかってるし風呂はカビも生えている、仕事は一応探偵だが収入は安定していない未払いもある。けれど、一緒に来ないかと美希子に手を差し出すと、美希子はその手を取ってうなずく。

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