Salt and Sacrifice(ソルトアンドサクリファイス)というゲームがある。
マルチプレイでは、野良でもご一緒したプレイヤー同士握手することができるらしいのだ。
なんて美しい世界なのだろう。
ぜひ私もSalt and Sacrificeで知らない人と握手をしてみたい。
知らない人と仲良くしたい。
永六輔の「遠くへ行きたい」みたいな見出しになってしまった。
PVEだろうがPVPだろうが、マルチをしていると、その場でぐるぐる回転し出したりPVPでも変な動きをするお調子者に出会うことがあると思う。
私がそのタイプです。
旅行に行くなら〜
もちろん私とて空気を読もうと努力はするので「そういう面子じゃないな」と分かれば淡々とミッションをこなして帰ることもある。
けれど、ふざけた動きをするプレイヤーを見つけると、私も黙ってはおれず、被せるように不真面目な行動を取る。悪ノリして一緒に怒られるタイプの人間だ。
「ギスギスしないで楽しくやろうぜ!」
友好アピールであり、乗ってきてくれる人も多い。
世界はなんて平和なんだろうって思う。(その後PVPだとお互い本来の目的を取り戻してボコボコにされることも多い)
さっきまで和気藹々とやってたのに!
中には容赦無く斬りかかってくるドライなプレイヤーさんや、友好的に振る舞っておいて後ろから突然斬りつけてくるプレイヤーさんももいるけれど、それはそれで良いと思っている。
けれど、プレイヤー同士がフィールした瞬間、プレイ中の空間は愛と平和に包まれるのだ。
おしまい。
Salt and Sacrifice、どこからマルチプレイができるのか?
違う、今日はここからが本題なのだ。
現在プレイ中のSalt and Sacrificeでは、プレイヤー同士握手ができるというじゃないか。
いつだったかどこかの活動家が酒を酌み交わせばどうだとか話してそれは感銘を受けたものだけど、お酒じゃなくて握手だとどうだろうか?金もかからないし、お店の予約なんかも要らないし。ダメか。
そういう波風立てる話ではない。Salt and Sacrificeだ。
握手をするもなにも、まずはマルチプレイを開始するところからだ。いったいいつからマルチプレイができるのか?
「一度クリアしてからマルチモードが解放」なんてことだったら、この調子だと開始する頃には誰も遊んでおらず、握手する相手すらいな状態になってしまう。
ということで、最初からゲーム開始。(すいません、全然やっていなかったんです)
ほぼ開始したばかり。
チュートリアルが終わってから間もなく到着する拠点となる「免罪の谷」で、「暁の騎士団(派閥)」なるモードが解放されるのだそうな。
ところがそれらしき人は拠点に見当たらず、最初のエリアとなる灰枯れ村を進んでいくと、騎士らしき女性が「あなたの心は暁のように輝いていますか?」とか聞いてきやがった。
馬鹿野郎!
俺のハートはいつでも燃え上がっているぜ!(大声出したら疲れちゃった)
迷わず「はい」を選択したら「素晴らしい!真の同志ですね!」とか褒められた。調子の良いこと言っちゃって。でも、なんか、そんな褒められると恐縮しちゃいます…。
それから「免罪の谷で会おう」と言われたので戻ってみると、白色のろうそくをゲット。これか。
これはゲストとして野良のホストプレイヤーさんの世界に突撃してお手伝いするもので、金のろうそくは自身がホストとしてゲストをお招きするものらしい。
金のろうそくはいつの間にか持っていたので、ごめんなさい、どこで取ったかは覚えていないけれど、きっとその前に取ったんだと思う。
野良と協力するろうそくが使えない…!?
ところが。
どういうわけかろうそくがアクティブになっておらず、使うことができない。
これじゃ野良プレイヤーさんたちと握手どころかマルチプレイすらできないじゃないか。
原因は分からないけれど、取りあえずSalt and Sacrificeそのものが普通に面白いので、とりあえずストーリーを進めてみた。もう握手とかどうでも良くなってきているほどに面白い。
そんな中、灰枯れ村にいたボス「憎悪の囚われた女領主」を撃破。1時間以上かかった。
久しぶりのSaltシリーズだったけれど、やっぱり面白い。
プレイする前は「これじゃない」意見も多く見られて不安になっていたけれど、ちゃんとSaltしていた。少なくとも今のところは。
すると、今までグレーアウトしていた白色のロウソクがアクティブになっているじゃありませんか。
これで仲間を求める審問官、つまり野良プレイヤーさんと合流できるようになったわけだ。
オラわくわくしてきたぞ。
野良プレイヤーさんと初めての対峙、手を差し伸ばしてみた結果…!
それでは早速白色のろうそくを使ってみよう。
試していたのは日曜日の夜。みんな翌日の仕事に備えて早めに休んでいるのか、私があまりにも序盤過ぎるのか、なかなかマッチングしてくれず。
5分ほど待っていたその時…!
マッチングに成功か!?
いったい何が起きるんだ?そして私はどこへ降り立つのか!?
期待と不安の中、ホストプレイヤーさんの世界へ着陸!
目の前にホストのプレイヤーさんいきなり登場!
え、ちょっと待って、ジェスチャーは…そうだ、十字キーの下ボタンでジェスチャーを出して、横ボタンで選択、さあ握手するぞ…!
と、慌てながらジェスチャーを咄嗟に選んでいると…。
なんとあちらから手を差し伸べてくれた。
ドキドキ新学期。
友達なんていない。だけど、別に友達なんていなくても学校は卒業できる。第一学校は友達を作るためにあるんじゃない、学ぶためにあるんだからね。浮かれているやつはどんどん落ちこぼれればいいのさ。
そんな時に「やあ、友達になろうぜ」と声をかけてくれる、そんな優しさを感じたよ俺は。
誠意には誠意で応えねば!
えいっ!
しまった!
焦りすぎて、反対を向いたまま手を差し出してしまった。
出だしからやってしまった。
すいません、初めてなもんで…。
気を取り直して、野良プレイヤーさんに近づき、握手を試みる。
微妙に届かない。
嘘だろう。
ちょっと距離が離れていたのか、握手できず。
初対面で握手を返したら緊張のあまり自分の手汗が凄かった、そんな気持ちだ。相手の方は絶対苦笑いしていると思う。
もうちょっと距離を詰める。
今度は近い。
距離感を推し測れない。
喋る時に吐息を感じるほどに顔が近い人がいるけれど、もう最初の印象は最悪だ。
すると…
ちょっと待ってね…
見かねたのか、あちらから移動してくだすった。
ホント申し訳ない。
そしてついに…!
できた!
握手成功!
今、私とこのプレイヤーさんとは間違いなく絆が結ばれた。
俺とお前は相棒だ。俺たちなら誰にも負ける気はしないぜ。
その後はもう嬉しくて、何をしていたか覚えていない。
握手できた!
Salt and Sacrifice、友好的な人が多い!
このプレイヤーさんとは共通のボスを倒して間もなくお別れしてしまったけれど、別れ際に手を振るジェスチャーをしてきてくれた。絶対良い人だと思う。
握手はさておいて、マルチで協力プレイするとボスもサクサク倒せて経験値(ソルト)もがっぽり稼げて楽しかった。
なので、他の野良プレイヤーさんとも協力プレイして、ガツガツ強化してしまおう。
多くのプレイヤーさんは最初に手を上げるジェスチャーをしてくれる。きっと握手は私のように距離感を推し測れない人間が相手だと無駄な時間を費やしてしまうからかもしれない。
けれど、ボスを倒した後で改めて握手を求めてきてくれるプレイヤーさんも多かった。
相手が手を振ると同時に手を差し出してしまうとわざわざ戻ってきてくれて手を握り返してくれる。
そうか、手を振るのがマナーかなとジェスチャーすると、相手が手を差し出してくれるので、今度は私が戻って手を握り返す。
美しい世界である。
概ね良心的な人が多かったように思える。
Salt and Sacrifice、きっとプレイヤーさんの民度も高いのかもしれない。
が、振る舞いは振る舞いでマナーや空気感を汲むとして、いざご一緒した時に足手まといにならないよう強化していかねば!