「マリーのアトリエ」「エリーのアトリエ」や、最新作では「フィリスのアトリエ」など、息の長いシリーズとなっている「アトリエシリーズ」ですが、これだけシリーズが続いているからには間違いなく面白いんだろう!と思いつつも、なんとなく可愛らしい絵のテイストなどから敬遠しておりました。こんな可愛い2次元ガール達に実際ハマってしまったらどうしよう…という懸念が大きく避けていた感がありますが「ソフィーのアトリエ」が今月のフリープレイ対象ソフトになっており、約20年越しで意を決して初めてプレイしてみました。
するとどうだ、当初のイメージと全く違うタイプのRPGでした。なんだ、面白いじゃないか!
ほんわかでピースフルなRPG
やってみたのはPS Vita版「ソフィーのアトリエ」です。かつてときメモにどハマりしたゲーオタの私が申し上げるのも何ですが、当初絵のタッチにいわゆる2次元的、ギャルゲー臭を感じていましたが、大きな誤解で、そもそもやってみるとギャルゲーではありませんでした。
その辺のRPGではあまり馴染みのない繊細なテイスト
さて、ストーリーの概要です。主人公のソフィーは、亡くなったお婆さんから教わった錬金術でアトリエを営んでいる女の子。とはいえ腕前はまだまだの模様。
うん、可愛いねソフィー。
世界観はというと優しいファンタジーという印象。「プラフタ」なる名前の錬金術のレシピとなる本が空を飛んで喋ったりします。この本は記憶を失くしていて、ベーグルサンドを届けたり、ハチミツを生成したり、時には魔物を退治したり、街の住民からの依頼を請け負いながら少しずつプラフタの記憶を蘇らせていく、といったゲームの流れです。我々に馴染み深い悪の権化をぶっ倒す、みたいな暑苦しい感じではありません。
せかせかしていない、なんともピースフルな世界
派手さは無いものの小技の効いた戦鬪
ジャンルはRPGで、ゲームの進行に合わせて移動できる場所が増えていき、各所(ダンジョン)で素材を集めたりモンスターを討伐したりといった、比較的癖の無いスタンダードな形式です。戦鬪はよくあるコマンド式ターン制ですが、攻撃によって相手の行動順を遅らせたり、サポートアタックが割り込みで差し込まれたりと、アクセントが効いています。
ほどよい戦略性
基本的な技はレベルアップによって習得(特定の行動によりパワーアップ等もあり)し、とにかく技や身体能力を鍛え上げて強くしていく!という感じではありませんでした。
本作の醍醐味である生成アイテムを身につけることによって、基本能力をアップさせたり、武器、防具を強化したりすることもできますが、際限なくドーピングによって強化しまくって、超強力な敵をボコボコにする!といった派手さはありません。
基本的には敵の見た目は可愛いく、ややゆとりのあるバランスの戦鬪かと思いきや、新しい未開のエリアに足を踏み入れると油断できない強さの敵が現れたりします。
見た目はこの通り(こんなんばかりではありませんが…)
ついついやり続けてしまう錬金(調合)
このゲームの売りは何と言っても錬金でしょう。素材を組み合わせてアイテム生成するゲームは星の数ほどありますが、それによってストーリーが進行していったりと、アイテム生成がゲームの中心になると、素材集めに躍起になってついついやめどきが分からなくなる中毒性があります。
やや作業的なはずが、ついつい次のアイテム探しをしてしまう…
生成によって新しいアイテムを元に次のアイテムのレシピを閃いたり、街の中での行動によって突然新しいレシピを閃いたりと、白紙のレシピにどんどん調合できるアイテムが増えていきます。また「カテゴリ値」など独特のパラメータも存在したり、調合時にパネルにパズルのように材料をはめ込むことで効果が変わってくるなど、同じレシピでもやり方次第で効果が変わります。慣れるまではちょっと複雑かと思いきや、やってみるとやや感覚的にアイテム生成がができるようになり、そこまで複雑に感じなくなっていきます。
複雑そうと感じていたはずが、やっているうちにガンガンアイテム生成している
それから街の中で突然起こるイベントが多いです。イベントによって生成できるものが増えたり行動範囲が広まったりと、仕掛けが多いです。
そして何よりキャラクターが豊富です。条件によって特定キャラとのイベントを繰り返すうちに親密度が増したりしていきます。戦鬪に参加できる仲間も多く皆美形で、このタイミングで本作が明らかに女子向けであると確信できました。
鍛冶屋ですらこのイケメンぶり。
感想、こんなゲームが好きなら楽しめるのでは?
アトリエシリーズ、やらず嫌いをしていて勿体無いことをしました。シリーズのファンの方はきっと好みがあるかもしれないし、その中で本作「ソフィーのアトリエ」は評価の低いシリーズかもしれませんが、初めてプレイした印象としてはとても面白いです。Vita版について細かい点を言えば、移動中にカクつくのが若干気になりますが、プレイしていればまあ慣れてくるのでご愛嬌のレベルです。
それからBGMが良いです。特にRPGについては抑揚や歪みの強い派手めな音楽が多い中で、ストリングスや民族楽器などアンプラグドの優しい音楽を聴いていると癒されます。
また本作は時間帯や天候の概念があり、各地で素材を集めながらアイテム生成、キャラクター強化をしていく「ルーンファクトリー」シリーズにかなり近いと思います。ルーンファクトリーの方がやややり込み要素、自由度が強く派手なプレイが可能で、対してアトリエシリーズはバランスよくのんびりと楽しめる印象です。
写真は3DS「ルーンファクトリー4」です
プレイする前は男性向けのギャルゲーだと思っていましたが、色使いも綺麗でキャラクターも可愛く(男性は美形、ダンディー!)ゆったりと楽しめるので、RPG好き、普段RPGをあまりプレイしない女性こそプレイすべきゲームではないか、と感じました。
※皆美形とありますが男キャラはそうでもないし少ないです
※特典や画像からも分かりますが女キャラの下着丸見え、きわどい服装の女キャラと女同士でイチャイチャゲーです
※これらが許せる女性向けです
マリーのアトリエの頃やったことがありますが、
あの頃はとてもかわいい雰囲気でのどかで素敵だった記憶があります。
その後どんどんギャルゲー雰囲気になっている気がします。
許せないわけではないですが…ギャルゲー雰囲気は興味ないしマリーのアトリエ時代とは別物な気がするのでやる気も起きないのが現状かなぁ。
ですが、まぁそういう男性向けに作った方が儲かるのはわかります…そういうのに興味ない女性プレイヤーとしては素敵なゲームが一つ減って残念だったんですよねぇ。
エロさに頼らないとゲーム業界辛いのかなぁ。そういうの増えたなぁ。
下着みたいなかっこでおっぱいはみだしてんのばっかだ最近。
ゲームで勝負してほしいわ。
なのでやっぱ今度復活するmoonが楽しみだなぁ。
いいものはエロに頼らなくったっていいのにな。