2017年も間もなく終わりを迎えます。今年は新しいハード、ニンテンドースイッチもリリースされたことも手伝って、名作に溢れ、我々ゲーム好きにとっては良い一年だったように感じます。結果、私も周りのゲーム仲間たちもクリアしていない積みゲーがますます増えていく始末。そのうちの一人が、昨年末に発売された「龍が如く6命の詩。」を1年がけでやっとクリアしたとのこと。
シリーズ6作目は「主人公桐生一馬最終章!」と銘打ってリリースされたものの、蓋を開ければファンから「駄作」「クソゲー」と酷評を受ける始末。実際クリアしてみてどうだったのか?どのあたりがファンとして受け入れ難いのか?知人に感想を聞いてみました。
※極力控えておりますが、ネタバレにご注意ください。
メンバー紹介
私
1979年生まれ
既婚(娘一人)
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなゲーム:和ゲー、JRPG全般、レトロゲーム
龍が如くはシリーズほぼプレイ済み。6については未クリアなものの、本記事でメンバーから感想を聞く中で概ねネタバレしてしまい、ショックは大きい。
T氏プロフィール
1979年生まれ
未婚
趣味:ゲーム、スノボ
職業:プログラマー
好きなゲーム:FPS、ダークソウル3、ディアブロ等コアなゲームから龍が如くといったカジュアルなものまで多数。信長の野望等の歴史ゲーも好き。
FPSなどPVPのオンラインゲーム好きなコアゲーマー。龍が如くはPSPの「クロヒョウ」を除き、シリーズほぼプレイ済み。
N氏プロフィール
1976年生まれ
既婚(子供なし)
趣味:サバゲー
職業:アートディレクター
好きなゲーム:Fダークソウル3、FPS、和ゲー、格ゲーまで。
FPS、格闘ゲーム、対人プレイは総じて得意なスマイルで物知りなお兄貴。一年越しでやっと龍が如く6をクリア!最近は仕事が妙に忙しくて、家に変えるとほぼ0時近くになってしまうとのこと。
主人公のこれまでの努力が報われないストーリー
N「遅ればせながら龍が如く6クリアしましたよ。」
T「お、どうでしたか?酷くなかったですか?」
私「T氏6の評価低いよね。結構楽しいと思うけど?まだクリアしてないけど。」
T「全体的に作りが浅いよね。あとストーリーが酷い。」
N「そうですね、結末はちょっと意外でした。特に遥ちゃんの扱いが軽いですよね。1から大事に大事に扱われて来て、結果アレ!?みたいな。」
T「あと芸能人贔屓も酷くなってますよね。」
N「たけしとか出てますしね。」
私「それ目当てに買うユーザーもいるんですかね。好きな俳優きっかけで始めるプレイヤー。小栗旬とか藤原竜也とか。」
T「それで言うと、新規のプレイヤーとかは普通に楽しいかもしれないです。桐生っていう元極道の人がいて、こういう間柄で…って。でもこれまでずっとやってきて、(キャラクター達の)やり取りを追ってきたファンなんかは「え?こんな結末で良いの…?」ってなるんじゃないですかね。」
N「それは分かります。ナンバリングであの結末はちょっと桐生さん哀れですよね、「これまでの俺の努力って何だったの…?」って。」
私「あー、僕まだクリアしてないんで内容聞かないです(笑)」
T「ある意味クリアしない方が良いかもよ(笑)夢は夢のまま終わらせる方が良いというか。」
N「龍が如くって、任侠の世界だけど男の美学とか清々しい展開をしてきてくれたじゃないですか。ある種分かり易い、理想的な展開というか。今回はそういうのすっ飛ばして、斜め上の方向に行ってしまった感じ。そうじゃない!龍が如くって!みたいな。」
T「あり得ないと思いますよ。」
過去シリーズのシステムはカットされ、単調な戦闘は作業感がある
N「あと戦闘もパッととしないです。」
私「マンネリ?」
T「マンネリというよりもヒートアクション少なかったり、武器持てなかったり、できることが単純に少なくなった。」
N「作り込みちょっと甘いなとは思いましたね。」
T「割とごり押しで勝てる、ボスも。」
N「そうですね、単調というか。ストーリーがさっきみたいな感じなので、余計にそういうちょっとした荒さだとか物足りなさみたいなものが、鼻についてしまうんですよね。」
T「戦闘の楽しさがほぼない。やっつけというか作業感半端ない。」
N「天啓とか技を習得するシステムも無くなってますしね。」
私「技は基本的には経験値を振り分けて覚えるだけ?」
T「そう。」
N「あとバトルスタイルが無いのもちょっと単調さを助長させてますよね。」
私「(龍が如く)0とか、結構ボス戦なんかはどのスタイルで攻めようかって使い分けたりしてましたよね。」
T「基本ケンカスタイル一本だからね。浅いよね。」
N「単調な戦闘を繰り返してストーリーを進めた結果、全然報われないみたいだと、それはファンも納得いかないでしょうね。」
全体的にボリューム不測
私「クリア時間とかどうでしたか?」
N「うーん、20時間ちょっとくらいですかね?」
私「シリーズにしてはちょっと少ないですね。まあ最近じゃ20〜30時間程度だとボリューム不足ってなったうのかもしれないですけど。」
T「いや、でもそういうレベルではなかった。」
N「6だけの追加要素って何でしょうね?」
T「猫カフェ?(笑)」
N「クランクリエイターはなかなか面白かったですけどね。」
T「あれはなかなか面白かった。やったからといって別に本編に影響あるわけでもないけど。」
N「いっそのこと夢オチにして欲しい(笑)こんな夢を見た。とかいって目覚めたら遥が「そんなわけないでしょ。おじさん!」とか言って?(笑)」
T「6買った人相当腹立つと思いますけどね(笑)」
私「一番受け入れ難いのはやっぱりストーリーなのかね。」
T「そうだね。だからさっき言ったけど、たけしが好きだから、小栗旬が好きだから、みたいな始めて龍が如くをやりますっていう新規のファンだったら楽しめると思う。別にタレントを起用するのがダメなわけではないんです。」
私「演技とかは今のところ普通にカッコいいと思ったけど。」
T「そうだね、演技自体は全然悪くない。ただ、ストーリーもシステムも全体的に物足りない。その予算をもしキャスティングで消化してしまったんだとしたらそれはやっぱり違うと思う。だったら別にたけしなんか使わなくても良いし。」
N「行ける場所も少なくなりましたしね。」
私「コンテンツ量が単純に減ってるんですかね。」
T「減ってる。超減ってる。」
N「次回出たら買います?」
T「買わないっすね。スピンオフだとしてももうキャラに対する愛情がちょっと薄れちゃって。何をされても素直に楽しめなさそう。」
N「脚本で全てぶち壊した感じですかね。」
T「そうですね、もうメチャクチャです。」