2018年1月18日午前7時、任天堂が、Nintendo Switchを使った「新しい遊び」について発表しました。その名も「Nintendo Labo」。なんでもスイッチのJoy-Conに内蔵される様々なセンサーと、ダンボールで組み立てたピアノや釣り竿やハンドルなどを組み合わせた「Toy-Con(トイコン)」として、まったく新しい遊び方ができるという超画期的なもの。この発想はこれまでの家庭用ゲームの歴史において想像しなかった遊び方です。ピアノや釣り竿やバイクなどが入ったバラエティキットが6,980円、さらにサイズが大きく、体に装着するロボットキットが7,980円、どちらもそれぞれのソフトも同梱で、今年の4月20日に発売されます。
さて、私の周りにいるいい大人の「いわゆるゲーマー」達は、このToy-Conの発表を受けて率直にどういった感想を持ったのか?聞いてきました。
「Nintendo Labo」について語るメンバー
私(管理人)
38歳
男性
既婚(娘3歳)
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなゲーム:JRPG全般、レトロゲーム等
飛び道具的なNintendo Laboの発表を受けた直後は刺さらなかったものの、「悪くないかも…?」と思い始めました。その訳は後ほど。プレイ中のスイッチソフトはゼノブレイド2。
M氏プロフィール
44歳
男性
未婚
趣味:ゲーム、音楽
職業:技術職
好きなゲーム:FPS、死にゲーアクション、JRPG
夜になるといつも3DSかPlaystationのどちらかがオンライン状態の人。おしゃべりで優しいアニキ。スイッチはゼルダの伝説、マリオオデッセイをプレイした後に、間もなく発売のスカイリムを購入予定。
O氏プロフィール
35歳
男性
未婚
趣味:ゲーム、サッカー、スポーツ観戦
職業:営業
好きなタイトル:JRPG、スポーツ、アクション
M氏の会社後輩。元スポーツマン。スイッチはマリオカートとマリオオデッセイ、最近はゼノブレイド2をプレイ中。
生粋ゲーマーには響かなかった?
O「任天堂の発表見ましたか?ダンボールのヤツ。」
私「見た!凄い!」
M「ちょっとあの発想は予想外でしたね。最初ダンボールを組み立てた時に「あ、これはVR来たか!?」と思いましたけど。」
O「僕もです。」
M「任天堂らしいですよね。やっぱり玩具メーカーなんだなって。」
O「ソニーってこういう発想できないですよね。」
M「でも生粋のゲーマーには正直ピンと来なかったですけどね(笑)」
私「どっちかというと工作に近いですよね。この時代に敢えて手作りをぶっこんできたか!みたいな。」
M「面白いとは思うんですけどね。じゃ自分が買ってやるかって言われると、うーんってなりますよね。ゲーマーが求めているものではない。面白そうですけどね。ダンボール組み立てて、家で釣りするか?ピアノ鳴らすか?って言ったら、う〜ん、って。」
O「僕もVR期待したんですけどね。感動はしたけど、買うかって言われたら買わないですよね。」
M「ただ可能性は感じますよね。もう何て言うか、可能性の塊ですよね。ラジコンは本当にびっくりした。スマホでもなかなかこういうことできないですよね。」
私「確かに。」
M「ただ、いかんせんゲームの内容となるとちょっと。もう少しゲーム寄りの遊び方を期待していました。」
O「まさか玩具に寄るとは。」
ゲーム触り始めの子供は楽しそう!
私「僕、ちょっと迷っていて。」
M「あ、お子さんとか良いんじゃないですか?ピアノとか。」
私「そうなんです。実は娘とかちょっと楽しめるかなって。」
O「いくつでしたっけ?」
私「3歳、もうすぐ4歳。でもゲームとかまだあんまり分かっていないみたいで。俺が横でスイッチやってても「何それ?鬼が出てくるの?」とか聞いてきて。内容自体には全然興味無くて。」
O「マリオとかはどうですか?簡単なモノから」
私「あのね、3歳をナメたらいけないよ?まだ勝ち負けの概念もよく分かってないし、右ボタン押したら右に動いて、左押したら左行って…なんて、結構難易度高いから。数字もまだ二ケタギリいけるくらいだからね。今はパズルとかブロックとかも好きみたい。」
O「そうなんですねー。」
私「カミさんは「そんなにゲーム好きなら、Wiiとかコントローラー振り回して遊べるゲームやらせてみたら?」って言うんだけど、今更Wiiを引っ張り出してテレビに繋いでルール教えてまでゲームさせるの、めんどくさいなって(笑)」
M「だったら無理にさせる必要ないね(笑)」
私「だから今回のToy-Conは僕も最初見た時は「うん、まあ任天堂らしくて面白いけど、7000円か〜、…買わないかな。」ってなったんだけど、釣りとかグルグル巻いて魚が取れたり、鍵盤押したら音が鳴って、みたいなアナログな感じは、きっと3歳でも楽しめるかな?とか。」
O「ラジコンはやってみたい。」
M「あれは確かに面白そうだった。どういう構造なんだろうか、タイヤらしいもの見えなかったんだよな。」
ものづくりの楽しさを、親子で楽しめる
私「あとは一緒に作る楽しさもありますしね。厚紙とか使って子供にいっぱい手作りのおもちゃ作ろうと!か意気込んでても、結構ネタって尽きてくるんです。」
M「耐久性は不安じゃないですか?」
O「ダンボールですしね。」
私「そうですね。ただまあ最悪壊れちゃっても良いかなって。」
M「でもそう考えると7000円は高くないですか?寿命があるモノですからね。いくら丈夫とはいえ。」
私「それはあります。3000円くらいだったら諦めがつきますけどね。最悪壊れてもまた買おうかなとか。正直飽きるとは思うんです。」
O「飽きるでしょうね。」
私「でも原理が分かればそれこそ多少形をオリジナルに変えて、切り抜いて遊べるみたいです。」
M「なるほど。」
私「得てしてこういうコントローラーの操作って、ゲーム自体は単純じゃないですか。絶対ゲームは飽きると思うんですよ。釣り竿で魚釣れるからなんなんだって。でも子供って違うんです。」
O「飽きなさそう。」
私「もう同じ遊び何度も何度も楽しむんです。凄いですよ?こないだなんて、僕ジャンケン1時間くらいずっと付き合わされましたからね。生まれて初めてジャンケンで死ぬかと思った。」
M「(笑)」
私「15分くらいやってるともう意識おかしくなってきて。何が勝ちで何が負けかよく分からなくなって来て。」
O「ゲシュタルト崩壊してますね。」
私「イカレてますよ(笑)だから一緒に作って、絶対釣りとか1ヶ月くらい楽しみそう。それがラジコンとピアノとあるわけですからね。もうフニャッフニャになるまでやるんじゃないかな?」
M「そこまで楽しんでくれるなら買う価値はありそう(笑)」
O「ゲームの入りとしても良さそうですよね。いわゆるゲームだとちょっとルールがよく分からないけど、巻いたら魚が近寄ってきて釣れる!叩けば音が鳴る!みたいな。」
M「書店にあるおもちゃとかもそういうの多いですもんね。」
私「そうなんです。ボタン押したら歌が流れて、鍵盤叩くと音が鳴る、みたいな。」
M「ロボットのヤツなんかはもうちょっと上の男の子なんか楽しそうですよね。」
O「あれはぶっちゃけ大人でも楽しむ人はいそうですよね(笑)」