さて、昨日はレトロフリークの大きさ(対比)、箱の中身、コントローラーアダプターの要否について書かせて頂きましたが、今回は実際にファミコン、ゲームボーイのカセットをカートリッジアダプターに挿入し、インストール、ゲームを始めるまでについてご紹介いたします。
ファミコンカセットの読み込みに難あり!?
まずは箱の裏に書かれた説明書(冊子のような説明書は内包されておりません)に従って、レトロフリークをテレビに接続してみます。
ゲーム機っぽくなりました。
カートリッジアダプターを装着したままだとこの様に独特のボテっとした憎めないフォルムではありますが、こうして配線を繋いでみるとやっぱり君はゲーム機なんだね?という大変ゲーム機らしい佇まいです。電源を入れるとメニュー画面が立ち上がります。コントローラーで操作できるようになるまで30秒くらいでしょうか、起動にちょっと時間がかかります。
続いてファミコンカセットを差し込んでみることに。まずはこちら。
厳しめでストイックなカンフーアクションゲーム
泣く子も黙るファミコンの名作「スパルタンX」です。30代後半の皆様はきっと一度は触っていただろうし、そうであって欲しいと思います。
メインメニュー表示中にカートリッジアダプターのスロットにスパルタンXのカセットを挿入します。ところがここでトラブル発生。
エラーが出て読み込みできない!
ファミコンカセットによくある反応ですが、スロットにカセットを差し込んでも上手く読み込んでくれず、何度もカセットを入れ直すやつです。長きにわたる時間の経過でカセットが劣化してしまったのか…?と、反射的に「フーフー」してしまう始末。しかも取り出しがまた厄介で、ファミコンのような取り出しレバーがあるわけではないので、「ギッギギッ!」とスロットからかなり力技でカセットを引っ張り出す必要があります。この差込口が脆く壊れやすいというコメントがネットで見られますが、これだけ痛めつければそりゃ破損するわなという程力が必要です。
何度から抜き差ししているうちに段々コツが掴めて来て、読み込みに成功!
苦闘の末どうにかゲームを読み込むことに成功。ソフトによっては20回、30回と挿し直すことになります。何もそこまで当時の使用感を再現しなくてもいいのに…。
読み込み後、インストールするか問われるので「はい」を選択すると、さすが容量約300KBのファミコンスパルタンX、一瞬でインストール完了です。続いて「ゲームを始める」にカーソルを合わせて「Aボタン」で決定するとゲームが始まります。
大画面いっぱいに表示されるスパルタンX!
いや懐かしい、こんな感じこんな感じ。初めてファミコンのスパルタンXをやったのは私が幼稚園くらいの時だったと思います。あの頃は手も小さく操作も難しかったわけですが、あれから30年、すっかり手もデカくなりました。レトロフリークには連射機能やどこでもセーブ、ロード機能もあります。当時クリアできなかったゲームをこれでガシガシ進めることができるということですね。
その後同世代の妻がやって来て、懐かしかったのか、夜遅くに盛り上がりました。
びっくりする位ヘタクソなわけですが。
ちょっと特殊な形状のカセットを試してみた結果…
さて、通常のカセットと形状や仕様の異なる特殊なものがいくつかあります。ゲームボーイで言うと、例えば球状のカメラが着いた「ポケットカメラ」や、カセットの中に単四電池を入れて、リモコン等の電波でキャラクターを集める「ちっちゃいエイリアン」等がそれに当たりますが、試しに使ってみることに。
まずはポケットカメラを差込口に挿入してみると…。
…反応なし
何度か抜き差しを繰り返してみるも一切反応せず。つまりポケットカメラはレトロフリーク非対応ということでしょう。でかい本体を被写体に向けてカシャカシャと写真を撮ろうと思いましたが、残念ながら起動すらできませんでした。
続いて名作「ちっちゃいエイリアン」を差込口に挿入。こちらは読み込むことができました。丁寧かつシュールなチュートリアルが終わり、さあリモコンの電波を向けてちゃいリアンを捕まえようかと思ったその時。
常に電波MAX状態!
何もしていないのになぜか電波を受信しまくっている反応に。もしやレトロフリークが電波を発しまくっているのか?という懸念がありつつもおそらくそうではなく、単純に正規の使い方ではないのでそういう挙動を起こしてしまうのかもしれません。
ただしゲーム自体は何の支障もなくプレイできました。
レトロフリーク使ってみた印象
レトロフリークを使ってみた印象は下記になります。
・本体はアダプターを外せばコンパクト
・ファミコンカセットの抜き差しには物理的な負荷がかかる
・ファミコンカセットの読み込み難易度は当時のまま
・子供の頃クリアできなかったゲームをクリアすることで魂が浄化される!
・同世代の人、ライトゲーマーの人と盛り上がれる
・
ミニファミコンによってレトロゲームがやや脚光を浴びている印象がありますが、ファミコンやスーパーファミコンなど、既に古いカセットを持っている方は間違いなく遊べて盛り上がれるハードだと思います。
ただし仕様上かなりグレーな楽しみ方であるが故に今後取り扱いが厳しくなっていく可能性も示唆されているようです。需要の兼ね合いで少しずつ市場の価格も安くなっているようですが、迷っている方は思い切って購入してみてはいかがでしょうか?