FF16は連打ゲー。だったけれど「これ」をしたら圧倒的に楽しくなってきたぞ!


引き続きファイナルファンタジー16プレイ中。

それにしても連打ゲーだ。ボス戦を含め、これまでの戦闘では□ボタンしか押していないのに進行率は50%を超えてしまった。このまま□ボタンを推し続けてエンディングを迎えるのだろう。まあ今のところストーリーが良いからたとえ連打ゲーだったとしても別に気にしないけどね。

…それってゲームとして楽しいのか?お前はそれで良いのか?

もう一人の自分が問いかけてくる。「お前はただクソゲーであるということを認めたくないだけなんじゃないのかい?」

違う、そんなはずはないぞ!FF16がクソゲーなんて、そんなことは…!

□ボタンを懸命に押し続けながらそう自分に言い聞かせつつゲームを続けていた。けれど、それまでの当たり前を脱ぎ捨てたらかなり面白くなった(ほんとに)のでご報告。

FF16はとにかく連打だ!

□ボタン□ボタン!!

書き出しで申し上げた通り、FF16は連打ゲーだ。

攻撃はとにかく□ボタンを押すのだ。

□ボタンを押すことで、魔法攻撃から近づいて近接攻撃、召喚獣や攻撃方法の切り替えも自動で行なってくれる。

しかし、やがて敵の攻撃が来る。そんな時は当たる直前スローになるので、ゆっくりとRボタンを押せば楽々回避できる至れり尽くせり仕様。

これならアクションが苦手でも□ボタンとRボタンの連打で解決だね。

ちょっと待ってほしい、それは最早ゲームとは言えるのか?

しかしAmazonを見ると評価は高いのだ。

いえね、私だって今のところ楽しんでいますよ?主にストーリーに対して。

しかしゲームについてはどうだ?

ボタン連打で中盤を超えてしまったし、アビリティも武器も強化したところでいまいちそのありがたみも感じられない。

なのに世間は高評価。本当なのか?

ボスも雑魚も連打!

連射パッドが欲しい。

もっとこう駆け引きみたいなものは無いのか?

決まったボタンをひたすら連打していることに疑問を抱き始め、もう少しゲームっぽいゲームがしたくなりセール品に目を向けてしまう。

新しいゲームは…と。

いかん!

こうやって少し飽きてきたからと言ってセール品を物色してしまうからどんどん積みゲーが増えていくんじゃないか。

誘惑に負けそうな気持ちをグッとこらえ、ひたすら□ボタンを推し続ける。

アビリティや武器を強化してみた。が、結局連打!

眠い目をこすりつつ□ボタンを押し続ける。

田舎から送られてきた白米を食べ続けている、金のない一人暮らしの大学生みたいな気持ちだ。

ところが、あることを思い出した。

FFといえば、アビリティという素晴らしいシステムがあるじゃないか。

冷蔵庫に眠るおかずを思い出したかのような気持ちだ。

ところが、アビリティをほぼ習得する必要の無いまま中盤まで来てしまっているし、新しいアビリティを習得したもののあまりそのありがたみを感じられない。結局□ボタンで攻撃すれば、ボスも雑魚もだいたい倒せてしまうのだから。冷蔵庫の中に眠るおかずは傷んでいた。

それならば、武器はどうだ?

FFシリーズの中には武器を強化することでステータスやアビリティを強化することができるシステムも存在する。実家からおかずが送られてきたような、一筋の光が見えた瞬間。

うーん…

だが、こちらも武器を強化しても数値が僅かに上がるのみで、戦闘に何か大きな変化をもたらすようなことは無い。

数値を上げたところで、強くなったようななっていないような。実家から送られてきた段ボールにはおかずではなく、白米が入っていた。白米は足りている、母よ。そんな気持ちだった。

もう分かった、FF16とはそういうゲームなのだろう。

寄り道などせずに、メインシナリオをさっさと連打でやっつけよう。

お父さん、お腹すいた…。

関係ないもんね。

サブクエなんてクリアして報酬なんて貰わなくても連打で乗り切れるのだ。こちとらそこまでお人好しではない、少年たちよ。

しかしモヤモヤする。

こちとら発売日に満額でダウンロードしたのだ。もう少し面白い要素があっても良いんじゃないか。NPCにだって当たり散らしたくなる気持ちだ。

働く男と、

それを眺める男。

アンタ、なんなんだよ。

きっとAmazonの高評価はゲーム性ではなく、その先に待っている感動の結末を加味したものなのだろう。もう迷わない。クリアに向けて一直線だ。

オート系アクセサリーを外したら楽しさが見えてきた!

そんな中で「攻撃力+7」とか「防御力+10」とか、地味なアクセサリーの脱着でどうにかこうにか楽しさを見出そうとしている中、ふと思った。

ゲーム開始時から装備していたオートアタックの指輪、オートドッジの指輪など、ボタン連打やスローモーション化で攻撃や回避を楽々する指輪を外したら、どれほど難しくなるのだろうか?

こんなもの…!

よく考えたら、これがあるから操作が単調になっているのだ。

アクションに振り切ったのは英断かもしれないけれど、アクションが苦手な人を基準に合わせてしまったような印象も受けた。普段から慣れ親しんでいるプレイヤーにとってはただの足枷になっているかもしれない。

試しにアクセサリーを外してみる。

すると、

なかなかどうして、

ぐぬぬ

戦闘にゲーム性が出てきた。

自分の判断で様々な攻撃を選び、タイミングを見て回避、パリィをして反撃する。

楽しいかも!

パリィはなかなかタイミングがシビア。

しかしながら回避に比べて放った後の攻撃チャンスも大きく、このあたりの駆け引きは実にスリリング。アクションとしてとてもよくできている。

こうなってくると、ただ戦うのが楽しくて、経験値だのアビリティポイントだの報酬そっちのけでその辺の雑魚にだって戦いを挑みたくなる。

浜辺に沸いてくるカニですら戦っていて楽しい。

このくらい楽しいなら、サブクエストひとつひとつ丁寧に進めていた。

ちょっと寄り道なんかしちゃったりして。

そして、オートではなく自身で戦い方を組み立ているうちに、過去最高のダメージを与えることもできるようになってきた。実によくできている。

ただね、RPG的な育成要素は少し弱まった気がするぞ!アクションに寄っている気がする!あ、だからアクションに振りましたってことですね、納得。アクションゲームとしてはだな、うむ、なかなかやるじゃないか。これまで寄り道ほぼせず来てしまった、ちょっと勿体無いことしてきたかもしれない。

ストーリーをサクサクおいかけたい人にはオート系のアクセサリーが良いかもしれないけれど、ゲーム性を楽しみたいのであれば、ゲーム開始直後にアクセサリーを脱ぎ捨て、開始すればよかったのだね。

けれど、そんなわけでここまでハイピッチでメインストーリーを進めてきてしまった。先の展開が気になるし、もう一度オート指輪を付けてしまった。このままストーリーを一気に進めようと思う。NPCにちょっかいを出しながら。

なんなんだよ。

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