2017年7月29日、ついに「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」が発売されました。
ドラゴンクエストと言えば正統派のJRPG代表格ですが、RPGの多様化した昨今、変わらず由緒正しきファンタジーを見せてくれるのか?非常に楽しみなところです。
一体どんな物語なのか?オープニングから物語のあらすじについてご紹介します。
左手にアザのある赤ん坊として産まれる主人公
人々の活気あふれるとある城下町。町には馬車が走り、子供は走り回り、人々は踊りやおしゃべりで賑わっている、まさに平和そのものです。
そこに突如一匹、半透明な得体の知れない小さな生き物が道を歩き進んでいきます。
馬車の車輪に巻き込まれることもなく、人々にはまるで見えていない様子です。突然その生き物が黒く変色すると、空にはゆっくりと暗雲が立ちこめ、たちまち雨が降り始めます。雨は激しさを増して土砂降りになり、生き物は小走りの人々を縫いながらゆっくりと城へ歩いていきます。
お城の中では何やら王様や大臣らと思しき人間が円卓を囲み、産まれたばかりの赤ん坊の話をしています。どうやら赤ん坊の左手にある「アザ」に、何かの秘密があるようです。
そんな話がなされていることも知らず、アザを持つ赤ん坊は母親に抱かれてニコニコとしています。そして窓の外からは、先ほどの真っ黒い生き物が二人の様子を覗き込んでいます。
シーンは移り変わり、突然無数の魔物たちに襲われた城は、燃え上がる炎に包まれています。
嵐の中、赤ん坊と女の子を連れた母親が、追いかけてくる魔物から逃げながら森を駆け抜けていきます。ところが絶体絶命の状況に母親は女の子に赤ん坊を手渡し、ここから無事逃げ切るよう促し、自身は囮になるべく魔物の元へ飛び出していきます。
赤ん坊を抱きかかえた女の子もやがて魔物に見つかり、万事休すか!?というところで再びシーンは移り変わります。
やがて嵐も止み、初老の男性が川で釣りをしていると、赤ん坊と一通の手紙の入ったかごがゆっくりと流れてきます。男性は「あの嵐の中無事でおったとは…」と驚きつつも笑顔の赤ん坊に近づくと、何かに気がつきます。
「もう心配いらんぞ」と赤ん坊を抱き上げる姿を一本の巨大な木が見下ろす…というところでオープニングが終了します。
16年後、幼なじみのエマと共に「成人の儀式」へ
それから16年後。かつての赤ん坊であった主人公もすっかり大きくなり、16歳になっています。
そして村のしきたりに従って、イシの村で暮らす主人公は幼なじみの女の子であるエマと犬のルキを連れて「成人の儀式」へ臨もうとしています。
成人の儀式で登るべき「神の岩」の壁にはイシの村の守り神である大地の精霊さまが描かれていて、「成人の儀式」を通じて感謝の祈りを捧げてくるよう、さらにそこで何が見えたかも知らせるよう村長のダンから命じられます。
洞窟を通り抜け神の岩に向かう途中、神聖な場所故にこれまで出ることの無かったはずのモンスターが現れて、主人公たちに襲いかかってきます。
さらに山道の中腹へ差し掛かると、村の少年マノロがエマを驚かせようと先回りしていています。ところがマノロは魔物に襲われており、急遽助けることに。
無事にマノロを救出した後、犬のルキと共に村に戻るようエマに言われます。残った主人公とエマの二人は引き続き頂上へ向かいます。
岩をよじ上り、どうにか頂上へ着くやいなや、巨大な鳥のモンスターが二人を襲ってきます。突然の襲撃にエマは足を滑らせ、滑落の危機に。主人公はエマの手を掴むも、モンスターは執拗に攻撃をしてきます。
すると主人公の左手にあるアザが突然輝き一筋の光が天へ上り、空に描かれた紋章からモンスターに向けて雷が直撃、モンスターはそのまま落下していきます。
どうにか危機を脱した二人は頂上から見える景色を眺め、世界の広さを知ります。
麓へ下りていくと、村長たちが帰りを待ってくれています。成人の儀式とは、この世界「ロトゼタシア」がいかに広大かを知るためでもあったとのことです。そして主人公たちは母ペルラにも儀式の完了を報告しに村へ帰ることに。
主人公、出生の秘密を明かされ、旅立ちへ。
成人の儀式を済ませた二人はイシの村へ戻ります。主人公の自宅へ戻り、母ペルラに完了の報告をします。
エマが、主人公のアザが光り、雷が魔物を打ち倒したことをペルラに話すとペルラの表情は一転。ペルラは家の奥からひとつの首飾りを主人公に渡すと、実は主人公が勇者の生まれ変わりであることを打ち明けてきます。
かつて主人公を川で救った祖父テオが生前、主人公は大きな使命を背負っていて、成人の儀式を終えたら北の大国「デルカダール」に向かわせてほしいと話していたこと、そして王さまにその首飾りを見せたとき、全てが明らかになると話していたとペルラから聞かされます。そして勇者の使命を果たすため、この村を出てデルカダールに行かなければいけないと言い渡されます。
突然打ち明けられた事実に不安と期待の中で眠れぬ夜を過ごす主人公は、夜中に目を覚ましてしまいます。ペルラにそんな時は気分を落ち着かせるため、夜風にでも当たってきたらどうかと言われ、外へ出てみることに。するとエマが一本の木の下にいて、かつて子供の頃にこの木にスカーフを引っ掛けてしまい、主人公がそれを何とか取ろうとした思い出を話し始めます。
そして、主人公はこの村でずっとみんなと穏やかに過ごしていくものだと思っていたと話し、また以前祖父から「遠い遠い昔、世界中が魔物に教われて大変だった時、どこからともなく勇者が現れて世界を救い、その後勇者は星になり、今もこの世界を見守っている」という話を聞いたと話します。それから寂しそうな表情を浮かべ、帰っていきます。
一夜明けていよいよ旅立ちの朝、その晴れ姿を目にしたペルラも目に涙を浮かべ、祖父にこの姿を見せたかったと話します。そして主人公を抱きしめ、「忘れちゃだめだよ。あんたは村で一番勇敢だったおじいちゃんの孫なんだからね。この先何が起きてもあんただったら乗り越えられるってお母さん信じてるわ。だから頑張ってくるんだよ。」と激励します。
村の入り口へ向かうと、皆主人公を待っていてくれています。村長から地図と馬を受け取り、村の外へ出ようとすると、再びエマがやってきます。
エマは、昨夜から急いで作ったというエマのお守りを主人公に渡し、どんな使命があるのかわからないけれど、どこにいてもこの村のことを忘れないよう、元気で必ず戻ってくるよう主人公に伝えます。
そして主人公は自身の出生の秘密を知るべく、デルカダールへ向かいます。
これまでのシリーズでは、実は主人公は「勇者の末裔でした」「竜の子孫でした」といった身上のキャラクターが多かったのですが、ご多分に漏れず本作も主人公は「勇者の生まれ変わり」という設定です。この定番の設定こそ実にドラクエらしく、不思議な程素直にワクワクします。
今後どういった展開で、主人公にどんな出来事が待ち受けているのか?自身の生まれ故郷であるデルカダールへ到着した時、主人公に一体何が起こるのか?オープニングに登場したあの生き物は一体何者なのか?
展開がとても楽しみです!