ポケモンGOのリリースに伴って、AppStoreのトップセールスランキングに変動が見られます。私の周りでも普段ゲームをまるでしない人もポケモンGOの話をしたり、エレベーターや移動時にもアプリを開いたりしている姿を目にします。これを機にライトな方がゲームに目覚めてPS4とかオンラインFPSとか始めたら、ゲーマーとしては嬉しいのですが。
さて、そんなAppStoreのランキングですが、1位に君臨していた有料タイトル「HITMAN:SNYPER(ヒットマンスナイパー)」をやってみました。スーツにライフルと、なんとなくハードボイルド感あるアイコンが印象的で気にはなっていたのですが、絶賛セール中とのことで、なんと定価600円が80%オフの120円になっていました。この割引もあってランクインしていた可能性もありますが、プレイしてみると定価でも十分楽しめるほどのクオリティとボリュームでした。結論から言ってしまうと「買い」です。
敵の見えない場所から静かに狙撃!相手をジリジリ追い込むドSプレイヤーにはオススメ!
舞台はモンテネグロにあるとある施設。マフィアのアジトか何かでしょうか、ラテンの雰囲気漂ういかにもな豪華な建物で、ターゲット達がアクティビティに興じています。ステージ別で標的となる人物やミッションが異なり、条件を達成することで「成功」、武器強化に必要な報酬や新たな武器のパーツなどが手に入り、次のステージへ進むことができます。
脇目も振らず開始直後にいきなり標的を狙撃したり、周りからジリジリと狙撃、標的を追い込むなど、手順や手段は自由、自分の方針でミッションを遂行していくことができます。
近くに着弾の音が鳴って怯えたり、目の前の仲間がいきなり狙撃されて絶叫したり、あるいは逃げ出して仲間を求めたり電話で増援を呼んだり、登場するターゲットもいちいち色々なリアクションをしてくれます。男女問わず見えない場所から相手をジワジワといじめ続けるドSプレイヤーにはたまらない遊び方が出来ます。
狙撃時に血が飛び散ることはありますが、昨今の洋ゲーのような何かが飛び出たり体の部位が吹っ飛んだりといったいわゆるグロ要素はありませんので、そういった描写が苦手な方でもプレイできます。(倫理面ではかなり過激ですが…)
狙いを定めて
狙撃!
背徳感と常に背中合わせの快感!悪いと知っていながらニヤニヤしてしまう変態さんにはオススメ!
本作は自身がスナイパーである他に、標的の背景などのストーリーが語られることはありません。私情や相手のドラマには流されず、ただ淡々とミッションを遂行する、おそらく殺し屋というものはそういうものなのでしょう(殺し屋じゃないのでわかなんないけど)。
この引き金を引けば…
施設では皆がバカンスをを楽しんでいます、スナイパーの私に狙われていることも知らずに、フフフ…。何か依頼主の恨みや反感でも買うようなことをしたのか?みたいな想像をはたらかせてみますが、女性もバーテンダーも容赦なく狙撃し、射殺すれば他の要人同様スコアに加点されます。自分の存在に気が付いていない人間を息を殺して射殺するということはとんでもない罪悪感に駆られますが、なんだろうこの快感は、ニヤニヤしてしまう…。そんな変態さんにはたまらないシステムです。
俺の動体視力、反射神経を見よ!地の身体能力に自身のある方にはオススメ!
ターゲットは時間の経過で別の場所に移動することもあります。建物や障害物から顔を出した一瞬の隙を突いて狙撃!というミッションもあり、動体視力や反射神経、または周りに警戒される要人がいないか?状況判断力など、地の能力が必要とされます。
「あ、兄貴、大変です!攻撃されました!」「なんやて!?」みたいな伝達をされると一気に警戒が広がります
動いている標的を狙撃したり、照準を手早く合わせて狙撃、すぐさま近くの敵も狙撃!という高難易度の攻撃を成功させるとボーナスが付き、ステージクリア時に加点されます。また、意図せずスーパープレイに繋がった時の快感は、静止した要人一人の狙撃とは比較にならないものがあります。
今のスーパープレイを他の人に自慢する場合は、Facebook等のSNSと連動させて動画をシェアすることも可能です。
ステルス系アクション好きにはお勧め!
メタルギアソリッドなどのようなステルスアクションや、ゴルゴ13の世界観が好きな人には楽しめると思います。また広いマップ上に、破壊して爆発するヒートランプや、破壊すると放電する発電機、停めてある車のクラクションを鳴らしたりと様々な仕掛けによって敵を倒し、あるいは誘導したりと、狙撃の方法は自分次第です。
そして本編をある程度進めると、車を修理している仲間を襲い来るゾンビから守る「死の谷」というモードも追加され、ゾンビを倒すことで獲得できるポイントを使って武器やアビリティを強化したりと、やり込み要素も強いです。
ゾンビが出てくるあたりがいかにも洋ゲーらしいところではあります
セール期間中で120円とのことですが、600円でも十分買って損はないと思えるタイトルでした。プレイ方法は至ってシンプルですが、自身のポリシーや身体能力がインタラクティブに現れる本作は、まさにやっていて気持ちいいゲームです。
※そしてスマホでドット単位の照準を合わせるのは相当目が疲れます!適度に休憩を挟みましょう。