恋愛アドベンチャー｢FLORENCE(フローレンス)｣海外プレイヤーの評価、賛否の理由は？だった

本日は、ほろ苦い大人の恋愛を描いた海外発の恋愛アドベンチャー「FLORENCE(フローレンス)」の海外での評価について。

ソーシャルメディアに追われながら家と会社と行き来する日々の繰り返しに行き詰まりを感じていた25歳のフローレンス・ヨーは、ある日、クリシュという名前のチェリストに出会う初恋を描いたストーリー。プレイヤーは、ミニゲームを通じて二人の関係を体験していくという個性的なシステムで話題になりましたが、実際に面白いのか？どうなんだ？

Metacriticを見てみると、発売から3週間後のSwitch版でのメタスコアは90点！一方実際のプレイヤースコアは7.6点。プレイヤーの感想は真っ二つに。面白そうではあるけれど、私にとって恋愛ゲームというと、ときメモで止まっている。どれ、今時の旬な恋愛ゲーというのはどんなものなのか？見てみよう。共感度の高い感想10点をご紹介します。

※いくつかはiPhone版のコメントから抜粋しています。
Florence for Switch Reviews – Metacritic

プレイヤー自身の経験によって捉え方が変わるストーリー。

TokyoFerretFeb 28, 2020
★★★★★★☆☆☆☆
シンプルでなゲームをプレイしながら一本道のストーリーを辿っていく。これまでの「ゲーム」と括られるものとは少し違うし、パズルなどのミニゲームでストーリーが分岐していく「ビジュアルノベル」というわけでもない。

だけど、ストーリーには何かハッとさせられるシーンもあるし、プレイヤー自身のこれまで過ごしてきた人生によっても大きく捉え方が変わってくる不思議な作品だね。映像はとても印象的。音楽も心に残るようなシーンを盛り上げるのに十分その役割を果たしている。

プレイ時間はたった45分ほどだけど、安価なスイッチ版はもちろん、モバイル版はさらに安い。それでも6点にしたのは、音楽と素晴らしいストーリーに対してあまりにもゲームの部分が限られているから。

「ゲーム」とは呼べない。

VrrKdorFeb 21, 2020
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
こんなもの「ゲーム」とはほとんど言えたもんじゃない。ゲームと呼ぶには退屈なシステムだし、ストーリーだって意識高い系の若者のくだらない内容。

大人の胸を打つ可能性を秘めたストーリー。

nuscoFeb 23, 2020
★★★★★★★☆☆☆

ゲームを通じてフローレンスの恋愛を描いた45分の短いストーリー。物語はもちろんのこと、美しいアニメーションや映像表現はとても良かった。たとえエンディングでモヤモヤが残ったとしても、全ての大人の心を打つ可能性を秘めていると思うよ。

二人の感情の移ろいを描くエフェクトも良く、ゲーム内の3分の２は素晴らしいシーンで満たされている。突然の出来事に震えることもあった。一見の価値はあるけれど、セール期間に購入するくらいでも良いかも。Switch版は正直高いと思うね。

音楽や映像がシーンと動機され、完璧に仕上がっている。

ghostlysunDec 21, 2018
★★★★★★★★★★
プレイヤーは様々なゲームで主人公フローレンスとクリシュとの関係を表現していくインタラクティブな内容。キャラクターとの距離が近づくと会話が弾んでいったり、とても細かい拘りに満ち溢れている。さらに、音楽や映像表現が絶妙にシーンと動機して、完璧な作品に仕上がっている。私にとっては小さな傑作のひとつになったよ。

クリエイティブで美しくて、大胆さすら感じる。

UserScore Dec 29, 2018
★★★★★★★★☆☆
ゲームの内容と物語がとても美しい。

ユニークなビジュアルと淡々と進むリズムがまたこのゲームをより引き立てている。二人の関係を描いた話だけど、最も素晴らしいのが、それらが敢えてシンプルな会話によって表現されているということ。言葉を使わずに会話を描いたり、関係の浮き沈みで単純に、時に複雑に表したり、ネタバレになるから言わないけれど、時々思いもよらない方法で話を進める場面もあったり。

音楽がまたキャラクター達のムードを盛り上げてくれる。ピアノの音がキャラクター達の感情にうまくシンクロしている。そのせいか、何度流れても、それが同じ曲という感じが全然しない。

そして、ひとつひとつのエピソードが丁寧に作られていて、主人公フローレンスや他の登場人物との関係性を絶妙に描いていて、最後の落としどころは非常に感動的で美しい。

全ての人にプレイしてみて欲しいよ。クリエイティブで美しくて革新的、大胆さすら感じるゲームだった。

言葉を多用せずに感情の起伏を表現するのが凄い。

SuperkenGaming Mar 14, 2018
★★★★★★★★☆☆
人物の感情の移り変わりがとても良く描かれている。一人の女の子と彼女の私生活を描いた30～45分ほどの夢、愛についてを描いたインタラクティブな絵本のような内容。ゲームを通じて、主人公フローレンスが感じる感情の起伏を感じることができる。

特に多くの言葉を多く使わずにそれらを表現する技術が凄い。歯を磨いたり、仕事でグラフを埋めたり、子供の頃のシーンでは船や蝶を描いたり、人を好きになったりといったシーンにのめり込ませるような美しい音楽がまた良い。それらを時には思いがけない仕掛けで構成されたりすることもあって、私を笑顔にさせてくれた。
この作品には、ゲームの楽しさの本質のようなものを感じる。写真に焦点を当てたり、パズルを組み立てたり。そしてそれらすべてがストーリーを巧に表現している。物語において何を意味しているのかを想像するのもとても楽しい。

様々な細かいシナリオを通じて、登場人物にはどんどん愛着も湧いてくる。