「秋葉原の家庭用レトロゲームショップ 8選!〜前編〜」に続く後編です。
※本記事でご紹介する店舗では、いずれもファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームギア、PCエンジン(CD-ROM)、メガドライブ(MEGA-CD)、ゲームボーイアドバンス 、ワンダースワン、ネオジオポケット、ニンテンドー64、PS1、PS2、セガサターン、ドリームキャストの取り扱いがありましたので、「一般的なレトロゲーム」といった言い回しにて省略させていただきます。
※一部店内の写真はイメージになります。
美品!圧倒的な品揃え「まんだらけ」
続いて外神田3丁目にある「まんだらけ」。前編でご紹介した「スーパーポテト」や「らしんばん」と同じく電気街北側にあるジャンクショップの立ち並ぶ通りの角に、一際高い8階建てのまんだらけビルがそびえ立っています。
ビルの6階に入ると、広いフロアにこれでもかというくらい一面レトロゲームで埋め尽くされています。
他店と比較してもハード、ソフト共に圧倒的に種類が豊富です。一般的なレトロゲームの他にも3DOリアル、ピピン、ぴゅう太、カシオPV、アルカディア、XSWなど、名前は知っていても実際に見たり触ったりしたことのないマニアックなハードも取り扱っていました。
さらに驚くべきはほぼ全てのソフトが箱付きの状態で奇麗に陳列されており、新品に近いレベルの美品が多い点です。むき出しになっているジャンク品はファミコンのカセットくらいなのでは?と思うほど美品揃いですが、その分他店に比べると値段も若干高めの印象があります。美品を探しているコレクターの方は、まずはこちらへ行くのが良いかもしれません。希少価値の高そうなゲームウォッチやLSIゲームも数多く並んでいました。
ゼルダの伝説のゲームウォッチなんてあるんですね…
住所:東京都千代田区外神田3丁目11-12
種類:★★★★★
品数:★★★★★
状態:★★★★★
マニアック:★★★★
店内の奇麗さ:★★★★
ジャンク感:★★
お買い得:★★
ジャンクな雑貨屋の雰囲気漂う「BEEP」
まんだらけと同じ通りを奥へ進むと、地下に通じる階段の先に「BEEP」があります。
入り口の扉にはファミコンロッキーのあさいもとゆき先生を思わせる女の子のイラストと「18才未満の方の入店はお断りします。」の注意書きが。
妻子ある身ですが、大丈夫でしょうか?
いったいどんな際どいグッズが並んでいるのかとドキドキしながら入店してみると、思っていたイメージとは全く異なり、強めのジャンク色とどことなくヴィレッジヴァンガード感漂う雑貨屋といった印象でした。店名の通り、店内ではレトロゲームを思わせるビープ音の音楽が流れています。
決して広くはない店内にはファミコン、スーファミ、PCエンジン、メガドライブといったメジャー機から、ネオジオ、ワンダースワンといったマイナー機まで、一通りのコンシューマーゲーム、ソフトがギュッと並んでいました。
さらにレトロなPCゲームソフトも多数見られ、MSXのドラクエⅡも目にすることができました。その他攻略本や当時のチラシ、謎の基盤、博物館にありそうな謎のモニター、その他謎の機器と狭い店内には様々な謎のグッズがギュッと凝縮されています。
確かに店内の一角には男性向けゲーム、カタログが置いてありましたが、入り口の注意書きに対して過度に構える必要も無いかなという印象です。
住所:東京都千代田区外神田3丁目9-8中栄ビルB1
種類:★★★★
品数:★★★
状態:★★
マニアック:★★★
店内の奇麗さ:★★★
ジャンク感:★★★★★
お買い得:★★
ゲームショップのスタンダード!「駿河屋」
「BEEP」と同じ通りに面する通信販売でも有名な「駿河屋(秋葉原ゲーム館)」は、入店してみると町のゲームショップといった印象です。
一般的なレトロゲームから、PS4、switchまで新しめのものまでソフト、ハード共に幅広く取り扱っていました。品数は他店に比べると中程度。「こんなマニアックなものが!」という驚きは少ないものの、慣れ親しんだ店内の雰囲気は安心感があります。適度なジャンク色もあり、箱無し説明書なしで安価のソフトもバラバラと見られます。
住所:東京都千代田区外神田3丁目9-8東洋ビル1階
種類:★★★★
品数:★★★
状態:★★★
マニアック:★★
店内の奇麗さ:★★★
ジャンク感:★★★★
お買い得:★★★★
ジャンク色強め!「キャンプ」
最後は電気街大通りに面した「レトロげーむキャンプ」です。「秋葉原名物です」というのぼりが立っていて、大通りの中でもジャンク色の強い雰囲気を放っています。
1階にある任天堂機のゲームソフトは箱、説明書の無いソフトがむき出しで多数並び、ジャンク色の割に強気な価格設定です。ファミコン、ゲームボーイのソフトもほとんどが1000円以上でした。
2階に上がるとメガドライブやゲームギア、サターンにドリキャスなどのセガ機からPCエンジン、ネオジオポケットやスワンのハード、ソフトが密集しています。
その他ゲームウォッチや、数こそ少ないものの、海外製のnes、snesソフトなども置いてありました。ハードは品数も多く、ソフトと同じくむき出しの状態で足元に荒々しく積み重なっていました。
それにしても店内が狭い!
狭い店内で足下に商品を置くのは管理上危ないのでは…?
住所:東京都千代田区外神田4丁目4-2 光和電気ビル
種類:★★★★
品数:★★
状態:★★
マニアック:★★
店内の奇麗さ:★★
ジャンク感:★★★★★
お買い得:★★
秋葉原のレトロゲームショップ行脚をしてみて、一言で言うと混沌としていました。
が、それがまた魅力でもあります。
保存状態も似た同じ商品であっても店によって値段はバラバラで、例えば初代ファミコンの本体の場合、ある店では3,980円、別の店では9,800円という倍近い価格差があり、相場が実に曖昧な印象を受けました。コレクターの方は足を使って歩き回ってみると、新たな発見があるかもしれません。
そして、まだまだレトロゲームの取り扱い店舗が脈々と生き続けていることに、かつてファミっ子だった私も感慨深い思いに駆られました。実際に徒歩圏内で巡れるのが秋葉原の良いところですが、地方のリサイクルショップでもレトロゲームを取り扱っている店は少なくないようです。
最新のゲームは表現も内容も洗練されて面白いですが、たまには忙しない時代の流れから足を止め、あの頃遊んだゲームを探しに行ってみてはいかがでしょうか?